ストレートネックと頭痛・肩こりの関係について解説します。

ストレートネックと頭痛

頭痛がひどくて脳神経外科などでMRIを撮って、脳の血管には特に異状ありませんと言われて、肩こりがひどいせいだからと今度は整形外科を紹介されます。

そしてレントゲン写真を撮って「あなたはストレートネックですね。これが肩こりや頭痛の原因です。」みたいなことを言われるわけですが、個人的には疑問を感じています。

そもそもストレートネックとはどんな状態を言うのでしょうか?

ストレートネックとは?

ストレートネックとはうつむき姿勢を長くとり続けることで頸椎の正常な前弯カーブが失われた状態を言います。頸椎の弯曲が減少してまっすぐになった状態です。

ただこれはそうなった状態を指す言葉で病名ではありません。一説によれば日本人の80%がストレートネックであるという話も聞いたことがあります。

ストレートネックでも、無症状の場合もありますからストレートネックだから悪いちうわけではありません。本音を言えばほとんど症状とは無関係だと思っています。

なぜなら病院でストレートネックと言われた人がこれまでにたくさん来院していますが、必ずしも頸椎の矯正などしなくても症状が改善していくからです。ストレートネックが原因で症状が出ていると言われていても、特に心配しなくてもよいと考えています。

ストレートネックの症状

一般的にストレートネックによる症状と言われているものには以下のような症状があります。

  • 頭痛
  • 肩こり
  • 首こり
  • めまい
  • 自律神経失調症
  • 頸部痛
  • 手や腕のしびれ
  • 吐き気
  • 寝違い

等などいろいろありますが、たしかにこれらは頸部の筋群の緊張により引き起こされる症状でもあります。ですから、頸部の筋肉の緊張が緩めば症状も改善します。

当院ではストレートネックはこれらの症状の原因ではなく、症状と同様に一つの結果だと考えています。つまり単にそうなっているという事に過ぎません。

ストレートネックへの整体

ストレートネックと診断を受けているクライアントに対して、整体ではどんなアプローチをすればいいのでしょうか?当院ではストレートネックそのものを直すのではなく、頸部にかかるストレスを解放するための整体を行います。

首の後ろ側や横の筋肉が固く緊張しているので、それらの筋肉が緩むように調整します。その方法として直接筋肉をもみほぐすのではなく、頭と脊柱、骨盤のバランスを整えていきます。

なぜなら、首の筋肉だけを揉み解したとしても(たしかにその場は気持ちよいかも)、首の筋肉にかかるストレスが変わらなければすぐにまた症状が出てきてしまうからです。

筋膜、骨格のバランスを調整すると同時に、日常生活での姿勢や動作を改善していくことも必要なのです。

ストレートネックの原因

よくストレートネックになる原因として言われているのは長時間のスマホやタブレットの操作です。現代社会の生活の中ではネットサーフィンやゲームアプリなど、長時間スマホを操作してしまうことが多くなっています。

集中しているうちにあっという間に時間も経ちます。気づいたら首や肩がガチガチに凝っていたという経験もあるのではないでしょうか。

現代社会ではスマホやタブレットは、仕事やコミュニケーションのツールとしても欠かせない存在となっていますから、使わないようにするというのは対策としては現実的ではありません。

長時間使用して首や肩に負担を掛けたならば、その分念入りにケアをしていけばよいと考えています。

ストレートネックとセルフケア

長時間下を向いて作業をしたり、スマホ操作を長時間続けたりすると首の筋肉が凝ります。首の筋肉のストレッチもセルフケアとしては有効です。

首の操体法は文字情報だけで伝えるのが難しいので簡単なストレッチを紹介します。いろいろな方向に首を倒して気持ちよい方向を見つけたらゆっくりと伸びる感覚を味わうと良いでしょう。

こちらも参考に。
頭痛解消!首ストレッチ

さらには首だけでなく、肩甲骨や上半身全体を使ったノビやストレッチなども有効です。難しいことは考えずに気持ちが良いように、犬や猫になったつもりで自由にノビをしてみましょう。

その気持ちよい動作やノビが操体を行う時の基本になります。気持ちが良いようにやれば自然と身体のバランスが整うというのが操体法の考えなのです。

身体の叡智を信頼する

ストレートネックという言葉に捉われる必要はありません。テレビ番組やマスコミの影響で何か重篤な病名や症状のように勘違いしてしまうかもしれませんが、当院の臨床経験上では病院でストレートネックと言われてもまったく気にしなくてもよいと思います。

現状ではそうなっているというに過ぎません。それよりも、首や肩に負担がかかっている姿勢を長く続けている事や、頭痛がするほどに身体を酷使している事について、考えなくてはいけないことがあります。

それだけ身体に負担を掛けて、身体が悲鳴を上げているということを謙虚に受け止めてください。ストレートネックだから首が凝るのではないのです。それではまるで他人事のような捉え方です。あなたが自分で首が凝る様な身体の使い方をしてきた結果なのです。

そこに気づく必要があります。身体にかけてきた負担を解消するように、筋肉の緊張を解放するように、身体の声に気づいてあげることが大切だと考えます。

ストレートネックでも何の症状もない人もいるし、ストレートネックではないけれどひどい首こりや頭痛に悩まされている人もいます。だからストレートネックかどうか、ということはたいした問題ではありません。

もっと大切なことは、あなた自身の身体の声を聴くこと。そして身体の治癒力を信頼することです。。身体には叡智があります。仙台やすらぎの杜整体院では身体の声を聴き、身体の希望を表現することで症状の回復のお手伝いをしています。

(2016年9月)