宮城県仙台市宮城野区のやすらぎの杜整体院です。不安のメカニズムという本を読みました。50年ほど前にオーストラリアの精神科医クレア・ウィークスによって書かれた名著です。

不安のメカニズム クレア・ウィークス

完全版 不安のメカニズム: ストレス・不安・恐怖を克服し人生を取り戻すためのセルフヘルプガイド (単行本)
完全版 不安のメカニズム: ストレス・不安・恐怖を克服し人生を取り戻すためのセルフヘルプガイド (単行本)

不安神経症にどう向き合って完治に向けて治していくのか、ということが丁寧に書かれています。

不安障害、各種恐怖症、パニック障害、うつ、などで悩んでいる人が読んでもたくさんのヒントが得られると思います。

私自身パニック障害を長年患いました。現在は薬も飲んでないし日常生活は不自由なく送れていますし、苦手な場面でも何とか乗り越えることは出来るので治ったと言えば治っています。

この本を読んで、治し方を読んでわかったことは自分が長年試行錯誤して結局行き着いたことはこれだったのだということでした。

それを何となくやっていたわけですが、こうして明確に言語化したものともっと早く出会うことができればもっと早く楽になったと思います。

不安神経症・パニック障害の治し方

この本ではセルフヘルプの方法として4つのステップ(4つの根本原則)が紹介されています。

  1. 真正面から向き合う
  2. 受け入れる
  3. 浮かんで通り過ぎる
  4. 時が経つのに任せる

普通のやり方としては、だいたい不安の症状が出てくるとそれと闘おうとします。または安全な場所や状況に逃げて安心しようとします。

しかし、この本で紹介されている治し方はまったく異なります。

真正面から向き合い、辛い症状そのものを受け入れてしまうのです。例えて言えば台風の中に入ってしまうようなものです。とても勇気が要るように思えますが台風の中に入ってしまえば台風の目は無風なのです。

同様に不安が伴う様々な辛い症状と闘うのでも逃げるのでもなく、真正面から向き合い受け入れて、浮かんで通り過ぎて(フローティング)、そして時がたつのに任せるのです。

言葉で書くととてもシンプル過ぎるようにも感じて、こんなことで長年の辛い症状から解放されるようにはとうてい思えないと感じるかもしれません。

しかし、この本ではそれぞれのステップについてとても丁寧な解説がなされており、個人的な印象としては不安障害だけでなく、人生の様々な問題に対しても同様に対処して行けるような気がしました。

私は「浮かんで通り過ぎる」というプロセスがとても役に立ちました。自分の身に起きていることをまるで第三者が眺めているように見つめて、フワフワと浮かんで観察するようなイメージです。

それは様々な気づきをもたらします。自分の思考や感情や感覚と自分自身が同化することを防ぐ役目もあります。

今現在何かしらの心身の悩みを抱えていて、ストレス・不安・恐怖を克服したい全ての人にお薦めの本です。