整体と所作
宮城県仙台市宮城野区のやすらぎの杜整体院です。
先日友人と食事をして、その後バーに行きました。バーにもいろいろありますがカジュアルな感じではなく、オーセンティックバーと呼ばれる正統的なスタイルのバーです。
食事をした居酒屋の店長のお勧めのバーを聞いて行ってみました。あとで調べたらとても評判の良い人気のバーだったのですが、ちょうど行った時にはお客は自分達だけでした。
カウンターに座ってマスターといろいろ話をすることが出来ました。バーテンダーになったきっかけや、カクテル作りのこだわり等など。
オーナー兼バーテンダーですから、自営業の経営者であり職人でもあるわけです。私も整体院を経営する自営業ですし、整体と言うのは職人技でもありますので、話をしてて本当に面白かったです。
バーテンダーの所作
話の中で「所作」という言葉が何度も出てきました。マスターがカクテルを作る時の所作の美しさは見事で、思わず見入ってしまいます。どんな分野でも所作を磨くことでそれは芸術の域に到達すると確信しました。
私も美しい整体を目指しています。芸術・アートを整体(操体法)を通じて表現していきたいと思っています。だから自分の動作には普段から気を遣っています。
施術中の自分の所作を丁寧にゆっくり行うことを心がけていましたが、バーのマスターの所作を見て自分の思い込みの枠が外れました。
不必要にゆっくり行うことはないのです。素早く動いた方が良ければそれはその方が良いのです。ゆっくりでも素早くても美しい所作。
マスターの動きは時に素早く時にゆっくり。その瞬間ごとに適したスピード。それが美しさにもつながると思いました。自分の中では大きな気づきでした。
バーテンダーの世界大会で優勝した日本人の方のインタビュー記事を読んでみました。この方の所作や技術を真似して海外のバーテンダーが作ると一杯作るのに40分ほどかかってしまう。ところがこの方は同じことを2分くらいでやるそうです。
いかに正確に丁寧に美しく早く仕事をするか。それが仕事を「芸術の域」に高めるように思います。
日常生活で所作を磨く
美しい整体を目指そうと整体の施術の時だけ意識してもあまり意味がないと考えています。むしろ整体をしていない普段の日常生活の中でどれだけ自分の動作を磨いて行けるか。
美しく楽で機能的な動き。単に早ければ良いわけでもなければ、ゆっくり動けば良いものでもありません。スピードの問題だけでなくその時の状況に合わせた調和した動作や姿勢。
日々修行ですね(^^)また楽しみが増えました。けん玉も引き続き練習していますが、動作の訓練になっています。
どんな分野でも一流の仕事をする人は所作も美しいです。私も所作を磨いていきます。