仙骨と姿勢の関係について紹介します。

姿勢と仙骨は深い関係にあります。仙骨というのは尾骨の上にある三角形の骨です。骨盤の中央に位置します。この仙骨の状態が姿勢を決めるといっても過言ではありません。

美しくてしかも強くて楽な姿勢とは、仙骨がすーっと立っている状態です。胸をピンと張ったいわゆる「気をつけ」姿勢になると仙骨は前に傾きます。だらーっとしただらしない姿勢をとると仙骨は後に傾きます。

骨盤が歪んでいれば仙骨も斜めに引っ張られます。立っていても座っていても、仙骨が傾いたりねじれた状態だとよい姿勢をとることが難しくなります。

骨盤が前にも後にも傾きすぎず、水平な状態を保ちます。そのとき仙骨は自然とすーっと立った状態になっています。その上に脊柱が乗りますから非常に姿勢が安定します。

仙骨姿勢講座

仙骨姿勢講座という本があります。

仙骨姿勢講座―仙骨のコツは全てに通ず
吉田 始史 高松 和夫
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この本では左右の臀部の筋肉で仙骨をしっかり締めるような立ち方をすると、上半身と下半身に軸が形成され武道やスポーツをする上でもパフォーマンスも向上し、強い身体になると解説されています。

実際にやってみるとわかりますが、とても身体が安定します。しかし、臀部の筋肉が弱っている場合にはこの立ち方を続けるのは結構疲れます。でもだんだん筋力がついてくると安定してくると思います。

同じ著者のDVDも発売されています。

仙骨姿勢講座全てに通じる仙骨のコツ![DVD]―カラダに良い姿勢の作り方・楽な動き方
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本ではよくわかりにくいところも映像詳しく解説していますから、とてもわかりやすいです。


仙骨姿勢と四股踏み

上の本の立ち方では仙骨を締めて立ちます。慣れないと最初はやや違和感があるかもしれません。しかし、臀部の筋肉が活性化するとこの立ち方がやりやすくなります。四股踏みをやったあとで仙骨締めの立ち方をするととても安定します。

私はよく四股を踏みます。お相撲さんのように、ドシン!と足を踏みおろすのではなく、ゆっくり足を上げて、ゆっくり降ろします。非常に臀部や体幹のインナーマッスルが刺激されます。四股を数十回踏んでから仙骨締めの立ち方をするととても立ちやすくなります。


仙骨姿勢と整体

骨盤自体が大きく歪んでいる場合には整体で整えると楽に立てるようになります。まっすぐ座るのも楽になります。

すぐに疲れて猫背になってしまうときは、だいたい骨盤が大きく歪んでいます。また運動不足や食生活などの影響で、筋力が低下している場合にもよい姿勢を維持することが難しくなります。

整体により、仙骨が自由に動けるようになると、姿勢も良くなり、動作もやりやすくなります。日常生活を送る上でもスポーツや武道をする上でも仙骨の状態は非常に重要といえるでしょう。

仙骨からはリラックスするときに優位に働く副交感神経も出ていますから、仙骨が自由に動ける状態になると、自律神経のバランスも良くなります。

自律神経失調症で来院されるクライアントさんはほとんどの方が猫背の姿勢になっています。姿勢と自律神経も深く関係しています。

自然とよい姿勢が維持できるようになると自律神経のバランスも良くなりますし、その結果体調も良くなります。そのためには仙骨や骨盤の歪みが少ないほうがよいといえるでしょう。

(2012年2月)