首痛の改善例その1

首痛のクライアント

首の痛みの症例を紹介します。通院7年になる常連クライアントさん(多賀城市40代女性)です。
最初に来院した頃は自律神経失調症、パニック障害、動悸などの症状がありましたが、整体セッションを繰り返した結果、現在は落ち着いています。日々の仕事の影響もあり肩こり首こりがあるので定期的にメンテナンスに通っています。

今日は首の痛みがありました。首から肩にかけて右側に痛みがあります。整体院によっては痛い所を何とかしようとするところが多いですが、当院は痛いところは基本的にはそっとしておきます。痛いところを治すのではなく、痛いところにかかっているストレスを取り除くことを考えるようにしています。

整体でも考え方によってやり方は無数にあります。整体院によって考え方もアプローチもまったく異なります。

骨盤の歪みと肩関節の可動性

最初に座位で検査。頸椎の左右回旋。どちらに向いても痛みが出ます。肩関節の外転検査。右肩が引っかかります。仰向けで膝倒し検査。右倒しで左臀部、腰部に抵抗があります。

まずは左臀部の緊張がほどけるように股関節なぁるほど操法をしました。ちなみにグーグル検索で股関節なぁるほど操法と検索するとちゃんと出てきます。なぁるほど、と小さい「ぁ」が入ります。名前と裏腹に効果抜群の操法なのでいつも使っています。

再度座位で肩の外転検査。右肩のひっかかりが完全に取れました。骨盤左側の緊張が解放されたことで右肩の動きが良くなりました。このように反対側に原因が潜んでいることはとても多いのです。

腕の捻じれを解消

次に仰向けになって肩関節の検査をさらに念入りにしていきます。腕~肩甲骨~鎖骨の繋がりを見ていきます。腕がねじれることで首こりや肩こりに影響しているケースも多いです。腕の捻じれが取れると首や肩がすっきりします。

腕の捻じれに着目して施術をしている整体院はあまりないのではないかと思います。私も操体法の基本的な操法にアレンジを重ねて考案したテクニックで施術をしています。二日前にも新しい上肢のテクニックがひらめいたので、今月の多次元操体法講習会でシェアしたいと思います。

さて、早速今日も新作の操法を行いました。今まで伸びたことのないようなところが気持ちよく伸びると好評です。おとといから使っていますが、気づいたところがあったらさらに改良を加えてどんどん精度を上げていきます。

どうやって新しいテクニックを考えるのですか?と聞かれることがありますが、テクニックを考えているのではなくて自然とひらめくのです。考えていることはどうしたら目の前のクライアント様の身体が調和するかということです。一生懸命考えていると、こうしてみたらどうだろうと閃くのです。

そして閃いた操法を試してみて、良い結果が出ればまた同じような歪みがある別のクライアント様に試してみます。そうして気づいたことは改良していきます。当院で使っている操法の大半がそのようにして生まれた操法なのです。

首の痛みと腕の関係

腕の捻じれを解消する新作操法をやって、再度ベッドに腰掛けてもらい首の左右回旋検査をすると首の痛みは取れていました。痛みがあったのは右側の首から肩にかけてですが、腕の捻じれは主に左腕を中心に調整をしました。右側からはちょっとだけ操法をやりました。

痛い所、患部にクライアントさんも整体師の先生も意識が行きがちですが、多くの場合本当の原因はそこにはありません。結構反対側に潜んでいることが多いです。でも必ずしも反対側というわけではありません。

整体の技術はセミナーで教えてもらえます。練習すれば上手になります。でも症状を抱えたクライアントさんに対してどこにどんな順番でアプローチしていくのか、という見立ては経験を積むしかありません。技術力、観察力、直観力、コミュニケーション力、人間力、すべてが必要ですね。日々精進致します。

首痛の改善例その2「寝違え」

首の痛みの整体例を紹介します。我が家の長男、中学三年生の話です(^^)

日曜日に長男が起きて階段から降りてきました。首を左に傾けて背中を丸めて変な恰好で歩いています。どうやら寝違えて首を動かすと痛いようです。

それにしてもずいぶん首を曲げています。左耳が左肩に着くくらいに傾けています。少しでも首をまっすぐ戻そうとすると痛いとのこと。家族に笑われていましたが本人は痛そうです。

こういう症状はうまく整体をすると早く良くなります。その場で出来ることをします。これから出かける直前だったので時間もありませんでしたが、長男が顔を洗ってる横に行って洗面台の横で2~3分施術しました。

その後、夕方帰宅してから床に寝て5分ほど調整しましたら、翌日にはほとんど首もまっすぐになって痛みもだいぶ取れたようです。

寝違えたら放っておいてもいずれ痛みは治りますが、歪みを直しておくと早く治ります。回復のスピードが断然違います。

その場で痛みを無くすわけじゃないけれど可動域はその場で改善します。そうすると寝違えは早く良くなります。

急性の首の痛みのポイント

今回の寝違えは急性痛です。寝違えやぎっくり腰などの急性痛の整体を行う時のポイントがあります。それは痛みを無理に消そうとしないことです。

「痛みは悪いものだから消してしまおう」という考えでやるとうまく行きません。身体には身体の都合があってそのようになっています。その都合を理解してあげようという気持ちで接すると、また違ったものが見えてきます。

身体に答えがあります。

その答えをいかに見つけられるか。
それがうまく行くとその場で痛みも和らぎます。

こちらがその症状を取り除いたり治そうとするのではなく、どうしたらその人の身体が自分で速やかに治してくれるだろうか、という目線で見ていくのです。

だから首が痛くても首に施術をするのではなくて、首の痛い所のストレスを解放できるように施術を行います。

子供たちがどこか痛いという時は、一応ちょこっとだけ見てあげるようにしています。でも治そうとはしません。ちょこっとだけやってあげてあとは心配しないでもそのうち良くなるからね、と放っておきます。

するとだいたい良くなります。

それがベストだと思っているので家族にもそうしているし、整体院のクライアントさんにもそうしています。本当に必要なちょっとを見究めてやっています。

首痛改善例その3

三年ぶりに来院したクライアントさん。
仙台市宮城野区の40代会社員男性。
当日予約を頂きました。

夜の予約はだいたい数週間先までの埋まっているのですが
ちょうどキャンセルで空きがあったので運よく入れました。

この男性は三年前に一度だけ来院したことがあります。
当時は腰痛で来院したのですがかなり劇的に良くなって
予定が立たなくて予約は入れずに帰りました。

その後何度か予約の電話をくださったそうですが、
いつも予約がいっぱいで断られたんだそうです。
すみませんでした。

それで師匠の今先生の治療院にも何度か通院したことがあるという事でした。
今日は今治療院に電話をしたら夜の時間が合わずに当院を紹介して
頂いたようでそれでお電話をくださったのでした。

ちょうど空いてて良かったです。

首の左側の痛み

数日前から首の左側が苦しくて首を左右に振り向くと激痛が走ります。
寝違えた記憶もなく、原因も良くわからないそうです。

三年ぶりなので当院の方針をお話しました。

痛いところを直接施術するのではなくて
痛いところにかかっているストレスを解放して
その結果良くなっていくと言う話をしました。

「三年前もそういうお話を聞いて、なるほど~!って思って
それで整体やってもらってすごく良くなったんですよ。
それから何回か電話したけどいつもいっぱいで断られちゃって…」

そうだったんですね…すみません。

首が痛いけど首はまずはそっとしておきます。

まずは骨盤とか下肢のバランスから取っていきます。
それから上半身にアプローチしていきます。

詳細は省きますが、一つ私もびっくりした変化がありました。

当院の整体は痛いところを触らないで痛みが楽になるので
皆さんとても不思議がったり面白がってくださいますが
私の中ではこうすればこうなる、というのが大体見えています。

でも今回びっくりしたのが、顎の筋肉を緩めたら
それで肩の関節の可動域が劇的に変化したんです。

クライアントさんはびっくりして
「うーわぁ~!なんで!さっきとぜ~んぜっん違う!!」
とナイスなリアクションをしてくれました。

「三年前に来たときもびっくりしたんだよなー」とも。

整体をして思ってもいない所が変化するとびっくりします。
で、私は顎の筋肉でこんなにも肩の可動域が激変するのが
知りませんでした。

顎の筋肉の調整はしょっちゅうやってるけど
そこと肩の可動域の関連調べてやったことなかったので
また一つ面白いレパートリーが増えました。

ここを調整するとここが変化する、という引き出しを
いっぱい持っていると何かと役立つことが多いです。

今回なぜ、この発見が出来たかと言うと、
この方があまりに首を痛がっていたので
検査時と施術後のビフォーアフターの再検査を
最小限にしていつもと手順も変えてやったのです。

それでたまたま検査をしてみたら
思っても見ない変化が出て私もとてもびっくりしました。
また身体の見方が変わったし、整体の可能性が広がりました。

結局痛い首の左側には一切触れることなく
今回も劇的に楽になって帰って行かれました。

「いやー、すごい。すごい。
さっきまであんなに痛くて苦しかったのに!!」

と大絶賛を頂くことが出来ました。

私もまた一つ勉強になりました。