達人整体師の手とは?触れる技術を解説します。

整体の技術向上の為には「触れる技術」を高めることが大切です。整体の達人先生に触れられるとその瞬間に体がリラックスします。経験の浅い初心者先生に触れられるとその瞬間に体が緊張します。

私は整体の仕事をしているので、他人から触れられた感覚でいろいろとわかります。伝わってくるものがあります。触れる先生の性格などもある程度反映されます。

一般の患者さんも、無意識のレベルではいろいろと感じ取っています。整体の技術的なことはまったくわからなくても、整体師の先生に触れられた感覚によって、いろいろな反応が体の内部で起こります。

このページでは整体と触れる技術について紹介します。

整体師の手に伝わってくるもの

整体師は手によって、様々な情報を感じ取っています。

私も開業した頃と比べて、年々手によって感じ取れる情報が増えてきました。緊張している感じ、リラックスしている感じ、ある程度でしたら好きな食べ物なんかもわかる時もあります。

整体の手技と間(ま)

手でクライアントさんの体に触れて、整体施術をするわけですが、触れてから手技を開始するまでの「間(ま)」や手技をして体から手を放すまでの「間」。そんな間もとても大切にしています。

その「間」は何秒というようにデジタルで計れるものではありません。クライアントさんの無意識レベルの体と対話をしているのです。クライアントさんの体が受け入れてくれるまでの間。体に刺激が浸透するまでの間。

時間的な間の大切さは話に聞いてはいましたが、それが自分の感覚としてつかめるようになったのはここ数年のことです。この感覚は誰から教えてもらえるようなものではありません。

その「間」は、長すぎても短すぎても良くないのです。ちょうどいい間があるのです。

このような間を意識するようになって、自分の感覚として捉えるようになってから、整体の手技の精度や効果が上がりました。

手で体の情報を読み取る

整体師の手は患者さんの皮膚、筋膜、筋肉、関節、骨などの情報を感じ取ります。感じ取れる情報が精密であればあるほど、施術の精度も上がります。

解剖学の教科書で学ぶことは大切ですが、単なる知識でしかない情報と、触れた感覚を通して手に伝わってくる実感を伴った情報では、後者の方がより信頼度が高まります。

知識によるイメージと、感覚が一致すると尚いいですね。

また、その組織が正常な状態なのか、異常な状態なのか、ということも感覚で感じ分けることが出来ます。私は不調和を感じ取ったらどうしたら調和するのかと考えます。

クライアントさんが訴える主訴の部位に不調和があるとは限りません。アプローチすべきところは症状を訴える部位と離れた部位にあることも多いのです。

ご本人の自覚がなくても、見たり触れたり動かしたりすると「なんか変だな」と感じる部位があります。なんか変だな、というのは不調和な感じが伝わってくるのです。触れた感覚として伝わってくることも多いですね。

そういうところが調和に向かうと、全身いろいろなところが同時に変化します。

整体師の手から伝わるもの

整体師は手は、情報を感じ取ると同時に、クライアントさんに様々な情報を伝えています。

「伝えている」というか「伝わる」のです。クライアントさんも意識レベル、無意識レベルで様々なことを感じ取っています。

だから整体師はクライアントさんの心が安心して、体がリラックスして頂けるように配慮する必要があります。それは整体師の態度や言葉によるコミュニケーションはもちろんですが、手の触れ方も大切な要素になります。

安心できる手で触れられるとそれだけで治癒のスイッチが入ります。整体師はそのような手を作らなくてはなりません。そのためには施術の場面だけでなく、日々の意識と行動の在り方も大切になります。

普段自分自身の身体をどのように扱っているか、物をどのように扱っているか、などが施術に場面でも出るのです。無意識ににじみ出てくるのです。クライアントさんも潜在意識でそのようなことも感じ取っているものです。

整体師の性格や人間性も、その手からにじみ出ると思います。ですから、単に施術のテクニックを磨くだけでなく、日々自分を高める努力が大切と思うのです。

(2013年8月)