2011年9月開催の三軸操体臨床活用セミナーの報告です
2011年9月8日、仙台やすらぎの杜整体院にてプロの治療家・セラピストの先生や開業希望者の先生に向けて三軸操体のセミナーを行ないました。
三軸操体とは、池上六朗先生が創始した三軸修正法の理論にヒントを得て、今昭宏先生が操体法に三軸修正法のエッセンスを取り入れて創案された治療法です。短時間でより安全により確実に、自然に体のバランスが変化するとても素晴らしい治療法です。
三軸操体セミナーを開催したきっかけ
操体法の師匠の今昭宏先生(コーン先生)講習に通い始めて何年かたったときに、
コーン先生から自分でも講習会とかセミナーとかどんどんやってみなさい、
と言われたのですが、当時はさっぱりやる気もありませんでした。
だけど近頃になって少しづつ心境が変わってきました。
私がこれまでコーン先生に教えていただいたことを基にして、
臨床の中でいろいろと工夫したり気づいたことがあります。
中には講習会では語られていない新たな発見もありました。そういう蓄積してきたものを仲間の先生にもシェアさせていただきたい気持ちが高まってきたのです。
ほんのちょっとしたコツや意識の持ち方の工夫で
効果が高まり、余計なこともしなくなり、
結果として多くの患者さんに喜びを提供できるようになりました。
三軸操体は、実際に臨床に活用している治療院・施術院は全国的にほとんど皆無に近い状態です。三軸の理論がやや難解であるので理解する前に挫折してしまいやすいのです。さらに、ようやく三軸理論を理解しても、臨床で実際に活用するためには努力と経験の積み重ねも必要です。
当院では、三軸操体を臨床に取り入れ、独自に試行錯誤や創意工夫を繰り返し、効果的な活用法を研究してきました。
整体の技術的なことだけでなくどうしたら感動して心から満足してもらえるか研究してきました。
治療技術だけでなく、潜在意識のことやコミュニケーション、心理学なども学びました。
その結果、
開業当初は1人あたり60分以上かけて施術していましたが
これを書いている2011年9月現在では、施術にかける時間はだいたい10~15分程度になりました。
早い人だと5分程度。長くかかっても20分くらいです。
これは、患者さんの身体がどんな刺激を必要としているのか?ということを追究してきた結果です。
本当に必要としている刺激以外の余計なこと、無駄な刺激を排除していったのです。
短時間で低刺激の施術にもかかわらず、患者さんは整体の効果を文字通り体で「体感」されますので、
皆さん喜んで予約を入れてくださるし、口コミやご紹介も多く、予約は常時100名以上埋まっている状態です。
ほぼ毎日のように何人も予約をお断りさせていただいている状況です。
だけどそんなに大げさなことはしているわけではなくて
触れ方のコツ、意識の持ち方、身体の見方、施術の組み立てなど、ちょっとした工夫をするとよい施術効果が得られるのです。
コーン先生のご好意により、そんな施術時のちょっとした気配りやコツ、三軸操体の臨床への活用方法を、操体法の講習会仲間の先生方にシェアさせていただく機会を作っていただくことができたので、三軸操体セミナーを開催することになったのです。
三軸操体臨床活用セミナーの内容
☆三軸操体臨床活用セミナー
- 三軸操体による骨盤調整法
- 三軸操体による脊柱調整法
- 三軸操体による頸椎調整法
- 三軸操体による肩関節調整法
- 三軸操体による股関節調整法
- 三軸操体による膝関節調整法
- より広い部位に効かせるコツ
- ピンポイント部位に効かせるコツ
- 戻し方のコツ
- 筋膜に働きかける方法
- 骨格や関節に働きかける方法
- 細胞(微粒子)に働きかける方法
- 三軸修正法的な三軸操体
- 操体法的な三軸操体
- 上記2種の使い分け方
- 裏三軸操体とは
- 裏三軸操体の活用法
- 患者さんの潜在意識への介入方法
(短時間でも感動・満足してもらうコツ)
- 三軸操体から自由な連動へのもって行き方
- イメージの使い方
- 臨床における操法の組み立て方
※当日は全部やるのはまず不可能と思ったので、重要なところからお伝えさせていただきました。やり残した内容は、いずれまた機会を作ってお伝えしたいと思います。
三軸操体臨床活用セミナー | 当日のご報告
セミナーを主催して自分ひとりで講師を担当する、という経験は初めてでしたので準備段階から緊張もしていました。
コーン先生の操体講習会の受講生の中の、プロの治療家やセラピスト(開業希望者も含む)に限定したセミナーでした。自分でそのように限定したのですが、それがまた精神的なプレッシャーになりました(笑)
「プロの治療家の先生方に満足してもらえる内容を提供しなくちゃ」
「遠方から泊りがけで参加する先生ががっかりしない内容にしなくては」
「三軸操体の初心者にもわかりやすく伝えなくては」
などなど、いろいろな想いや不安もありました。しかし、これまで自分が試行錯誤や創意工夫をくり返してきたことや、実際にたくさんの患者さんに喜んでいただいて結果を出している技術である、ということを考えると、不安よりも伝えたいワクワク感のほうが勝ってきたのでした。
セミナー前の期間は毎日三軸操体のことで頭が一杯で、三軸のことばかり考えていましたら、セミナーの前々日には三軸操体の新しい活用テクニックもひらめいて、前日に患者さんにも試してみるととてもよい結果が得られました。セミナー当日には、予定していなかったそのような新テクニックを披露することもできました。
時間的な問題で予定していた内容すべてを行なうことはできませんでしたが(これは最初から想定していました)、お伝えしたいと考えていた重要な内容はすべてお伝えすることができました。
私自身も非常に充実感をもって楽しい時間を過ごすことができました。これも参加者の皆様が優しい温かい雰囲気で参加してくださったおかげです。要望がありましたら、また時々機会を作ってセミナーを開催してみたいです。
三軸操体臨床活用セミナー 参加者の感想
2011年9月8日に開催した三軸操体臨床活用セミナーに参加された先生方からいただいた感想メールや、コーン先生の操体法講習会&操体医学院メーリングリストへの投稿を掲載しています。
- かなり衝撃的でした。
-
上川名さん、みなさま
こんにちは!なかのです。昨日は、三軸操体セミナーお疲れさまでした。
非常に細かいところまで取り上げていただき、
また、わかりやすい説明と丁寧な進め方をしていただいて
上川名さんには心からお礼申し上げます。大きなテーマの一つである「施術の組み立て方」については
私にとって非常に大きな収穫でした。
患者さんを目の前にして、「何からやるか?」迷うことも多いです。
ついつい余計なことをしてしまうケースもありました。
教えていただいたことをベースに、自分の感覚も大切にしながら
臨機応変に対応できるようになりたいです。また、大きなテーマの二つ目である「信頼感と満足度を高めるコツ」。
上川名さんに指摘いただいたのが、「自らハードルを高くしない」こと。
言われてストンときました。
ここを間違うと、患者さんは満足感を得られないですね。
改善と工夫を重ねていきたいです。「三軸修正法より」か「操体法より」かを使い分けるというのは、
かなり衝撃的でした。ダルビッシュ投手が変化球を投げる時、球が変化し始める位置を
自在にあやつる、というのを聞いたことがあります。
同じカーブでも、マウンドとホームベースの中間で変化させたり、
ホームベース寄りで変化させたりと、相手によって調整するのだそうです。同じ三軸操体でも、三軸修正法寄りか操体法寄りか、その中間か
患者さんの感覚の開かれ具合によって調整することで
対応の幅が非常に広がることを知りました。
これってスゴイことですよね!奥が深いです。これまで三軸操体を臨床で活用してきましたが、
かなり「我」が入ってしまっていたように思います。
もっともっと謙虚であらねばならない、そう強く感じました。患者さんの身体が望んでいることを見極めることの大切さを学びました。
その他、筋膜のテンションを意識することや、
ちょっとした手の添え方一つで効果が変わることなど
異常に繊細な部分までたくさんご教示いただき、とても感謝しています。
さっそく今日から意識して施術しています。
意識して施術すると、結果も違ってきます。
好感触を得ることができています!上川名さん、深い、深~い学びの場をご提供くださり
本当にありがとうございました。
セミナー参加のみなさま、ありがとうございました。なかの整体院 中野慎一先生 埼玉県比企郡
- 絶大の効果です。
-
盛岡の中村です。
昨日は本当にありがとうございます。運気も上昇し、本日は目いっぱいお客さんにきていただいています。
おまけに、3人もことわっちゃいました。
ありたがいことです。本日、さっそく「クルクルひょい」をつかわせていただきました。
絶大の効果です。ただ、本日、実践したのは、
「股関節のクルクルひょい」です。ここ1ヶ月半ほどかよっていただいていて、あまり、良い成果をだせていない75歳の方に使いました。
腰が、正確にいますと、股関節が屈曲状態になっているため、腰が曲がってみえ、
そのせいで、膝が完全にO脚になっている、おばあさんです。膝は痛いわ、股関節を屈曲すると「そけい靭帯」を痛がります。
股関節の屈曲は90度が限界でそれより上には痛みがでて屈曲できません。
みたてでは、大腿四頭筋、腸腰筋が萎縮してしまい、屈曲が困難になっています。これまで、操法、脚のベッド踏み込みですとか、四頭筋のグリッピングとかやってみていたんですが、
症状があまり好転していませんでした。
昨日は、ひふみさんに何かいい手はないですか~、なんて聞いておりました。まあ、そんなで、股関節の「クルクルひょい」をやったわけです。
すると、ジワジワと股関節の屈曲が楽になってきました。
まだまだ、症状が重いので痛みがゼロにはなりませんが、
格段に股関節の屈曲制限がとれてきました。お帰りの時にはこれまでにないほど、腰の曲がりもまっすぐになってきました。
まだまだ、曲がってはいますけどね~。
けれども、今後の施術の道筋がみえてきたので、そのことを私は大変よろこんでおります。
いや~、本当にありがとうございました!せんぼくバランス治療院 中村守先生 岩手県盛岡市
- 臨床で使える嬉しい内容
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上川名さん こんにちは。
三軸セミナーに参加して本当によかったです!!
ありがとうございました。上川名さんが臨床経験で得た貴重な財産を
シェアしてくださって、ありがたい気持ちでした。
三軸操体の技術面だけではなく、触り方や検査、マインド(意識)などの重要性
なども
一緒に学ぶことができて、開業している私にとっては、臨床で使える嬉しい内容
でした。また、施術の組み立て方、ビフォー&アフターの重要性などの内容も
すごくすごく参考なりました。
せっかく学んできた内容なので、勇気をだして臨床でどんどん使っていきます!まだまだ、三軸操体、修正法??? だらけです。
またこちらで、質問しますので、教えて下さい。また、一緒にセミナーに参加のみなさまも
ありがとうございました。
仙台には頻繁には行けないですが、このメーリングリストで
たびたび登場すると思います。
どうぞよろしくお願いいたします^^なかむら整体院 中村光宏先生 和歌山県和歌山市
- 痛みが全く無くなりました!わずか10秒足らずで!
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上川名先生、セミナーに参加された皆様、昨日はご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。お世話になりました。栃木の箕輪です。車は残念ながら廃車になる見込みですが、自分の身体が無事で何よりと思っています。
ハプニングはあったものの、昨日教えていただいた内容の手技を早速活用しました。
正しくできているかはわかりませんが、頚椎、膝の三軸や膝倒しからの三軸などどれも効果がでました。特に変形性の膝関節症の患者さんに対して、はじめは関節矯正を行ったのですが、痛みはあまり改善されませんでした。そこで膝の三軸を行ったところ痛みが全く無くなりました!わずか10秒足らずで!自分が驚きました。
このような機会を与えていただいた上川名先生にはとても感謝いたします。
そしてぜひ近いうちにセミナーを開いていただきたいと思います。
次回はフルに出たいです(笑)
ありがとうございます。※箕輪先生はセミナー開始前に当院のそばで車が故障してしまい、そちらの対応でセミナーは半分しか参加できなかったのでしたが、さっそく臨床で効果を感じられたようでよかったです(^.^)
箕輪真先生 栃木県
- たくさんの気づきと学びの時間
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みなさん、やすらぎさん
おはようございます。
先日はセミナーにてお世話になりました。お陰様で充実した時間を過ごさせていただきました。
早速、次の日の仕事から「くるくるひょい」をためさせていただきました。
さらに、調子に乗って、股関節・肩関節・手関節などにも使って遊んでみました。もちろん、人によって効果はまちまちですが、
微妙なさじ加減を探してみて臨床使用可能レベルまで磨き上げたいと思います。
たくさんの気づきと学びの時間を
ありがとうございました。ひふみ健康院 加藤廣直先生 宮城県大崎市
- 三軸操体の引き出しが多く見つけられました!
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今日はありがとうございました!
三軸操体の引き出しが多く見つけられました!今日教えて頂いた操法は臨床ですぐに活用出来るので
明日から早速使ってみたいと思います!また三軸操体セミナー開催してください!
是非上川名先生の操体法も学ばせて頂きたいです!
宜しくお願い致します^^今貴史先生 宮城県富谷町
- お客さんは大喜び&驚き&感激
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お陰様で即使え、昨日も今日も、お客さんは大喜び&驚き&感激で、仕上がりはバッチリでした…多分(笑)。八割が指名のため、皆様、全託で、自由にできることに感謝感謝です。二回目があれば参加しますので、是非宜しくお願いします。
長千嘉先生 仙台市泉区
- 全身が楽になったとビックリされて大好評でした♪
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こんにちは~、いつもありがとうございます(^o^) 丿
早速、三軸セミナーで習ったの、やってみました♪
すぐに全身が楽になったとビックリされて大好評でした♪ありがとうございますm(__)m
次のセミナーも楽しみにしています(^o^) 丿松本孝子先生 仙台市若林区