整体と圧とエネルギーの関係を解説します。

「ぜんぶ実験で確かめた宇宙にたった1つの神さまの仕組み」という本を数年前に読みました。

著者の飯島氏はフリーエネルギーの研究等をしている方で、水や空気をきれいにしたり活性化する装置を作ったり、蝶やトンボのような不思議な動きをするラジコン飛行機を作ったり、生ごみをあっという間に堆肥化する装置を作ったりしています。

飯島氏はそれらの装置の原理はたった一つの宇宙の仕組みを活用していると言います。そのたった一つの仕組みを活用して人や物が活性化する装置を作っているのです。私は、たった一つの仕組みならば整体にも活用できるのではないかと考えました。

例えば発酵については以下の通りです。

発酵という言葉を聞くと、農業の堆肥のイメージが強いと思いますが、堆肥作りだけが発酵ではないのです。物質を変化させたり、維持したりするのもすべて発酵した結果なのです。 (中略) 発酵の条件としては、有機物と無機物が必要です。つまりプラス系とマイナス系が条件になります。もともとプラスとマイナスの間にはギャップが存在しています。 プラス系とマイナス系の物質を混ぜ、その場に圧をかけると、宇宙力はそのギャップを中性に戻すために、空気をそのギャップを持っている物質に送り込みます。

引用元:ぜんぶ実験で確かめた 宇宙にたった1つの神様の仕組み(超☆わくわく)
飯島 秀行(テネモス国際環境研究会)
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そればかりか、洗濯、食事の後の食器洗い、掃除、鉛筆で紙に字を書く、絵を描く、といったようなことも発酵なのだそうです。要は異物どうしに圧をかけて空気を引き込んで変化させているということなのだそうです。

人間の日常生活や行動そのものも発酵であると表現されています。「発酵」というイメージからすると何ともわかりにくい気もしますが、異物どうしに圧をかけると空間からエネルギーが引き込まれて変化が起こるということらしい。

人間の行動も意識した分だけ圧がかかりエネルギーが取りこまれて行動に移されると表現されます。

整体手技と圧

整体手技においても圧がかかります。整体以外の手技でも圧はかかります。鍼治療、指圧、押圧、ストレッチ、筋膜リリース、トリガーポイント治療等々、すべて圧をかけているとも表現できます。

当院で行っている操体法では、ちょうど気持ち良いテンションが身体にかかった状態を「たわめ」と表現します。まさに圧がかかった状態です。この圧も高すぎても低すぎてもダメで、ちょうどよい圧がかかった時にもっとも適切な変化が身体に起こります。

私の操体法の師匠はそのような圧を「快高圧」と表現しました。

私はそれからはこの快高圧をどれだけ適切にかけられるか、ということをテーマにあれこれ実験を繰り返してきました。そしてわかってきたことがあります。それは、その人の身体にとって気持ちの良い圧がかかっている時には私の手にもある共通の感覚が伝わってくることでした。

うまく言葉で表現することが難しいのですが、「圧が封じ込められた感じ」「テンションが繋がった感じ」がするのです。

圧を封じ込める指一本操法

「快高圧をかける」と聞くと「押す」ようなイメージがありますが、そうではなくて「封じ込める」という表現の方がしっくりきます。必要以上に押さなくていいのです。むしろ必要以上に押した分だけそれは力のぶつかり合いとなり、エネルギーのロスになります。

私は手技において、出来る限り力を使わないようにしています。最小限の力で最大限の効果が出るにはどうしたら良いか研究してきました。

適切に圧を封じ込めることが出来ると、指一本で本当に軽く触れているだけなのに、身体の内側にはかなりの力が作用します。

そして身体の内側から大きく変化します。高い満足感や充実感も得られます。私はこれを「指一本操法」と名づけました。指一本操法が出来るようになるにはそれなりに稽古が必要です。武術の稽古に似ています。

武術と言えば以前に合気柔術を習っていたことがありますが、その時のお師匠さんが指一本で触れているだけなのに相手が動けなくなったり固められたりしていました。私もやってもらったことがありますが、受けているときの感覚が操体法を受けている感覚と非常に似ていました。

指一本で相手を動けなくさせるのと、指一本で相手の身体の内側に変化を及ぼす指一本操法とは、かなり近いことが起こっているのではないかと推察します。

テンションの繋がり

しっかりと圧が封じ込められている時には気持ち良さもあります。ストレッチともまた違った身体の深部からじわーっと伸びてくるような充実感があります。深部の筋膜に刺激が伝わっているのです。筋膜ネットワークを介して膜が繋がって伸びて変化します。

その感覚は触れているこちらの手にも伝わってきます。武術ではないけど「技が決まっている」感じがあります。しっかり決まっている感じが得られるときとそうでないときの違いとしては、テンションの繋がりが繋がっているか途絶えているかという違いがあります。

ちょうど気持ちが良いテンション(たわめ)です。このテンションをもう少し高めるとそこから相手は動けなくなります。それが武術的な技です。もっとテンションを高めると痛めつけることになります。

このテンションを、身体が変化する最適なつり合いで保ちます。その時にちょうど圧が封じ込めれた状態となり、空間からエネルギーが取りこまれる状態になります。

エネルギーと精神面の変化

そのような状態になると変化するのは肉体面だけではありません。精神面も変化します。

施術者も受け手もお互いに気持ちを鎮めて感覚に集中することにより、上記のような操法が成立します。当然脳からもリラックスするホルモンがさかんに分泌するでしょうし、呼吸もゆったり深くなります。

実際に深いリラックス状態へと自然に導かれます。身体の感覚に集中して深く感じ、深く味わうことにより、肉体面のみならず、精神面や意識状態も変化します。

悟りの整体

悟りに関する本などを読むとあるキーワードに出会います。それが「今ここ」「今この瞬間」です。

人が悩むときには思考が生じています。思考がある時は未来や過去のことに意識が奪われています。つまり「今この瞬間」に居ない状態です。

瞑想等の習慣を通じて「今この瞬間」に戻ります。日々の生活の中でも今この瞬間に気づくようにします。「今ここ」にいると本来の自分に気づくことが出来ます。私たちを活かしている生命エネルギーの流れも最大限に良くなります。

私は多次元操体法は悟りへの道だと思っています。今この瞬間に気づく。今この瞬間の自分に還る。習慣的に瞑想を行うことも良い方法と思います。多次元操体法を実践することもとても良い方法と思います。

実践するほどに様々な気づきが得られます。自分の内側から情報が得られるようになります。

自然法則と整体

心身の調子が悪くなるときは自然法則との間に何かしらの不調和を起こしています。何かしらの原因があり、結果としてそれが起きているだけなのです。

その結果が不快であれば、原因を変えていけば良いのです。原因の世界を変えます。身体面でもエネルギー面でもあなたが気持ち良く感じる刺激により、原因の世界が調和します。その調和のエネルギーが結果の世界を変えます。真実はとてもシンプルなのです。

(2015年4月)