宮城県仙台市宮城野区のやすらぎの杜整体院です。先ほど新規の方よりお電話を頂きました。予約する前にちょっと相談したいのですがよろしいでしょうか?と切り出されました。

腰痛が治らない人からの相談

ご相談の内容を要約すると以下の通りです。

腰痛がひどくて2日前に整形外科に行って、痛み止めを処方されて、コルセットを巻いて安静にしていれば1~2週間で良くなると言われたけれど次の日も凄く痛くて…。

あまりに痛いので、実はやすらぎの杜整体院さんのホームページを見る前に昨日他のカイロプラクティック院に行ったんです。そして矯正を受けたらもっと痛みがひどくなりました。

毎日通えば治るからと回数券を勧められて、とりあえず6回毎日続けて来なさいと言われて今日も来るように言われたのですが、良くなっていると思えないしどうしようかと思いまして…。

最近は減っては来たものの、以前はこのような相談は結構ありました。メールでも電話でも同様の相談があります。

他の整体院で痛くされたけど今後どうしたらよいか?通った方が良いのか、やめた方が良いのか?ということです。

普通に考えれば、すぐに通院をやめた方がいいのは明らかですけど、痛みを何とかしたい気持ちもありますし、痛くされたとしても相手は専門家だと思っているから痛くても通わないと治らないのかなという気持ちになってしまうのかもしれません。

腰痛が治らない原因

他の病院や他の整体院でのことなので、当院からとやかく言うことはないのですが私の個人的な見解を書きます。

「治療」というのは、現代医学では症状を取り除くことに焦点が当てられています。痛みがあれば取り除いてしまおう、という考えです。その背景には痛みは悪いものであるという思想があります。

腰痛は悪者ではない

一方やすらぎの杜整体院では、痛みは悪いものではないと考えています。たしかに腰痛でもその他の痛みでも、痛いというのは辛いことです。しかし、痛みを身体が出しているその理由にもっと目を向けるべきだと思うのです。

痛みを出すことで身体を守っているとも言えます。痛いから動けない。動けないから早く患部が治ることが出来るのです。それが自然の働きです。

ところが、痛くても仕事をしなくてはいけない、どうしてもやらなくてはいけないことがある。そんな場合には鎮痛剤を利用するのも一つの方法だと思います。

腰痛の存在理由

痛みの原因やメカニズムはいろいろありますが、痛みの存在理由の一つとしては痛みを出すことで身体を守っているという見方が出来ます。腰痛で腰を曲げると痛いとしましょう。それはそれ以上曲げると危険ですよ、とお知らせしてくれているのです。

徐々に患部が回復すれば痛みも軽減して動かせる範囲も大きくなっていきます。当たりまえの自然な話です。(腰痛の心理的要因もありますが、話を分かりやすくするためにとりあえずここでは省略します。)

治療するほどに悪化する腰痛

当院にも慢性腰痛や、急性腰痛がなかなか治らない人がたくさん来院します。特に治りにくい人は、整形外科の治療を継続して受けてきた人ほど治りにくいです。鎮痛剤を長く飲むほどに治りにくくなってしまうような気もします。

なぜなら、治療とは痛みを止める目的で行われているため、本来の治癒のプロセスが進行しにくくなってしまうのです。しかし、それが正しい治療とされて大半の病院で行われているのが現状のようです。

血流を悪化させる治療

鎮痛剤を飲めば血流が悪くなります。コルセットを巻けば血流が悪くなります。必要以上に安静にすれば血流が滞りますから回復が遅れます。

鎮痛剤
コルセット
安静

この三点セットにしっかり取り組むほどに腰痛は治りにくくなると考えています。でも一般的な整形外科ではそのような治療が行われているのが現状です。

腰痛への整体施術について

腰痛の整体を考えたときに、多くの整体院では「腰」を何とかしようとします。

腰椎の変位
仙腸関節のズレ
腰の筋肉の緊張

それらを検査して治療しようとします。それが普通の整体院や治療院で行われていることです。

当院では、また考え方が違います。腰の治療をするのではないのです。腰にかかるストレスを解放することを考えます。だから施術をするのは腰ではないのです。必要に応じて腰に対してアプローチすることもありますが、ほとんどの場合腰には触れることすらしません。

それでほとんどの人が改善していきます。だからとても不思議がられます。

身体全体の事情を考慮する

「木を見て森を見ず」という格言があります。小さいことに心を奪われて、全体を見通さないことのたとえです。腰や骨盤だけに捉われると大切なことが見えてきません。

同じ腰痛に悩まされていたとしても、その人によって対策も違うのです。

原因は足首かもしれないし、腕にあるかもしれないのです。食生活に大きな問題があるかもしれないし、心に深い悩みを抱えているかもしれません。

その人まるごと全体を見る。そんな視点が大切です。身体全体を見ることも大事ですが、さらにその人の生活習慣や人生における思い込みも腰痛と無関係ではありません。

息、食、動、想、環境。

操体法では四つの自己責任行動と環境が症状と密接な関係にあると考えます。だから総合的にその人を捉えて必要なお手伝いをしています。

腰痛が治らない人への回答

結局このお問い合わせの方に何て答えたのかまだ書いていませんでした。上に書いたような考えを踏まえて、私は「その整体院に通うことは今すぐ辞めた方がいいですよ」とお伝えしました。

当院に来てほしいとかではなく、本当にやめた方が良いと思ったからそう伝えました。身体に合わないことをすれば悪化します。その人のその時の状態に合わせたことをしていく必要があります。

結果として当院に予約を頂きましたが、まずは施術に入る前に腰痛とは何か?痛みとは何か?ということも含めて丁寧にお伝えしようと思います。

大切なことに目を向けずに、ただ表面的な痛みだけを取り除いてもらおうとするのは虫のいい考えです。このような状況を招いたのは整形外科のせいでも、その整体院のせいでもなく、ご本人の腰痛に対する向き合い方にも問題があるのです。

社会の一般的な常識ではこの方は何も間違ったことはしていません。でも人間の身体は自然の一部です。その身体に対してもっと信頼する気持ちを持ってほしいのです。

無理に治そうと思うほどに治らなくなる。痛いところをそっとして放っておくと自然と治っていく。すべてがそうだとは言い切れませんが、案外その方が治りやすいです。

自然と治らない時は、治らないようなことを何かしているものです。その何かに気づくことが大切なのではないでしょうか?

思わずあれこれ書いてしまいましたが、従来の医療や他の整体院のことを批判する意図はありません。医療や整体を受ける側の立場の人も意識を高めて欲しいと思って書いた次第です。

ぎっくり腰の整体施術

上の文章はこの方が実際に来院する前に書きましたが、その後来院されたので追記します。

整形外科では椎間板ヘルニアの診断を受けたそうですが、痛みの部位や症状からすると右仙腸関節のぎっくり腰でした。

腰椎は特に問題なかったですが、右仙腸関節周辺に激しい痛みがありました。先日のカイロプラクティックで余計に痛めてしまったようです。どこのカイロプラクティック院に行ったか聞いたら同様の問題を多数起こしているところでした。

以前にあまりにそこのクレームが多くて相談されることが多かったので記事にしたことがありました。⇒危険な整体院にご注意!

この方の場合は、お話を伺うと大きなストレスを抱えていて、生活も不規則で食事のバランスにも問題があることがわかりましたので、総合的に良くなるお手伝いをしていくお話をしました。

整体の施術は座位と仰臥位で最小限の調整に留めました。来院時は立っている姿勢もくの字に曲がっていましたが何とかまっすぐ立てるようになりました。

ぎっくり腰はケガのようなものですから、無理な矯正をすれば余計に炎症がひどくなります。なので出来るだけ負担のないように必要最小限の施術を繊細に行いました。

体を休めればちゃんと治りますが、問題は仕事に早く復帰しなくてはいけないとか、そんなに休めないとかいろいろと社会的な生活もありますから、そのバランスをどう取っていくかですね。

早く自然に良くなるようにお手伝いさせて頂きます。