手根管症候群の症状と原因について解説します。臨床例もご紹介します。

手根管症候群について解説します。まず手根管とはどんなものなのでしょうか。

手根骨を手掌側からみると高低がある。母指側の舟状骨と大菱形骨、小指側の豆状骨と有鈎骨が高く、それらの間すなわち手根の中央部分が低く、全体として溝のようになっている。この溝に蓋をするように靱帯が張っている。この靱帯を屈筋支帯と呼び、屈筋支帯と手根骨で形成されるトンネルを手根管と呼ぶ。

引用元:ウィキペディア

要は手首の骨と靭帯で作られたトンネルみたいな部分を手根管と呼びます。そして、この手根管の部分には正中神経と言う神経が走行しています。手根管が何らかの原因により狭まって、正中神経を圧迫しその支配領域にしびれや痛みなどの症状が出ることを手根管症候群と言われています。

手根管症候群の症状

手根管症候群の症状は、手の親指から薬指にかけての指や手のひらに痛みやしびれが出ます。また力が入りにくかったり、動かしにくいという症状もあります。

なぜ親指から薬指にかけてなのかというと、その領域は手根管を通る正中神経の支配領域であるからです。(小指は尺骨神経の支配になります。)

手根管症候群の原因

手根管症候群の原因としては、手根管の部分で正中神経が圧迫を受けるからと考えられています。

手根管症候群への施術 仙台市やすらぎの杜整体院

上で挙げた手根管症候群のしびれの原因は、一般的に考えられている原因です。当院では、一般的な医学的な見解とは異なる考えとアプローチをしていきます。

整形外科にて、手根管症候群と診断を受けたある患者さんの症例を紹介しましょう。

手根管症候群の診断とドクターショッピング

整形外科で手根管症候群と診断を受けた30代女性が来院しました。病院で10ヶ月前から治療を受けているそうですが、一向に回復する気配がありません。他の病気の疑いもあり、リウマチなどの検査をしたけど異常は見つかりません。

この10ヶ月の間に6件もの病院で治療を受けましたが回復せずに、あまりの痛みのために1ヵ月前には看護師のお仕事も退職されたのだそうです。

通常の医療機関や治療院では、患部について詳しく検査をしたり治療を行ったりするのですが、当整体院では患部やその痛みだけにとらわれることなく、その人の体全体や精神的なことも含めてその人全体をみます。

むしろ、患部そのものは放っておくというか後回しにします。多くの場合、真の原因は患部以外の部分に隠されていることが多いのです。

手根管症候群の真の原因

一般的には手根管症候群の原因として、手根管における正中神経の圧迫と考えられています。

私の考える原因としてはまた別にあるのですが、それも医学的にはっきりと証明されているわけではないので、ここでは簡単に述べるにとどめます。おおざっぱに説明すると、「何らかの原因により、手のひらにうまく栄養と酸素が届いていないことによる痛みである」という考えを取っています。

そしてその何らかの原因と言うのが、手根管部分だけにあるのではなくて、手根管にストレスがかかるような全身のバランスになってしまっているところにあると考えています。

手根管症候群の施術

この方の全身のバランスをチェックしてみると、骨盤や肩関節の動きも非常に悪くなっていました。

そこで、手首の調整は後回しにして、まずは骨盤の調整を行いますと、肩の動きも非常に良くなり、「何だか腕から手がとても楽です。」と言いました。ここまで所要時間は数分です。骨盤の調整と言っても、優しくゆっくり体をちょっとだけ動かしただけです。

次に、肘関節と前腕の筋膜の調整をしますと、手の痛みもその場でだいぶ楽になりました。特に手をついて体重をかけるような動作は痛くてとうてい出来なかったのですが、手をついても大丈夫なくらいに回復したのでした。

「こんなに楽になるならもっと早く来るんだった~!」とおっしゃっていました。

手根管症候群 まとめ

手根管症候群以外に、腱鞘炎による手首痛などの患者さんも同様の施術で劇的に改善される方が多いです。一般的に考えられている以上に、体の各部位は繋がりあって協力しあいながら存在しているものなのです。

手術を勧められている腱鞘炎の患者さんが、骨盤の調整で手首の痛みが半減し、さらに上腕や前腕のバランスを調整することで劇的に痛みから解放されたケースもあります。一般的な整体やカイロプラクティックでイメージされるようなアクロバティックな矯正や痛い刺激、強い刺激などは一切おこないません。繊細な優しい調整を行っています。

当然、何でもかんでも良くなるわけではありませんけど、医療機関や各種治療院などに通院してもなかなか改善しなかった症状が、ちょっとした刺激で回復に向かうことは多々あります。

(2011年11月)