執筆者:院長 上川名 修

うつ病やパニック障害を改善する食事方法があります。
当院ではクライアント様に整体の施術と併せて食事の改善アドバイスをしていますが、非常に良い成果が得られています。
現在心療内科に通院して治療を続けていてもなかなか思うような改善が見られない方は食事を変えることで好転する可能性があります。

「うつ」は食べ物が原因

分子整合栄養医学に関する多数の著書で有名な医師の溝口徹先生は、著書「『うつ』は食べ物が原因だった!」の中で、うつの95%は食事と深くかかわっていると主張しています。

 栄養療法は、起きている症状の原因が栄養素の不足、欠乏にあるという考え方が基本になっている。わかりやすくいえば、食事に問題があるということだ。もちろん、うつ症状には環境的な要素や性格もかかわっている。食事だけが原因とは言い切れない。

 しかし、食事がまったくかかわっていないうつは、おそらく5%未満ではないか、と私は思っている。逆にいえば、うつに悩む人の95%は食事になんらかの問題があると考えられるのである。

出典:「うつ」は食べ物が原因だった! 溝口徹著 青春出版社より

この意見には私もまったく同感で、当院に来院するうつやパニック障害のクライアント様のほぼ全員が食事の問題を抱えています。そして食事を改善すると症状も快方に向かっていきます。

うつ・パニックは鉄不足が原因

精神科医の藤川徳美先生は、うつ病やパニック障害は鉄とタンパク質不足が原因であると指摘しています。

 うつ・パニック障害の主な原因は「ストレス」であるとされていますが、実際のところ、心療内科や精神科を受診される女性患者の多くは、潜在的な鉄不足が原因で、うつ・パニック障害の症状が出ているケースが大半です。

 患者さんによっては、潜在性鉄欠乏症そのものというケースもありますし、潜在性鉄欠乏症が根底にあり、それがもとになった心身の脆弱性の上に、うつ・パニック障害を発症しているケースもあります。

 ならば、鉄不足を改善するための治療が先のはずですが、一般的な精神科医療の中では、鉄不足を補う治療はほとんど実践されていません。栄養療法を掲げているのは都心にある一部の知る人ぞ知る病院のみ、一般の心療内科クリニックや精神科病院では、栄養学からのアプローチはほとんどされていないのが現状です。

出典:うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった 藤川徳美著 光文社新書 より

一般的に精神科や心療内科のクリニックではうつやパニック障害の患者に対して、薬を飲みながら何とか生活できるように治療します。
これを「寛解」と言いますが、なかなか「完治」には至らないのが現状です。
完治とは薬を飲まなくても生活出来る状態です。

藤川先生のクリニックでは栄養療法を行い、従来の治療法では改善しなかった多数の患者達が完治しています。
栄養面に問題がある場合には、食事の改善に取り組まなければどれだけ優れた治療法を試そうとも完治には至りにくいのです。

私は整体師になる前に自然食品店で働いていましたので食べ物が病気を治す力についてある程度勉強していた過去があります。
そして整体の仕事をするようになり、整体の施術と併せて食事の改善指導を行うようになったところ、整体だけの効果と比べると明らかに改善しやすくなったことを実感しています。

うつは薬では治らない

自らが7年間のうつ病を患った経験を持つ精神科医の宮島賢也先生は著書「うつが消える食事」の中で、うつは薬では治らないと主張しています。

 実は精神科医である僕も、長くうつで苦しんだひとりです。

 僕がうつ病と診断されたのは2000年のことです。それから7年間、処方薬を飲み続けましたが、うつ状態はよくなりませんでした。その間、僕は精神科医として患者さんに同じように薬を処方しましたが、やはり、ほとんどの患者さんを治すことができませんでした。

 自分がうつになり、薬を飲み、また多くの患者さんに薬を処方するなかでわかったことがあります。それは、「うつは薬では治らない」ということです。

 薬を飲めば不安や落込みが麻痺しやすくなりますが、対症療法ですから、寛解しても再発が多いです。僕の場合は、薬を飲むことで不安は麻痺するときもありましたが、子どもといるときの幸せも感じにくくなった気がします。

 そのことを痛切に感じ、学んだのが、僕がうつを患っていた7年間でした。

(中略)

 うつからなかなか抜けられない僕を救ってくれたのが食事でした。

 うつと食事。一見、関連があるように思えませんが、私たちの体は食べたものでつくられているし、食べることで生命活動を維持しています。心の動きや脳の活動も、もちろん食べることによって支えられています。考えてみると、うつと食事に関連がないわけがないのです。

出典:薬を使わず自分のうつを治した精神科医のうつが消える食事 宮島賢也著 アスコム より

操体法では健康と「息食動想」の4つの自己責任行動が密接に結びついていると考えます。健康作りのためには食事もとても重要な要素です。
しかし、一般的な精神科や心療内科のうつやパニック障害の治療現場ではせいぜい「規則正しく食事をしましょう」と言われるくらいで、特に栄養の指導がされることはありません。

薬を飲み続けて、それまでと同じような生活パターンを繰り返している限り根本的に改善しないのは当然と言えるでしょう。
実際、世の中には病院に通いながら10年以上にわたり精神薬を飲み続けているのに改善していない人達がたくさんいます。何かがおかしいと気がつくべきだと思います。

上記の引用文の本の著者は皆さん医師です。
医師の立場からこのような食事でうつやパニック障害が改善するという情報が発信される世の中になったことはとても喜ばしいことと思います。
薬を飲むことは否定しませんが、積極的に食事改善に取り組むこともとても大切と考えています。

うつ・パニック障害を改善する食事

うつやパニック障害を改善する食事の具体的な内容は、その先生により違いがあります。
ベースとなる理論が玄米菜食だったり、分子整合栄養医学だったり、糖質制限食だったりどの理論を導入しているかにより違いがあります。

しかし、共通していることがあります。それは、

甘いもの、糖質の摂取を控えることです。

私自身は「糖質制限食」と「肉・魚・卵などのタンパク質を積極的に摂取すること」の組み合わせを実践しています。
そのような食事を何年も前から取り組んでいます。
自分のパニック障害も克服出来たし、当院のクライアントの皆様も取り組まれた方は良い結果が出ています。

これらの食事の改善に取り組むに当たって大切なことは、まずは知識を知ることです。
なぜそのような食事でうつやパニック障害が改善するのか?なぜ糖質を摂ると良くないのか?そういう知識を知ることが大切です。
その上で自分の意思で自己責任で実践することです。

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