頑張らないで生きてみませんか?

頑張って頑張って病気になってしまう人がいます。
頑張りすぎるとガンになる、という話もあります。
頑張りすぎてきたあなたに提案です。
時には頑張らないという選択をしてみませんか?

頑張りすぎる現代人

人を励ますとき、「頑張れ!」「頑張って!」と言います。
そして人は皆頑張って生きています。私もそれなりに頑張っているつもりです。

頑張ることはとても大切なことです。
人が何かに打ち込んで頑張っている姿は美しく感動するものです。

現代社会では頑張ることは良いことだとされています。そして頑張る人が勝ち残っていく社会の仕組みになっています。
周りからも「頑張れ 頑張れ」と励まされ、自分自身も「頑張ろう」という気持ちで生きている人が非常に多い世の中だと思います。

ところが、頑張りすぎると病気になる場合があります。
心と体の声を無視して、体を酷使して我慢を重ねて頑張ってきた結果、ある日突然体調がおかしくなったりします。

頑張ること自体は悪いことだとは思いません。
しかし、心や体が苦しくなるくらい無理をして頑張るのはあんまり良くないのではないかなと思います。

頑張るとはどういうことか?

そもそも頑張っているとは心や体にとってどういう状態なのでしょうか?
人間には運動神経や知覚神経の他に、内臓や体内の様々な働きを自動的にコントロールしている自律神経というものがあります。

自律神経には活動の神経である交感神経と、休息の神経である副交感神経があります。交感神経と副交感神経はシーソーバランスのように、どちらかが優位に働いているときには、もう一方は働きを休めています。

頑張っているときは、たいていの場合交感神経が優位な状態にあります。
交感神経が優位な状態とは、心拍数が増え、心臓の鼓動が高まり、手や足の抹消の血管は縮まり、食欲や排泄反応はおさえられます。つまり体が「闘いモード」になっているのです。

頑張ったあとで、しっかりと休養をとってリラックスすると、自律神経も副交感神経が優位になり疲れた体が修復されるはたらきも高まります。

ところが、がむしゃらに頑張って頑張って働いていたり、体を酷使していたり、精神的に休む暇がない状態が続いたりすることによって、交感神経が優位の状態が続いてしまいます。そうすると肉体的・精神的に健康なバランスをくずします。

最初のうちは、疲れが抜けない、夜なかなか眠れない、朝の目覚めが悪い、だるい、肩がこる、などの症状として現れます。そのような症状は、それまでに頑張りすぎた結果として体に現れたものです。

そのような症状が現れても、それでも「会社のために」、「家族のために」、「社会のために」と頑張ることをやめないでいると、もっと重大な病気に見舞われることになります。

頑張らないという選択

当院へ来院される人も、多くの人が一生懸命頑張りすぎて症状が出ています。
ですから、私は「頑張りすぎないように」アドバイスします。

症状を改善するためのストレッチを指導しても、何ごとも頑張ってやるクセがついている人は筋肉を伸ばそうと一生懸命に頑張ってストレッチをします。
そして筋肉痛になったり、痛くなかったところまで痛くなったりします。

ストレッチも頑張ってはだめなのです。
筋肉をゆっくり伸ばして「気持ちいいな~」と感じながら味わうことで、心も体もリラックスするわけです。
頑張ってリラックスしようとしてもリラックスできませんよね。

私自身も緊張しやすかったり、つい真面目に頑張ってしまう性格の傾向があるので、意識的に頑張り過ぎないようにしています。頑張らなくても「まあいいか」という気持ちで過ごすようにしています。

「頑張らない」という生き方も選択のひとつです。
頑張らない生き方を選んでいても時には頑張らなきゃならないときもあるでしょう。

「頑張る」生き方が自分に合っているという人もいるでしょう。
そういう人は無理して「頑張らない」ようにすることでストレスがたまって、かえって病気になってしまうかもしれません。

この生き方が絶対に正しいというものはありません。
自分にとっての自然体は人それぞれです。自分にとって心地よい生き方を選択していきたいものですね。

今自分が「頑張りすぎているな」、「無理しているな」、「疲れがたまっているな」という人は、時には意識的に「頑張らない」選択をしてみるのもよいかもしれません。

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