執筆者:院長 上川名 修

線維筋痛症の施術例を紹介します。
線維筋痛症(せんいきんつうしょう)とは、全身の筋肉の痛みに悩まされる病気です。
原因も不明で治療法も確立されておりません。

病院で線維筋痛症と診断を受けて治療を受けてもあまり改善が見られずに、当院に来院される方がいらっしゃいます。
現在何人か通院されています。
今日も新しく一人来院されました。

また別の方からも相談メールを頂きました。
近年は得に多いように思います。

線維筋痛症とは

線維筋痛症とは、関節や筋肉、腱など全身にわたり慢性的な激しい痛みが生じる病気を指します。強い痛みに関連して、不眠やストレス、抑うつ状態を引き起こすこともあります。線維筋痛症は、中高年の女性に多いとされています。
現時点では確実に効果のある治療法がみつかっておらず、薬物療法や非薬物療法を含めた対症療法が主体になります(2018年3月時点)。検査所見で異常を認めることができないため、「痛み」という主観的な自覚症状が鍵となる病気であり、周囲の理解も必要とされます。

線維筋痛症について|メディカルノート より

線維筋痛症の症例

線維筋痛症のクライアントさんに対する操体法施術の様子を紹介します。

共通する特徴

当院に来院された線維筋痛症の患者さんに良くみられる特徴について紹介します。

  • 冷え症
  • 甘いものが好き
  • 食生活の乱れ
  • 精神的なストレスが多い
  • 身体の歪みが大きい

などの特徴が見られる人が多いように思います。
身体の血流が悪く組織が酸欠になると発痛物質が分泌され痛みが生じます。
甘いものが好きな人は体が冷えやすく糖質の代謝でさらにビタミンが消耗され神経に必要なビタミンB群が不足します。

それで痛みが強まります。
身体の歪みや精神的なストレスも、自律神経のアンバランスや筋肉の緊張を引き起こします。
当院では自然治癒力を高めるための施術や生活改善アドバイスを行っています。

操体法の症例

当院では、病名を付けられた病気を治療するのではなく、とにかくどうしたら体が元気になるのか?ということを考えて施術やアドバイスを行います。
それで、病院ではなかなか改善しにくかった病気が良くなることもあります。
今日は線維筋痛症と診断されたクライアントさんへの操体法症例を紹介します。

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本日来院された線維筋痛症の女子大生の患者さん。
お母さんに付き添われて来院しました。
どういうわけか、線維筋痛症は圧倒的に女性の患者さんが多いです。ほとんど女性です。

ホルモンバランスなども関係しているのかもしれません。
主につらいのは、首や肩の痛み。頭痛、首こり、肩こり、肩の痛み、背部痛、腰痛、臀部痛、股関節痛、膝痛など全身あちこちが痛みます。

この方も冷え症で、低体温です。
ちょっと熱っぽくてだるいと熱を測っても35度台だそうです。
そして甘いお菓子が大好物でした。

甘いものと痛みの因果関係はあまり知られていませんが、私の臨床経験上ではとても深く関係していると感じています。
痛みが強い患者さんが、砂糖断ち、お菓子・ジュース断ち生活を始めることで痛みが軽減・消失するケースがとても多いのです。

この方にも、冷えと痛みの関係や、砂糖の過剰摂取が体にどのような影響を与えるのか、という話もさせて頂きました。
原因がよくわかっていない病気ほど、毎日の生活習慣に何かしらの原因が潜んでいたりするものです。

体の歪みの矯正

病名や症状はとりあえず意識の中ではいったん横に置いてもらって、現在のお体の状況をチェックしていきます。
姿勢を整えて座ることも難しく、肩関節の外転も途中で引っかかります。
まだ20代の学生さんですが、ものすごい猫背で、まるで五十肩のクライアントさんみたいに、肩関節が動きません。

この方の場合は、結論から申し上げますと、骨盤のねじれと右足首の内反の歪みを調整すると、だいぶ肩関節の動きも改善しました。
さらに、胸椎のねじれを調整すると両肩とも楽々挙げられるようになりました。

座っている姿勢もとても楽々よい姿勢が維持できるようになりました。
それまでは座っているのもしんどいような状況だったのです。

さらに、後頸部の筋群の緊張をリリース、右腕から右鎖骨付近の歪みを調整するとさらに体が楽になりました。
これまでやった調整は、線維筋痛症のために特別な方法ではなくて、この方の体の緊張が取り除かれるようなより自然で楽な姿勢への調整したのです。

その結果、体の状態もとても楽になってお母さんと一緒に喜んでいただけました。
診断を受けてからは、よい治療法もなく、親子ともどもとても不安な毎日を送ってこられたそうです。
「希望が見えてきた!」とおっしゃって頂きました。

線維筋痛症の考察

線維筋痛症のクライアント様を見て、体の歪みを見ると関節や筋肉よりも筋膜の状態に異常を感じます。
そして、筋膜の状態が変化すると、体のつらさが改善し、関節の可動域も改善し、筋肉の緊張も緩和するケースが多いです。

もちろん個人差はありますけど、その場で何かしら改善を感じられる方が多いです。
しかし、一般的な慢性腰痛や慢性の肩こりと同じように、その場は楽になっても生活習慣を改めない限り、一度施術を受けたからといってそれですっかり良くなるということはありません。

むしろ、一般的な慢性腰痛や肩こりの人以上に、生活改善に意欲的に取り組む必要があると考えます。
症状は、身体がそんなにつらくなるような生活を、これまで送ってきた結果なのです。

私はどんな症状でも意味があって、身体が何かしらのメッセージを伝えているものだと考えています。
ですから、たとえ病院で病名を付けられた場合でも、四つの自己責任行動(息食動想)と環境をできる範囲で少しずつでも自然の法則と調和させていくことが大切だと思っています。

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