自然治癒力と信念の力に関するお話です

ある治療セミナーに参加したときに、参加者の治療家の先生(Tさん)のお話がとても興味深かったのでご紹介します。その先生は過去に末期ガンだったのですが、手術などの一般的な西洋医学の治療を受けずにガンを克服した話をされていました。

末期ガンからの奇跡的な回復。そういう話はテレビや本や人づてに聞いたことはありますが、ご本人から直接話を聞いたことは初めてだったのでとても感動しました。

短い時間で伺ったお話だったので、状況が詳しくわからないこともありますが、覚えている範囲で紹介させていただきます。

ガンと自然治癒力

Tさんは仕事が忙しく自分を省みない生活を続けていたそうです。深夜に帰宅し、それから夕食を食べて、また早朝から仕事に向かう毎日。そんな毎日を繰り返すうちに疲れが取れなくなりました。

あるとき血を吐いたので病院に行って検査を受けると肺がんと診断されたのでした。すでに左右の肺と脳にもに転移し手術もできる状態ではなかったそうです。


生きる望み

現在のTさんの年齢ははっきりわかりませんが、たぶん50~60代だと思います。ガンの診断を受けた20年ほど前は、お子さんはまだ小学校の1年生でした。

さらに奥様もうつを抱えて「死にたい」と言っていたそうです。そんな奥さんに向かってTさんは「今は死にたいような気持ちかもしれないけれど、生きていくうちに絶対に良いこともあるから!」と励ましながら生活していた矢先のご自身のガンの宣告でした。

ここで、奥さんと小さい子供を残して自分が死ぬわけにいかない!と思ったTさんは、従来の西洋医学とは異なる治療法を選択したのでした。


治療法の選択

最初にガンの診断を受けた病院では「あなたの好きなところに行きなさい」「自分が信じる治療を受けなさい」と言われたんだそうです。Tさんは当時を振り返って「手術もできないし手遅れだからそう言われたのかもしれませんね」と言っていました。

そこで選択したのが民間療法の「温熱治療」と、保険の効かない「免疫注射」をしてくれる病院にかかることでした。入院設備がないので自宅で奥さんに温熱治療器を毎日当ててもらい静養していたそうです。


「絶対に治る」という信念

自宅で温熱治療を続けていた頃も、毎日40度の高熱が出て血を吐き続けていたそうです。お見舞いに訪れる人たちに「僕は絶対治して見せますから。見ていてくださいね。」と言っていたのですが、周りの人からは強がりでそのように言ってると思われたようです。

「でも僕はなぜだかわからないけど、絶対に治るという確信のようなものがあったんです。」とTさんは語っていました。

そうして6ヶ月でほとんど良くなってきて、8ヶ月ですっかり完治したんだそうです。その後20年近くたった今も元気に暮らしています。


「絶対に治らない」という医師

Tさんはその後治療家となり、ガンの患者さんも来院するようになりました。

あるホスピスに入院している患者さんが通院していたのですがあるとき様子がおかしいので聞いてみると、Tさんの治療院に通っていることをホスピスの医師に告げると「あなたは騙されている。私は正直だから教えてあげるけど、あなたの病気は絶対に治らない。だからそういうところに通っても無駄です。騙されるだけだからやめなさい。」と言われたんだそうです。

そこで、Tさんはその患者さんに対して、ご自身のガン克服の体験談を語って聞かせたところ、また信頼してくれて、その後結局、その患者さんもガンが治ったんだそうです。


ガンの奇跡的治癒

Tさんのそんな話を聞いていた別の参加者の先生の話も面白かったです。

その先生のお知り合いが病気治療中で大好きな焼酎も断っていたのですが、ガンであるとわかったとたんに「どうせ死ぬなら好きなだけ焼酎を飲んでやる!」と今までの我慢をやめて大酒のみに戻ったところ、しばらくしてなんとガンが治ってしまったそうです。

酒を飲めば治るというわけではないでしょうが、その方の場合、様々な我慢をやめてストレスから解放されたのが回復のスイッチになったのでしょう。


自然治癒力のすごさ

医学的には治らないような治癒を奇跡と言ったりもしますが、個人的には、本当はどんな人にもそういうすごい力が備わっていると信じています。

上に書いたような話は私も実際に確かめたわけじゃないし、雑談しながら耳にしたことを書いたので、記憶違いや実際の話と多少食い違っていることもあるかもしれません。

しかし、前向きな希望や信念が身体によい影響を与えることは誰でも経験的にわかっていることですし、思っている以上にすごい力なのではないかと思うのです。

その人にとっての自然治癒力のスイッチは、一般的な常識とはかけ離れていることだってあります。何かしらの気づきを得て、心が変わり、生活が変わり、心身ともに癒されたときに自然治癒力のスイッチが入るのだと思います。

(2011年12月)