こんにちは。やすらぎの杜整体院の上川名です。
暑い日も増えてきました。半そでのシャツで外を歩いている人もよく見かけるようになりました。そうかと思うと急に寒い日もありますので、風邪にご注意くださいね。

生活習慣と症状の原因 やすらぎの杜通信26号

先日吐き気とだるさを訴えている方が来院されました。心療内科で自律神経失調症と診断を受け、薬を飲み続けていたのですがなかなか改善せずにホームページを見て来院されました。

多くの病気や症状は、日常生活の習慣に原因が潜んでいることが多いので、食事の摂り方を伺ってみるとあまり良く噛まないで食べていると言います。

吐き気の症状は単純に考えると、胃が「つらいよ~」と声を上げている状態ですから、よく噛んで食べるようにしてもらいました。良く噛んで食べると胃や腸の負担が軽くなります。

よく噛まないで食事を摂っていることと、吐き気・だるさの症状が関連しているように思いましたので、「一口ずつできるだけ噛むようにしてみてください。最低でも50回は噛むようにしてみてくださいね。」と言って実行してもらいました。

すると2、3日後にメールをいただき、胃の調子がとても良くなったということでした。それまでは胃がむかむかしてミント味のタブレットが手放せなかったそうです。

病院では薬を出すばかりで、食事のことには触れられなかったそうです。いかに普段の習慣が大切かということを改めて感じました。

胃を暖炉に例えてみると、良く噛まないことは暖炉の中に太い丸太を投げ入れているようなものです。なかなか丸太は燃えてくれません。一方良く噛むことは、噛めば噛むほど暖炉にオガクズを入れるようなものです。

オガクズなら一瞬で燃えてくれるでしょう。人間の細胞では栄養素を燃やしてエネルギーに変換しています。そのエネルギー代謝がうまくいかないと燃えカス(老廃物)がたくさん残り、肩こりや全身のだるさの原因になります。


よく噛むことの大切さ

私も普段から食事のときに良く噛むように意識していたつもりだったのですが、改めて良く噛むことの大切さを実感し、初心にかえって一口100回ずつ噛むようにしてみました。

すると噛む回数を数えて初めて気がつきましたが、私は普段50回くらいは噛んでいるつもりだったのですが、20~30回で飲み込んでいたのでした。

一口100噛むと少ない食事量で満足します。場合によっては普段の半分くらいでお腹一杯になります。胃腸の負担が軽くなりますから消化・吸収がとてもスムーズです。胃の調子が良くない、身体がだるいと言う方は食事のときに一口ずつ箸を置いてひたすら噛んでください。

最初は回数を数えて噛んでみるとよいです。いかに普段あまり噛まずに飲み込んでいるかわかります。体調が良くない人は100回以上噛むようにするとよいです。普通でも50回は噛みたいところです。


唾液の効果

それから噛むことで唾液がたくさん分泌されます。唾液の中にはたくさんの消化酵素が含まれます。ごはんやパンをよく噛んでいると甘く感じるのはでんぷんが酵素で分解されて糖分に変わっているためです。

子供の頃膝をすりむいた時に、「唾つけておけば治る」と言われましたが、唾液には殺菌力もあります。ガン細胞を唾液の中につけておくと30分ほどで死んでしまうといいます。

虫歯を予防する効果、様々な病気を引きおこす原因となる活性酸素を除去する効果も科学的に確認されています。


よく噛んで食べてダイエット

いろいろなダイエット法がありますが、どの方法も栄養を減らすか、運動をするかのどちらかです。無理なダイエットは短期的に成功してもリバウンド現象を招きます。リバウンド後はダイエットを始める前より太ったりします。

無理なダイエット法はおすすめできません。ダイエットは単に痩せるために行なうのでなく、健康になるために行なうべきだと思います。キレイになることと健康になることは矛盾しません。

キレイになろうとして健康を害してしまっては意味がなくなってしまいます。食事制限にしろ、運動法にしろ、多少の無理が身体にかかります。快適な範囲であればいいのですが、あまり無理をするのはおすすめしません。

そこでおすすめなのが、咀嚼(そしゃく)ダイエットです。一口ずつひたすら噛むことによって血糖値が徐々に上昇しますから脳の満腹中枢が刺激され、噛まないで食べたときと比べて、かなり少ない食事量で満足できるのです。

「少ない食事量」と書きましたが、本来はこの少ない食事量が「必要な食事量」なのです。ところが、あまり噛まないで食べると「必要な食事量」以上に食べてしまいます。

必要以上に食べたからといって余計に元気になるわけではありません。消化するのに余計なエネルギーを消費します。また老廃物を体の外に出すためにも余計なエネルギーを消費します。

ですから食べ過ぎると食事のあとにぐったりと疲れるのです。余った脂肪が血管の壁や内臓に蓄積され病気の原因にもなります。

よく噛んで食べることでその人の理想的な食事量になります。太っている人は無理なく自然とやせることができるし、痩せている人は消化・吸収がスムーズになるのでちょうどよい体重に増加します。

食事療法などでは、穀物や野菜中心の食生活が健康によいとされています。栄養学やカロリーなど難しいことを知らなくてもよく噛んで食べると、自分に必要な食物がわかるようになります。

肉をよく噛んで食べるとわかりますが、肉そのものは噛めば噛むほどあまりおいしくないです。味付けでおいしいと勘違いしているだけです。穀物や野菜などはたくさん噛むとそのものの味がおいしく感じられます。

おいしく感じるものは体が欲しているものです。必要のない食べ物は良く噛むとあまりおいしく感じなくなります。あまり噛まないで食べていると本当に体が欲しているもの、必要としている栄養がわからなくなります。

難しい栄養学やカロリー計算を知らなくても良く噛むことで必要な食べ物がわかるようになります。


感謝して食べる

食物という字を縦に並べて書くと、人に良い物というように読めます。東洋では昔から医食同源といいます。アメリカでは「You are what you eat」という格言があります。

直訳すると「あなたが食べるものがあなたである」となります。人は自分が食べるものでつくられているのです。食生活と健康は密接に関わっています。食を中心にしたマクロビオティックという哲学体系があります。

マクロビオティックでは「何をどう食べるか」がその人の健康状態のみならず、精神状態、人生まで左右するといいます。

最近キレる子供が増えていると言われています。ニュースを見ていると大人も子供もキレているように思います。毎日凶悪な事件ばかりで世の中どうなってしまっているのだろうと思うのは私だけではないと思います。

専門家がいろいろな意見を述べていますが、個人的には「何をどう食べるか」という食の部分に何か大きな原因が潜んでいるのではないかと考えています。

「何をどう食べるか」というお話は東洋哲学や陰陽理論も含んで非常に奥が深く、紙面の関係で詳しく書くことができませんが、まずは「良く噛んで食べること」が非常に大切だと感じます。

食べ物に対する感謝の気持ちがよく噛んで食べるという行為につながるのではないかと思います。噛めば噛むほど食べ物がありがたく感じます。


あとがき

今月の我が家はイベントが盛りだくさんです。息子が4歳の誕生日を迎えます。去年も書いたかもしれませんが、義母と同じ誕生日なのです。(ヤンキースの松井も一緒の日^^)それから父の日と父の誕生日もあります。

それから私と妻の結婚記念日もあります。(結婚5周年!)元気に仕事をしていられるのも家族の協力があってのことです。家族に感謝したいと思います。

※このお便りは当院の健康情報発信の一環として、基本的には3ヶ月以内にご来院された方にお送りしています。
※当院はあなたの健康と幸せな人生を応援します。あなたにすべての良き事がなだれのごとく起きますように!

(やすらぎの杜通信 第26号 2006年6月1日発行)