高血圧の血圧降下剤の副作用のお話です。

操体法では、息(呼吸)・食(飲食)・動(身体動作)・想(精神活動)の4つの自己責任行動が健康と深く関係しているという見方をします。

施術方法は体の歪みを整えていくのですが、操体哲学としては、単に運動系の体の歪みだけを見るのではなくその人の生活習慣を含めて自然の法則と調和させることが大切であると説いています。

2年前からいろいろなつらい症状で悩んでいた方が、当院と出会ったことをきっかけに現在ではウソのように症状が消えてしまった症例を紹介します。

当院の操体法の施術だけでなく、西洋医学の治療を併用していたのですが、同様の症状で苦しんでいる方にとって貴重な体験であると判断しましたので、回復の経過をご紹介させていただきます。

めまい、肩こり、手のしびれ、高血圧の相談

2007年10月にMさんより相談のメールをいただきました。


松島町在住 M(59才)です。

初めての連絡で失礼ですが教えて下さい。2年前から、めまい、左手のしびれ、左肩のこりがひどく、高血圧もあったので、色々な病院に通い、高血圧は薬で抑えて、ある程度回復しました。

ですが、先月の末頃から、体調不良で頭痛、フラツキ、左手のしびれ(腕は異常なし)、左肩のこりがひどく、さらに右足先の冷えが加わり、CT,MRIを撮りましたが異常が無いとの診断でした。

現在、整形外科に行ってます、首、腰のレントゲンを撮った結果、骨が潰れているとの診断でした。
何処が潰れているかとの問にも、ハッキリ教えてもらいませんでした。

リハビリ(首を引っ張る、右足先を暖める、肩のマッサージ)と、飲み薬で治療してますが改善されません。
午前中は体調が良く、午後から体調が悪くなることが多くつらいです。
年齢も59歳ですが、このような症状にも、整体は効果があるのでしょうか?


何度かメールをやりとりして、このほかにも頭が締め付けられたり、頭がふらふらしてつらいという症状もありました。
数日後に予約、来院されました。

睡眠時無呼吸症候群 不眠症

来院してお話を伺ってみると、整形外科への通院だけでなく、睡眠時無呼吸症候群、高血圧の治療を受けていること。症状はさらに、手首の痛み、足の冷えもあります。

骨格バランスだけでなく、生理的なバランスが崩れていると、なかなか施術効果が出にくかったり、効果があってもすぐに症状が再発します。

Mさんに、健康と生活習慣に関するお話を詳しくさせていただきました。
施術は首や肩のコリをリリースするとだいぶ楽になったとのことでした。
しかし、それは一時的なものであるだろうということもお話しました。
Mさんには時間をかけて少しずつできることから生活習慣を変えてもらう必要があることをお話しました。

そして貸本コーナーから、世界的免疫学者である新潟大学の安保徹先生の本を紹介して読んでもらうことにしました。

安保免疫理論

安保先生の白血球の自律神経支配の法則と理論により、従来の東洋医学や民間療法で症状が改善するメカニズムがだんだん明らかになってきました。

また「病は気から」「ストレスが病気の原因」といわれていますが、それらのメカニズムも明らかになってきました。

免疫力がどのようなときに向上するのか、正しいと思われている西洋医学の治療により免疫力が低下してしまうケースがあること、薬の副作用と症状の関係、など一般の人にもわかりやすく解説されています。

Mさんも安保先生の本を読んで、これまでの生活の中で思い当たることがたくさんあったようでした。
通院のたびに、安保先生の本を借りていって一生懸命勉強したのでした。

血圧降下剤の副作用

M

さんはどうやら高血圧の血圧降下剤の服用が、ご自身の症状と深く関係しているという結論に至ったようです。Mさんは「降下剤を一時的にやめてみます」と言いだしました。

私の立場では薬に関する指導は一切出来ませんので、「かかりつけのお医者さんと相談しながらやってくださいね。くれぐれも自己判断で無理をしないでくださいね。」とだけ念を押しました。

施術を受けたあとは、血行も良くなり体調も良くなりますが、しばらくするとまたたくさんの不調がやってくる。
最初はそのくり返しでした。長期にわたり薬の服用を続けていると、自然治癒力の回復に時間がかかるケースが多いのです。

Mさんはそれを理解すると同時に、ご自身でもさらに情報を集め、病院も変えてついに信頼できるドクターと出会ったのです。

それまでのかかりつけの医師は「血圧降下剤は一生のみ続けないといけない」という考えでした。
あらたに出会った医師の指導の下で、条件付で降圧剤をやめてみたところこれまでの症状がウソのように消えてしまったのです。

整体体験談

Mさんは2007年の10~11月に当院に通院していました。
その後どうしているだろうか?と気になっていたら2ヶ月ぶりにメールをいただきました。


松島町のMです。
通院中は、丁寧な施術、ご指導ありがとうございました。
さらに安保徹先生著書、ふくらはぎマッサージ等の読書を薦めていただき大変参考になりました。

最近おかげさまで、2年前からの、めまい、左手のしびれ、左肩のこり、全身のだるさ喪失感がうそのように改善されましたので御礼方々ご報告致します。
原因は、高血圧の降下剤の副作用でした。

昨年の11月末に、近くの病院(●●●病院)の副院長が内科医で睡眠時無呼吸の専門医であることが、インターネットで判り、色々な病院を1本化しようと考えていましたし、又、安保徹先生は、高血圧には根本原因があるので良く調べて、その原因を根本的に治療すれば、降圧剤は飲まなくても良い言っていることが頭から離れずにいました。

今までの主治医からは降下剤は、一度飲んだら止められないと言われていましたが、安保先生の言っている様に、自分は睡眠時無呼吸の為の高血圧と考え、降下剤を自分でやめようと思い、何回か挑戦しのですが、自分だけの判断では、自信が持てず、すぐに挫折の繰返しでしたので、自分の勇気の無さ、不甲斐のなさに腹が立っていました。

そこで、さっそく(●●●病院の副院長の)診察を受け、今までの経過と、睡眠時無呼吸の治療で効果があり、血圧が平常になっていることのデータを、先生に説明した結果、今までとは違う、昔からの降圧剤は出すが、まずは降圧剤は飲まないことで様子を見ましょう、自宅で朝晩に血圧測定が条件の診断をしてもらい、11/末で、血圧の降圧剤を一切飲まないことにして、約2ヶ月になりますが、血圧は正常であり、前文の症状が改善され、先の調子悪さがうそのようです。

今回は、体調が良く昨年の暮れから、新年を、家族で迎えられたことが、一番の幸せでした。
これも「やすらぎの杜整体院」との出会い、先生の親切な指導があったからと考えております、ありがとうございました。(感謝)

今後も、お世話になると考えますので、そのときは、又宜しくご指導下さい。


Mさん貴重な体験をご報告いただき、本当にありがとうございました!

自然治癒力の回復

体は常に良くなろうとする働き(自然治癒力)があります。
それなのになかなか良くならないとすれば、自然治癒力の働きを妨げる要素があるからに過ぎません。

Mさんのケースでは薬によって症状が悪化していたのでした。
それを知らずにずっとその薬を飲み続けていたら、きっと今でも苦しみは続いていたことと思われます。

私は施術の時に、Mさんに「快適さ」を味わってもらうような施術を行ない、さらに自分の体の感覚を信じることの大切さについてお話させていただきました。

薬に関しては、服用するもやめるもお医者さんの指導の元に行わなければなりませんから、私の判断だけではどうにもなりません。
Mさんは当院で得た情報を元に、ご自身の原始感覚を信じて、きっと治ることを信じて、あきらめずにいろいろと情報を集めた結果、現在のお医者さんを「引き寄せた」のです。

そして薬をやめたらウソのように症状が改善したのです。

仙台やすらぎの杜整体院の情報提供

私は決して西洋医学を否定しません。
ただ、薬に頼りすぎたり、自然治癒力を無視した治療を続けることにより、回復を遅らせているケースもあることは事実です。

当院の施術は「私が治す」という意識で行っているのではありません。
あくまでも治るのは患者さんその人の力であり、自然と調和したときにその力が最大限に発揮されるのだと考えています。
私に出来ることは、そのためのきっかけづくりとちょっとしたお手伝いです。

(2008年1月)