過去の交通事故

宮城県仙台市宮城野区のやすらぎの杜整体院です。三年前から定期的に通院しているクライアントさん(70代女性)から衝撃的なお話を伺いました。

足に触れて施術をしながら話をしていたのですが、「昔、交通事故に遭ってこっち(右)の足怪我したから、たぶんこっち(左)の足でかばってるのよね~。」と言いました。

「○○さん、交通事故に遭ってたんですか?」と何気なく聞き返すと、「そうなの。四人で車に乗ってて私だけ助かったの。」

え?助かった?

「一緒に乗ってた三人は亡くなって私だけ命が助かったのよ…」

え!!!
そんな大事故に遭っていたとは!!!

三年半前に来院してそれからずっと今も毎月一回メンテナンスで通院してくださっているHさん。いつもニコニコして穏やかな方ですが、過去にそんな壮絶な体験をして乗り越えて来ていたのですね。

Hさんが帰ってからカルテを見ると、初回来院時に交通事故に遭ったことも書いてあるし、大怪我をして3ヶ月入院したことなども書いてありました。

初回に事故のお話も伺っていたはずですが、過去に交通事故に遭ったりケガをした経験がある人は普通にいます。だから「20年くらい前に交通事故でケガをしたことがあるのだな。」くらいにしか思っていなかったのです。

もちろん、事故のケガの後遺症とか現在への影響とか、体の面では話を聞いたり確認したりということはしたのでしょうが、すっかりそんなことも忘れていたのでした。Hさんの気持ちに寄り添うことはまったく出来ていなかったなぁと反省したのでした。

命の重み

同乗者三名が命を落とした中で一人だけ助かった。

そんな話を聞いて、衝撃を受けました。一つはそんな大事故で大怪我もして生還されたということ。それともう一つは、同乗していたご友人を同時に三名亡くされた悲しみやショックを乗り越えてきたのだろうということでした。

毎月お会いする穏やかなHさんの過去にはそのような壮絶な体験があったのかと思うと、そのことについて気持ちに寄り添えていなかった申しわけなさだったり、今こうして通院して頂いて、普通に会えているのも決して偶然ではないこと。

事故のタイミングがあとコンマ数秒ずれていたり、打ち所が悪かったらこうして会えていなかったかもしれないこと、等など、いろいろ思いました。

そうしたら何だかHさんの命とこうして対面出来ていることに対して愛おしさを感じたんですね。

そんな思いを感じながら足ゆらしをしていたら、Hさんが「何だか泣けてきちゃった…」と仰いました。Hさんは涙を流していました。

「何だかつらいこと思い出させてしまってすみません。」と謝りました。

それで最後に光線療法をしてお会計になってもまだHさんの涙は止まりませんでした。

「もう昔のことだし、自分ではすっかり大丈夫と思っていたんですけど何かいろいろ出てきたみたいです。」と仰います。

そして「きっと癒されてるんだと思います。ありがとうございます。」とお辞儀をしてお礼を言ってくれたのでした。

事故の話はあまり詳しくはお聞きしませんでしたが、ご友人を同時に三名亡くされた悲しみやショックは計り知れないほどのものがあったことでしょう。それらを乗り越えて今のHさんがあるのだと思ったら、命の重みのようなものをずしっと感じたのでした。