写真はイメージです

宮城県仙台市宮城野区のやすらぎの杜整体院です。常連クライアント様(50代女性)の臨床例です。特に痛み等の症状を抱えていませんがお体の繊細なメンテナンスのために月に一度通院してくださっています。ご自身も施術院を開業しているプロの方です。

足首の整体

今日はどんな感じですか?と訪ねましたところ

「腰が痛くはないけどなんとなく重たい感じがするかしら。それと立ったときに足の裏の外側の方に重心が偏っている感じがするわね。」

と仰いました。そこで足から丁寧に見ていくことにしました。

うつ伏せで膝を曲げる検査をすると、太ももの前側に強いテンションがかかることを感じました。足首の動きもチェックします。右足首は外転するときに制限を感じました。左足首は反対に内転するときに制限があります。

そこで、足首の可動域制限を解放するように操法を行います。まずは右足から。足首の整体というと、私がクライアント様の足首の調整をするイメージがありますが、多次元操体法のセッションではクライアント様本人の感覚に基づいて本人に動いてもらいます。

整体の施術というよりも、ボディワークのセッションなのです。

クライアントさんが右足首を外転から内転方向に超スローモーションで動いてもらいます。そこに私が絶妙につり合います。足首付近に私が手で壁を作ります。それにより、足首の動きが膝~股関節~骨盤~脊柱~肩甲骨へと伝わっていきます。

一つの部位だけでなく同時に多部位が変化するのが操体法の特徴の一つです。単に変化するだけでなく、同時に調和するように変化していきます。とても繊細な感覚を感じ取って味わって頂ける方ですので、足首に触れているのですが上半身まで気持ちよく調和していきます。

同様に、左足首からも動いてみました。こちらは右足とは反対で内転から外転方向に動きます。

足の甲の骨(中足骨)の整体

全身の重心バランスを考えたときに、足首や足の甲の骨(中足骨)が固まっているとうまくバランスが取れません。たとえて言えばパンクした車、サスペンションが壊れた車のようなものです。ハンドルもガタつきますし乗り心地も悪くなるでしょう。

足首や足根骨、中足骨周辺の緊張が取れて本来の関節の動きが取り戻されると全身の重心バランスも変化します。とはいえその辺りが固まっていてもなかなか気づきにくいものです。ボディワークや武術に取り組んでいる方など自分の身体に対して深い気づきが得られている人以外ですと、なかなか気づきません。

気づけない状態で過ごしていると、膝痛や股関節痛や腰痛になってそれでようやく不調和があったことに気づけるのです。

先ほどの足首の調整と同様にして、中足骨のバランス調整も行ってみました。中足骨、足根骨、足首、膝、股関節、骨盤、脊柱、肩甲骨、肋骨と全身の骨格が内部から整っていきます。

さて、それでベッドから降りてもう一度床に立ってもらいます。

すると、「ああ先生、さっきは外側に体重がかかっていたのが、今度はしっかり内側にも体重が掛けられるようになったのがわかります」とのこと。

足裏がふんわり柔らかくなって地面を捉えやすくなるのです。

足裏の整体と重心バランス

足裏の整体というと、足つぼのような施術をイメージされるかもしれませんが、まったく違います。足の裏のこりをもみほぐすのではなく、足の骨格が変化することによって足裏も足の甲も結果として柔らかくなります。

足裏や足首周辺だけでなく、全身の関節の状態が変化して調和します。言葉で表現するのがとても難しいですが、全身が気持ちよさに包まれながら変化していきます。そしてそれは私が一方的に提供するものではなく、クライアント様との共同作業のセッションを通じて実現されていきます。

整体でもストレッチでもなく、身体と対話をするセッションなのです。

調和するときの感覚を大切に扱いながら、身体の希望を表現していくと自然と全身のバランスが調和します。