整体と気づきについて考察します。

人生が変わるような整体を提供したい。

2004年の開業時からそのように考えて突き進んできました。もうすぐ12年になります。

最初のうちは何をどうしたら良いのかわかりませんので、とにかく卒業したカイロプラクティックのスクールで教わったことをそのままやっていました。でも違和感が日に日に大きくなっていきました。

関節をポキポキ鳴らし筋肉を揉みほぐす施術に何の意味があるのだろうか?疑問はどんどん大きくなってきたころにそれまで独学でやっていた操体法を本格的に学ぶことになりました。それが2005年の1月です。

師匠から操体法を学びそして日々の臨床で実践する。さらにその本質を追究する過程で多次元操体法の概念が直観に降りてきました。

それが2007年の秋でした。

そしてさらに整体以外の学びと実践を進めるうちに、多次元操体法は単なる手技でもなくヒーリング技法でもなく「悟りの世界」に直結しているのではないか?と思うようになりました。

大胆な仮説ではありますが書いて記録しておきます。

多次元操体法とは

整体と悟りの関係について書く前に、当院で行っている整体術「多次元操体法」について簡単に紹介します。

簡単に説明すると、多次元操体法は仙台発祥の世界に誇るお宝自然療法・操体法をベースに、引き寄せの法則や各種の自然法則の概念を導入して、肉体レベルだけでなくエネルギーレベルでも調和した在り方を目指す画期的な整体術です。

整体術でありながら、エネルギー次元のヒーリングも同時に起こってしまうという優れたメソッドなのです。

悟りと整体 20代の体調不良

私は20代の初め頃から精神世界やスピリチュアル系と呼ばれる分野や自己啓発や成功哲学の本を読み漁ってきました。

当時サラリーマンだった私はストレスで円形脱毛症をいくつもこしらえて、めまいと動悸と不安感と急に襲ってくるパニック発作で電車にも乗れず外出もできず、会社も長期欠勤してこの先どうやって生活して行こうかと途方に暮れていました。

高校を卒業するまで大きな病気や事故やトラブルもなく比較的穏やかに生きてきました。勉強もそこそこ真面目にやってましたし現役で国立大学に入学もしました。

その反動か、大学に入学した途端に遊びほうけて昼夜逆転した生活を繰り返すうちに体調がおかしくなりました。何とか留年せずに卒業は出来たものの、自分が何をしたいのか真剣に考えることもせず、行き当たりばったりで就職した会社に入ってストレスにまみれた生活を送るうちに体調はどんどん悪化してしまいました。

そして身動きできずに会社に行くことも出来なくなってしまいました。このまま一人で死んでしまうのか、とも思いました。しかし、会社の上司や先輩が心配になって自宅アパートにお見舞いに来てくれました。

さらには社長が大病院の院長を紹介してくれて診察を受けに行きましたが、いろいろ検査をしても異常は見つかりませんでした。風邪気味か疲れがたまってるんでしょ、と言われただけでした。

病院に行って薬をもらっても改善の兆しはありません。このままではいけないと思った私はその頃から少しでも健康になるために、少しでも運を良くするために関連する本を手当たり次第に読むようになりました。

整体院、治療院通い

本を読み漁ると同時に、病院に行っても良くならないことがわかったので、民間療法の治療院に通うようになりました。当時はインターネットも普及していなかったので、近所で看板を見かけた治療院や電話帳で調べて比較的行きやすいところにある治療院に通ったりしていました。

整骨院、整体、鍼灸など。しかし効果は感じられないか、少しだけすっきりしても一日もすればまた元に戻ってしまうのでした。それで、これは自分で何とかしないといけないなぁと思うようになりました。

操体法との出会い

そんな時に操体法の創始者・橋本敬三先生が書いた「万病を治せる妙療法」という本を読み、「人は元々健康で幸せに生きられるように創られている」「自然法則に逆らった生き方が病気を作る」などの考えを知り、とても納得しました。

自分の生き方を整えるしか本当の解決の道はない、とわかりそれからいろいろなことに取り組んでいくうちに日常生活にはほぼ支障がなくなるくらいにまで体の状態は回復しました。

誰に教わるわけでもなく、ひたすら読書をして独学でやってきたので時間もかかりました。

そうするうちに整体の仕事にも興味を持つようになり今の仕事をするようになったのです。だいぶ端折って書きましたが、自分が体調を崩していなければこの仕事はしていなかったと思います。

悟りへの興味

いろいろなことを勉強するほどにわからないことも増えてきました。だからサラリーマンをやめ、整体の学校に入り、開業した後も勉強は続きました。むしろ開業後の方がたくさん勉強するようになりました。

心、体、魂に関すること。健康になる方法、幸せに生きる方法。自営業を始めたわけですから経営のことも知らなくてはなりません。経営やマーケティングについてもひたすら本を買いむさぼり読みました。

数百冊では収まりません。数千冊は読んできました。今も読み続けています。

悟りに関しては最初に読んだ本はエックハルト・トールの本でした。

さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる
エックハルト・トール Eckhart Tolle あさり みちこ 飯田 史彦
4198615322

だいぶ後になってエックハルト・トールの別の本も読むようになるのですが最初に読んだ時は自分の状態がまだ本の内容を受け止められる状態になかったのでしょう。特に印象にも残らず何年も過ぎていきました。

引き寄せの法則との出会い

多次元操体理論が直観に降りてきたのは2007年頃ですが、ちょうどその頃に「引き寄せの法則」を知りました。

それまでも潜在意識のことや成功哲学をたくさん学んでいましたが、なかなかうまく行かないこともありました。しかし引き寄せの法則のメカニズムを知り、実践することで現実がどんどん変わるようになりました。

整体院のクライアントの数も増え経営状況もグンとよくなりました。収入もサラリーマン時代の何倍にもなりました。サラリーマン時代に夢に見ていたような収入も実現し、健康状態も、人間関係も変わりました。

家族の夢や希望を叶えることも出来ましたし自分の人生も大きく好転しました。

引き寄せの法則の細かいメカニズムを操体法の施術に導入することでその効果も高まったのです。

引き寄せの法則 エイブラハムとの対話 (引き寄せの法則シリーズ)
エスター・ヒックス ジェリー・ヒックス Esther Hicks Jerry Hicks 吉田 利子
4797341904

操体法は自然法則の活用

操体法という治療法は自然法則の活用の一種に過ぎません。操体法という治療法が凄いのではなく、自然法則が凄いのです。そのことに気づいた私は、操体法という治療法の枠を超えて自然法則、宇宙の法則について学んだり自分の生活で試すようになりました。

それで気付いたことを多次元操体法にさらに活用して施術効果はどんどん高まっていきました。そうして気付いたことを多次元操体法講習会で参加者の皆様にシェアしています。

引き寄せの法則の限界

引き寄せの法則のメカニズムを理解し丁寧に実践すると良い効果が得られます。望みが実現します。

引き寄せの法則の本やDVDもいろいろ出ていますから、本を読んだ人もたくさんいます。しかし、思うように望みが実現しない人もたくさんいます。それは理解が浅いか、実践が伴っていないからです。

経営状況、健康状態、人間関係、お金の流れ、すべてが変わりました。

自分の外側の物質的な面が豊かになって達成感や充実感は得られましたが、外側がどれだけ豊かになっても「永遠なる心の平安」は得られないことも悟りました。

もちろん今あることに感謝したり、日々ありがたいことを考えたり、日常の生活の中で幸せを見出すという実践はしてきましたしそのような実践無くして望みを引き寄せることはできません。

いろんなことが実現して、感謝してありがたい気持ちが湧いてくる一方で、物足りない虚しさのようなものも年々高まってきたのです。

私は生活の安定を望んでいました。馬車馬のように働かなくてもしっかり収入が得られる仕組みも作りました。たくさんの素敵なクライアントさんにも恵まれ経営も安定しました。本音で語れる良い仲間もたくさんできました。

しかし、満たされない気持ちは日々大きくなっていきました。

悟りへの道

永遠なる心の平安を手に入れるには悟りを開くしか方法がない。私はそう思いました。

自分の外側のものには左右されない永遠の安心と幸せを手に入れる。そのためには、お金をいくら稼いでも、どれだけ人間関係を豊かにしても、どれだけ健康になって丈夫な体を作っても、それらは一時的なものでいつかはなくなってしまうものです。

何のために生きるのか?17歳で母親と死別した時からずっとその問いは心にありました。遊んでいてもどこか楽しめていない自分がいつもいました。何のために皆必死で生きているのだろう?いつも考えていました。

心の平安を手に入れるためにたくさんの本を読みましたが、経済的に安心できて健康で生活できないと心の平安どころではありませんので、潜在意識や引き寄せの法則を活用して、物質的に安心できる状態を作ってきました。

そうして生活の中で不安要素をなくしていき、実際に安心できるようになりました。

安心したけれど目標もなくなってしまいました。得たいものは得られたし、もっともっとと望んでもキリがないし、新たな目標に向かって頑張ってもまた一時的な満足や達成感で終わってしまうこともわかっています。

覚醒した人たちの本(日本人)

そして悟りに関する本を読み漁るようになりました。外国人の有名なティーチャーが書いた本や、最近では日本人でも悟った(覚醒した・目覚めた)人達がブログを書いたり本も出版しています。

「いまここ」にさとりを選択する生きかた―21世紀のさとり読本 (覚醒ブックス)
やまがみ てるお
4864510717

いろいろな本を読みましたが、頭では理解できないことも多かったです。しかしこの本を読んで悟りが非常に身近なものに感じるようになりました。

本だけでなくユーチューブの動画でも検索するとたくさん出てきます。毎日そのような本を読み、家に帰ってからは毎日動画を見ていました。

エックハルト・トール

聖者や悟りのティーチャーと呼ばれる人たちも海外にたくさんいます。いろいろな動画や本でもっとも紹介されていたティーチャーがエックハルト・トールでした。そこでまたエックハルト・トールの本を引っ張り出して読んだり他の本もいろいろ購入して読んでみました。

ニュー・アース -意識が変わる 世界が変わる-
エックハルト・トール 吉田 利子
4763198726

人生が楽になる 超シンプルなさとり方 (5次元文庫)
エックハルト・トール 飯田 史彦
4199060030

世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え
エックハルト トール Eckhart Tolle
4198621632

ミルトンズ・シークレット?幸せになる世界一シンプルな方法
エックハルト・トール
4837671489

DVDも購入してみました。

エックハルト・トール/エンライトメント 人生の目的(ニュー・アース・シリーズ) [DVD]
B00I0MS6K6

エックハルト・トール/アウェイクニング 今、ここに目覚める(ニュー・アース・シリーズ) [DVD]
B00C3BSELG

エックハルト・トール/イリュージョン 幻想としての時間 (ニュー・アース・シリーズ) [DVD]
B00B95DEEO

だいたい同じようなことが書かれて語られているのですが、自分がかつて悟りに抱いていたイメージは実際の悟りとはだいぶかけ離れたものであることがわかりました。

今この瞬間に気づく

悟りの本を読んでわかったことは、悟りはいつか将来得られるものではないという事でした。

「今ここ」「今この瞬間」といったキーワードがどの本にも見られました。悟った人が必ず口にしているキーワードです。

皆、いつか将来幸せになろうとしてがんばっています。今この瞬間はいつか来る将来のために使われているというわけです。

そうではなく、今この瞬間にどれだけ深く気づけるか。強烈に今に在れるか。

そこに悟りのカギがあることがわかりました。

多次元操体法と気づき

今この瞬間を意識する。

これを普段の生活で意識するようにしました。出来るだけ考えない。思考を見張る。思考に気づく。考えずに感じる。感覚に気づく。感情に気づく。

生活の中で、施術の中で、今この瞬間に気づくようにしました。

そうすると不思議なことが起こるようになったのです。

施術効果も変わりました。目の前に見える景色も変わったのです。

整体と気づき1:思考に気づく

思考活動をしている時はエネルギーが遮断されます。頭を使いすぎると疲れます。考えなくても良いことを常に考えている人が人類の大半です。そんな自分に気づくことが大切です。

思考と自分自身が一体化しているのです。「思考=自分」ではありません。頭の中で考えている自分自身は本当の自分ではありません。思考を止めたときにこそ本当の自分と繋がることが出来るのです。

その為にはまず思考に気づくこと。頭の中であれこれ考えたりつぶやいたりしている自分にまずは気づくことが大切です。

整体と気づき2:感情に気づく

感情はエネルギーです。そしてどんな物が引き寄せられるかというガイドにもなります。感情の波動が宇宙に放出され、その波動の周波数と共鳴する出来事が目の前の現実として創造されます。それが引き寄せのメカニズムです。

ですから頭では望みを引き寄せたいと考えながら、不快な感情を長く味わっていれば不快な現実、つまり引き寄せたくないものがどんどん引き寄せられてしまうのです。引き寄せがうまく行かないケースはほとんどこのパターンに陥っています。

今自分がどんな感情を抱いているのか、ということに気づくことが大切です。

整体と気づき3:音に気づく

今この瞬間にどんな音が聞こえているのか。聴覚に焦点を当ててみます。

当院の施術室の場合でしたらBGMのクリスタルボウルの音、屋久島自然音、エアコンの音、外を走る車の音、整体院の前を走る東北本線の電車の音、新幹線の音、貨物列車の音、隣の美容室からの物音、二階の住人が掃除機をかける音、などなど。

意識して音に気づいてみると、いろいろな音が聞こえていることに気づきます。

自分の呼吸の音、服がこすれる音、自分が施術ベッドに乗り降りする音、クライアントさんの服とベッドがこすれる音、、、、。

音に気づくと、音の向こう側にシーンとした沈黙があることに気づきます。

整体と気づき4:空間に気づく

今この瞬間にの空間に気づきます

視界に何が見えるのか?周辺視野にも気づきます。

いつも見えているものをありのままに見ます。ある時から空間が「揺らいでいること」に気づきました。ふと目の前の壁や空間に目を向けると空気の粒子が振動している感じが視覚として見えていることに気づきました。元々見えていたことに気づいたという感じです。

整体と気づき5:接触点に気づく

自分の手と触れているものの接触点に気づきます。これは特に施術時に不思議な効果を感じるようになりました。エネルギーの流れのようなものを感じるようになりました。

クライアントさんの体の内側の感覚も手に伝わってくるようになりました。操体法の施術は受け手の感覚に頼るところが大きいのですが、受け手の方の感覚が鈍くてもより良い施術効果が出せるようになりました。

手で触れるだけで相手の身体が変化するようになりました。手のひらや接触点のセンサーの精度が上がり、相手の細胞が安心する触れ方が出来るようになりました。同時に、プロの治療家の先生であっても「気づきを伴っていない手」で触れられると自分の身体が拒絶反応を示すようになりました。

触れることの奥深さを日々感じるようになりました。細胞が安心する触れ方。調和したエネルギーが流れる触れ方。意識と技術の融合させることでより深い施術効果が出るようになりました。

整体と気づき6:呼吸に気づく

呼吸の大半が無意識に行われていますが、その呼吸に気づきます。

コントロールするのと気づくのは違います。ただ気づいて観察します。その結果、呼吸が深まります。

呼吸法としてコントロールするのではありません。そのような呼吸法はいっぱい試しましたが、どうしても継続して続けることが出来ませんでした。しかし呼吸の観察をすることで、自然と呼吸が穏やかに深くなったり、時には浅くなったり、そのときの状況に合わせて必要に応じて自動的にコントロールされることがわかりました。

呼吸を感じる。呼吸を観察する。呼吸に気づく。これは立派な瞑想にもなります。深いリラックスが得られます。

呼吸を観察する瞑想法がありますが、比較的簡単で効果も感じることができます。

整体と気づき7:自分の身体に気づく

今この瞬間の自分の身体に気づきます。

力んでいることに気づきます。必要以上に力が入っていたことに気づきます。気づかずに力みっぱなしになっていることが多いです。気づくと力を抜くことができます。

関節を感じます。筋肉を感じます。重力を感じます。身体の感覚に気づきます。

体の内側の筋膜のテンションを感じます。自分で自分の歪みを整えられるようになります。

整体と気づき8:内側のエネルギーに気づく

今この瞬間の自分の身体の内側のエネルギーに気づきます。

この訓練も続けていると新しい感覚の扉が開きます。

じんじん、ちりちり、ずきずき、いろんな感覚が内側で感じ取ることができます。常に体は生命活動をしていますから、何かしらの感覚があって当然です。でもそこに気づかずに生活しています。

エネルギーを感じることが出来たら、そのエネルギーに身をゆだねます。自発動が発生します。時に衝動的な激しい動きが内側から出てきます。逆らわず委ねてそのエネルギーを放出します。

いつも頭で考えている「自分」ではない自分の存在を感じます。

整体と気づき

今この瞬間に思考を通さずどれだけ深く気づけるか。

考えるのではなく感じる世界。気づきの世界。

多次元操体法は、失われた気づきを取り戻す素晴らしい手段だと思っています。施術者にとってもクライアントにとっても双方に気づきが取り戻されます。

悟りの探求から「気づき」の重要性を知りました。「今ここに在る」ことが人生にとっていかに大切かがわかりました。

その結果、自分の中で整体の概念も変わりました。整体が人生を劇的に変える可能性を秘めた素晴らしいツールになり得ると思ったのです。

そしてその気づきを積み重ねて発展させてきたのが多次元操体法なのです。

多次元操体法は、よりシンプルにより深く本質の世界に入っていきます。今この瞬間の気づきを深めていきます。

(2016年2月)