呼吸がしにくいという症状と整体(多次元操体法)のアプローチを紹介します。

呼吸がしにくい

横隔膜の緊張

呼吸は呼吸筋によって行われます。主な呼吸筋は何と言っても横隔膜です。息苦しい、うまく息が吸えない、呼吸がしにくい、といった症状を抱えている場合はほとんどの場合横隔膜の緊張が関係しています。

横隔膜は肋骨の下部にドーム状についている筋肉で、横隔膜が収縮することにより吸気が行われます。腹式呼吸をすると息を吸う時に横隔膜が下がり、内臓を押し下げるのでお腹に空気が入ったような気がしますが、実際にはお腹には空気は入りません。

また骨盤内部の内臓が固まっていたり、腹筋が固くなっていても呼吸の動きが制限されます。

呼吸筋には横隔膜以外に以下のようなものがあります。

呼吸筋の種類

呼吸筋(こきゅうきん, 英語: Muscles of respiration)は、呼吸を行う筋肉の総称。すなわち、呼吸をするときに胸郭の拡大、収縮を行う筋肉のこと。種類としては、横隔膜、内肋間筋、外肋間筋、胸鎖乳突筋、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋、腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋などがある。

正常安静呼吸では、吸気は主に横隔膜の収縮によって行われ、また外肋間筋も使用される。呼気は筋肉を用いず、伸展された肺の受動的反跳(ふくらんだ肺が自然にもとに戻ろうとする力)によって行われる。

努力呼吸時には、吸気には胸鎖乳突筋、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋が、呼気には内肋間筋、腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋といった呼吸補助筋が補助的に用いられる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%BC%E5%90%B8%E7%AD%8Bより引用

呼吸には上に示したように非常にたくさんの筋肉が関与しています。という事は、これらの筋肉が疲労して凝り固まっていると呼吸も制限されてしまうという事です。

反対の言い方をすれば、呼吸筋が本来の機能を十分に発揮できていれば本来の呼吸が取り戻されるのです。

自力と連動による効果

一般的な整体手技によって、呼吸筋の緊張を取り除こうとするならば一つ一つの筋肉に対してアプローチしていく必要があります。

一方操体法では、多部位の筋肉に同時にアプローチできるメリットがあります。特に骨盤周辺から動く主な基本操法は上手にやれば、呼吸筋のすべてに同時に働きかけることも可能です。

なぜそのようなことが可能になるかといえば、一つは「自力を使うこと」、もう一つは「連動を使うこと」が理由です。クライアントさん本人が自力で全身を連動させることで同時に多くの部位の筋肉の調整が出来るようになります。

ただし、操体法は自力でやるので、上手い下手があります。上手な人ほど最小限の力と動きで最大限の効果を出せるようになります。受け手の感覚の開かれ度合いによって効果が左右されるのが操体法のデメリットでもあります。

しかし、操者(施術者)側の誘導やコミュニケーションによって、初心者や初めて操体法をやる人でも上手に動けるようになります。操体法は操者と受け手の共同作業なのです。そこが従来の整体やマッサージとの最も大きな違いになります。

呼吸の制限をはずす

身体の緊張が強いと深く呼吸をしようとしても、うまく空気が入ってきません。呼吸筋自体のコリの影響もあるし、呼吸を邪魔する筋肉の影響もあります。

ゆっくりと深く呼吸をしながら身体の動きを観察してみてください。呼吸時に動く場所やテンションを感じる場所はすべて呼吸と関係しています。動く場所が自由に滑らかに動けるようになれば自然と呼吸も楽に深く出来るようになります。

操体法で全身のバランスが調和することにより呼吸の制限もはずれます。呼吸がしにくいというクライアントさんも操体法をすると深く息が吸えるようになります。

呼吸と精神

呼吸と精神は深く関係しています。やる気が出ない時や、落ち込んでいる時などは、はぁーっとため息が出ます。やる気が出ない呼吸になっているのです。一方元気でやる気に満ち溢れている時は呼吸も深く楽に出来ます。

また精神状態と筋肉の状態も関連しているので、ストレスがいっぱいたまっているようなときは筋肉も固くなりがちです。首や肩が凝り固まって、お腹や背中も固くなります。そうすると呼吸の動きも制限されてしまいます。

ということは、操体法を行って全身のバランスが調和して、呼吸筋の機能も高まれば呼吸の質も高まります。それにより精神的にも良い状態になりやすいとも言えるでしょう。

大腰筋と横隔膜の関係

大腰筋は、上半身と下半身を繋ぐ唯一の筋肉です。姿勢やスポーツなどのパフォーマンスにも大きな影響を与える重要な筋肉です。

大腰筋は腰椎と大腿骨を繋いでいますが、腰椎に付着している部分が実は横隔膜とも繋がっています。ということは、大腰筋の緊張が横隔膜に影響する可能性が高いという事が言えます。

大腰筋はトラウマが蓄積する筋肉とも言われています。実際、トラウマを解放するあるワークショップでは大腰筋の緊張を解放することでトラウマやストレスを解放させるということも行われています。

大きなストレスがかかったり、長期に渡ってストレスを感じ続けたとすれば大腰筋も横隔膜もダメージを受けて固くなってしまう可能性が高いと言えます。大腰筋の緊張は姿勢の歪みを作りだし、横隔膜の緊張は呼吸の制限を作り出します。

大腰筋と横隔膜の緊張により、骨盤内部の内臓の働きも低下します。便秘や婦人科系疾患、消化器系の不調とも関係が深いです。

操体法の代表的な基本操法である「つま先上げ操法」などは大腰筋や横隔膜に同時にアプローチすることが可能です。通常の手技が届きにくい身体の深層から一気に緊張が解放されていきます。

自律神経失調症と呼吸

自律神経失調症の症状の中に、呼吸がしにくい息苦しいという症状もあります。喉が詰まったように感じる症状もあります。

交感神経が優位になると呼吸も浅く早くなりがちです。ゆったりとした深い呼吸を意識的に繰り返すことで副交感神経優位になっていきますのでゆっくり呼吸する呼吸法も有効です。

しかし、身体の緊張が強いとその呼吸法をすることですらしんどく感じてしまいます。だからまずは整体によって「楽に呼吸しやすい体」のバランスを作っていくことが大切です。

呼吸が整うと自律神経のバランスも整いやすくなります。

呼吸と成功

ある本を読んでいた時に以下のような文章が書かれていました。

求めるべき成功とはなんでしょうか?本当の意味での成功は、充足感、拡大感、暖かさ、心地良さ、エネルギッシュなどのフィーリングや実感なのです。もしあなたが決意したにもかかわらず、成功という外的状況(具現化)が整わないのなら、成功の実感フィーリングが充分に全身にいきわたっていないからです。

その唯一の原因は、自分自身を無条件に愛していないことに尽きます。自分を100%愛せないから、どこか楽しくいられない、どこか生きていては申しわけない、そんな感覚になり、呼吸が小さく浅くなっていきます。

無条件に自分を100%愛せないとき、成功フィーリングを全身で感じやすくしてくれるカンタンな入口が「呼吸」なのです!成功フィーリングを感じることがむずかしいとき、そういう良い人生を生きている時の呼吸を想像して、その呼吸で毎日を生きてみてください。

空(くう) 舞い降りた神秘の暗号 より引用
Mana
4434151258

上手くいっている時のイメージで呼吸をすることで、人生の引き寄せも変わりますからいかに呼吸の在り方が大切かということですね。私もイメージの大切さはわかっていましたが、呼吸も含めた成功イメージングをすることでより人生の成功を引き寄せやすくなることがわかりました。

当院は単に症状を改善させるだけでなく、クライアント様の人生がより良くなるお手伝いをしたいと常々思っていますので、この文章と出会えた事は大きなヒントになりました。

(2016年9月)