こんにちは。やすらぎの杜整体院の上川名修です。だいぶ寒くなってきましたがいかがお過ごしでしょうか?寒いと体が縮こまって肩もこりやすくなります。毎日半身浴でゆっくり内部から体を温めてあげましょう。

現代社会で生活していると、なかなかゆったりとする時間がなかったりします。私はバスタイムを意識的にリラックスするための時間として使っています。

以前は半身浴をしながら読書をしていたのですが、それでは脳が休まらないので、入浴しながらなるべく何も考えずぼけ~っとするようにしています。

無料メール相談 仙台やすらぎの杜通信31号

インターネットをご利用の方は、無料でメール相談をご利用いただけます。今のところ何とか一人で対応できていますので、無料でやらせていただいております。

症状に対する不安やお悩みのご相談がありましたらお気軽にご利用ください。たいした返事は書けませんが、わかる範囲で一生懸命お答えさせていただきます。通常の営業日であればその日のうちに返信できると思います。

また、施術を受けて良かったことや、貸本コーナーの本をご利用の方は本の感想とか、ふと思いついたこととか、私に対する激励とか何でも大歓迎です(^.^) 日常の嬉しかったこととか気付きの体験などもお待ちしています。

遠方にお住まいの方から症状に関する相談メールをいただくことがあります。つい先日も関東地方にお住まいの60代の男性から腰痛に関する相談メールをいただきました。

なんと30年以上も腰痛の強い痛みに悩んでいるそうです。激痛で上向きで眠れないということです。有名な整形外科でのMRI検査では、第5腰椎と仙骨間の椎間板ヘルニアと、数箇所の脊柱管狭窄が見られるとのこと。

レーザーを照射するヘルニアの手術を受けたけれども、痛みがとれず、痛みで眠れないことの不安もあり、よい対処法や治療法はないかというご相談でした。

私はこの方に、次のような返事を書きました。


●●様

こんにちは やすらぎの杜整体院の上川名です。まずしっかり理解していただきたいことがあります。

1.MRIなどの画像診断の検査結果と腰痛は、多くの場合直接の関係はありません。
2.椎間板ヘルニアと、腰痛や下肢痛には何の関連もありません。
3.老化と腰痛には一切の関連はありません。

いきなり非常識なことを書いてびっくりされたかもしれませんが、これらのことは世界各国の腰痛治療ではすでに常識となっています。まず、これらのことをしっかりと理解することが、腰痛改善への第一歩になります。

腰痛に対する不安と恐怖が最も回復の妨げになります。痛みに対する根本的な意識改革が必要です。

以下省略・・・


腰痛に対する誤った認識

海外の医学論文では画像診断の結果と、腰痛や下肢痛には何の因果関係もないということはすでに証明された事実です。しかし日本国内では未だに「老化が原因」「椎間板の変形が原因」とやっているわけです。

でも病院のお医者さんもそれが真の原因ではないことはうすうす感づいています。しかし、そうだからといって従来の診断法や治療法をガラッと変えるわけにもいきません。様々な事情があるのです。

画像診断機器に関しては、日本は国民の人口に対するCT保有率がダントツ世界一です。それらの検査機器を使用しないことには経営が成り立たなくなってしまうのです。ですから、本当のことであっても都合の悪い情報はあまり表に出ないのです。

年代によっては健常者の76%に椎間板ヘルニアが見つかり、85%の人に椎間板変性がみられることがわかっています。これは1995年にSpineという医学雑誌に載り、腰痛治療分野のノーベル賞といわれるvolvo賞を受賞した論文です。椎間板の変形は白髪やシワなどと同様の、単なる老化現象なのです。

ですからヘルニアがあっても痛くない人もいます。椎間板がつぶれてしまっていても痛くない人もいます。その反対に画像診断の結果に異常が診られなくとも、腰痛や下肢痛で悩んでいる人もいるのです。

これは骨格構造以外のところに痛みの原因があると考えた方が自然です。画像診断では腰痛の原因は映りません。

世界の腰痛治療の最前線では、「社会的・心理的因子」が腰痛をはじめとする筋骨格系の疼痛と深く関連しているということを認めています。

一言で言えば「ストレス」です。仕事面、家庭面、人間関係、痛みに対する恐怖や不安感、腰痛に対する誤った認識、、、、書ききれませんがたくさんの種類のネガティブな感情や信念が痛みの原因となり、その部分に適切なアプローチがされない限り痛みは持続します。

国内でも新潟大学の大学病院のリハビリセンターで、認知行動療法(心理療法の一つ)により慢性腰痛患者が回復した例が報告されています。


脳と痛み

痛みは脳が感じます。脳と自律神経がアンバランスになり痛みを引きおこしています。体を構造面からしか診ていたときには、見えなかったことやわからなかったことが、徐々にわかるようになってきました。

構造的にはすごくつらそうなのに、患者さん本人は別の部分に痛みを感じていたりとか、構造的にはバランスもよいのに、本人はすごくつらい症状を抱えていたりということがよくあります。それも脳と自律神経のアンバランスということで説明がつきます。

ですから患部にまったく触れずとも痛みが取れてしまったりということも起こるのです。今まで「何でこの人こんなに良くなっちゃったんだろう???」と思うような回復を眼の辺りにしたことが何度もあります。構造的に説明しようがない治り方をしてしまうのです。

脳に良い情報が入ると神経系、免疫系、内分泌系それぞれの生理活動に変化が生じます。その結果患部の血流が回復し組織の酸素欠乏が改善します。

これまで様々な手技療法や治療法を勉強してきましたが、それぞれ理論も異なり、場合によっては構造的には矛盾することを主張していたりします。

それでもそれぞれの療法で良くなるのです。それが不思議だったのですが、そのことも脳と神経が刺激され血流が回復したと考えると説明がつきます。

現在当院ではニューヨーク医科大学のサーノ博士が提唱したTMS理論を元に、血流の回復を促進する施術を行なっています。手技は操体法、カイロプラクティックを中心に脳が快適に感じる刺激を通じて行ないます。

呼吸法、食改善、メンタル面のアドバイスも行なっています。いかに普段の生活のなかで「不快」と減らし、「快」を増やしていくかということが大切です。


60点で合格 操体法

当院に来院される方のほとんどの方が、日頃から仕事や家事や育児を頑張っている方々です。昔から頑張ることが美徳とされてきましたが、頑張りすぎると心や体が悲鳴をあげます。

何か我慢を続けていると、押し殺した感情もエネルギーをもっていますから、いずれ何らかの形で表面化します。それが体の症状として現れてくるのです。

操体法の創始者、故・橋本敬三医師は、治療や、生活全般にわたって「60点で良しとする」ということを言っていました。100点を目指すと苦しくなります。普通に考えたら「80点くらいは取りたいなー」と思うところですが、60点でいいのだそうです。

要は「間に合えばよい」のだそうです。最初その話を聞いたときは「もうちょっと頑張った方がいいんじゃないか」と思ったのですが、最近「60点で良しとする」ことの深い意味を感じるようになってきました。

60点で満足できない人は、つらさ、苦しさを感じることのほうが多いのです。60点で満足できるということは、喜びや感謝が多いのです。施術効果についても同様です。面白いことに60点の自分に満足できる人ほど回復も早いのです。

健康や治療法について勉強すればするほど、肉体の症状と精神活動が深く関係していることがわかります。それ以外にも呼吸、飲食、動作、環境も深く関連しています。

筋肉や骨格など目に見える対象だけ追いかけるだけではだめなのです。深くリラックスすると呼吸も深くなり、緊張が解けると筋肉も柔らかくなり、不思議なことに骨格の矯正をしなくても骨格バランスまで整ってくるのです。


編集後記

まだまだ人間の心と体の関係は分からないことだらけです。毎日の施術がパズルを解いているような感じです。その課程でわかった心と体の関係や、健康の法則について、当院ならではの独自の情報をお伝えしていければと思っています。

(やすらぎの杜通信 第31号 2006年11月1日発行)