脳に効く整体とは?

整体を突き詰めていくと、究極的には「いかに脳に良い情報をインプットするか」ということになります。これまで整体の勉強をしてきて、世の中の達人と言われる治療家の先生は、意識的か無意識的かに関わらず皆さん「脳」に働きかけていることがわかりました。

そこで私もそのような勉強をして、脳に働きかけるような整体を意識し始めてから、かなり効果も高まりました。より少ない刺激でより短い時間でよい効果がでるようになってきたのです。

このページでは、整体と脳の関係について紹介します。

整体とトランス

整体の施術の際に、クライアントさんの脳が軽いトランス状態になると整体の効果がぐんと高まります。トランスとは変性意識状態とも言います。普段の意識の状態とは少し違う状態になります。

トランスというとなんだか怪しげなイメージもありますけど、整体におけるトランスの場合は、軽いトランス状態ですので普通に会話もできますし、本人がトランスに入っているという自覚さえもありません。

催眠術のように「あなたはだんだん眠くな~る・・・」なんてこともやりません(笑)

施術者の立ち位置や動作、触れ方、などクライアントさんにとってはまったく気が付かないようなところで潜在意識に介入していきます。無意識のレベルです。だから、クライアントさんは何かされた、というような意識はまったくないままで軽いトランスに入ります。

そうすると、何もされていない(ように感じる)のに筋肉が柔らかくなったり、関節の可動域が広がったり、という変化が起こるのです。

整体で脳にスイッチを入れる

整体は、体を刺激しているようで、実は脳を刺激しているのです。このことに気が付くと、だんだん強い刺激を必要としなくなります。

その代わりに、場づくり、間合い、呼吸、触れ方、触れるタイミング、離すタイミング、話の内容、表情、身振り、手振り、等など、あらゆるコミュニケーション(言語、非言語)能力を磨く必要があります。

より繊細な検査や施術の技術や、より繊細なコミュニケーション能力が必要になります。

そういう訓練を重ねていくと、これまで感じ取れなかったものが感じ取れるようになってきます。クライアントさんの体の緊張が緩むタイミング、間合い、刺激量などが感じられるようになってくるのです。

これらはなかなか言葉で伝えられる内容ではないし、実践を繰り返す中で磨かれる感覚だと思います。これからもそのような感覚を磨き続けていきたいと思います。

脳に働きかける整体

感覚が磨かれてくると、問診の段階で「この人はすぐに良くなりそうだな」「時間がかかりそうだな」ということが、なんとなくわかってきます。

検査をしなくても、向かい合って話をしているだけで伝わってくるものがあります。これはある程度経験を積んだ整体師や治療家の先生なら何となく共感して頂けると思います。

症状が重いとか軽いとかはたいした問題ではありません。症状の重い、軽いにかかわらず、回復しやすい人とそうでない人がいるのです。それは脳の状態なのです。意識の在り方とも言えます。

今つらい症状で悩んでいても回復しやすい人には共通の意識があります。なかなか回復しにくい人は回復しにくい意識の状態になっているのです。でもクライアントさん本人はそんなことは当然知りませんし、自分でそんな状態にしているなどとは思っていません。

だから、回復しやすい意識状態に導いていくことも整体における大切な仕事です。いきなり言葉で伝えても伝わるものでもありませんから、体に刺激を与えながら脳を良い状態に導いていくのです。潜在意識に良い情報をインプットしていくのです。

(2013年8月)