足底筋膜炎(足裏の痛み)の対処法と整体方法について解説します。

足底筋膜炎(足底腱膜炎)という病名があります。症状は足裏の痛みです。

病院へ行って湿布を貰ったり、治療院でマッサージを受けてもなかなか治りにくいことも多いです。

仙台やすらぎの杜整体院の足底筋膜炎に対する考え方とアプローチ方法を解説します。

 

  • 歩くときに足の裏が痛い
  • 走ったりジャンプをすると足の裏が痛い
  • 起床時や歩きはじめに足の裏が痛む
  • 足の裏やかかとが痛くなる
  • 立ちっぱなしでいると足裏が痛くなる
  • 長く歩いた後に足裏が痛くなる

足底筋膜炎の症状

まずは足底筋膜炎の症状を解説します。

歩くと足裏が痛い

「歩くときに足裏が痛い」という症状が見られます。

起床時やしばらく座っていた後に歩き始めた時などに痛みが出ます。歩いているうちに痛みが和らいでくる人もいます。

ちなみに、歩き始めは足裏が痛いけど歩いているうちに少しずつ楽になるという場合は足裏の筋肉が凝り固まっていますからこういう場合は青竹踏みをしたり、足裏のマッサージなどをすると改善する可能性があります。

踵の痛み

踵に痛みが出る場合はとてもやっかいです。何がやっかいかというと、踵痛で病院などで治療を受けてもなかなか治りにくいという点が挙げられます。

西洋医学では痛いところだけに焦点を当てて痛みを取り除く治療を行いますから、なかなか根本的に解決に至りにくいのです。

仙台やすらぎの杜整体院では、踵の痛みは踵だけの問題ではないと捉えて施術を行います。諦めていたような長年の踵の痛みがほんの数分の施術でなくなってしまうことも珍しくありません。

当整体院では「踵の施術」をしません。「なぜ踵に負担がかかっているのか?」ということを考慮して踵にかかる物理的なストレスを解放していく必要があります。

足裏を押すと痛い

足の裏を押すと痛い部位があります。

痛いところを押した方が早く治るのではないかと勘違いして押す人がいますが、不快な痛みを伴う行為は避けた方が良いです。

痛いことをするとかえって体は緊張してしまいます。

足底筋膜炎と整体

足底筋膜炎と整体-仙台市やすらぎの杜整体院

仙台やすらぎの杜整体院の足底筋膜炎に対する整体の考え方を述べます。

一般的な治療法では、痛い部位にアプローチします。足裏にアプローチをします。

直接の原因は足裏の筋膜が固くなってしまっていることです。そして多くの場合、足裏だけでなく足の甲や足指、足首、アキレス腱、ふくらはぎなども同時に固くなっています。

ですから整体施術は足裏の筋膜の繋がりを考慮しながら全身のバランスを調和させていくことが必要になります。

足裏の痛みの原因

足底筋膜炎の直接原因は足裏の筋膜が固くなることです。ではなぜ足裏の筋膜が固くなるのでしょうか?

1つは足裏の筋膜、筋肉に負担がかかり過ぎていること。歩き過ぎていたり、足裏に負担がかかるサンダルや靴を履いている事も原因です。

また運動不足により歩かなかったり、足裏を使うことが少なくても足は固くなっていきます。

不適切な歩き方や立ち方も関係します。足裏に負担がかかるような歩き方をすれば足も固まります。しなやかに歩くのか、ドスンドスンと音を鳴らしてあるくのか、によっても足裏の負担は変わります。

立っている時の足裏のどこに重心がかかっているのか、ということも関係します。足裏や足全体に負担がかかる立ち方をしている人も多いと思います。

楽に立つということはなかなか難しいものです。立つ練習などしたことない人がほとんどですから、自分がどんな立ち方をしているかと意識したことのない人が多いのではないでしょうか?

脚の筋肉に不要に力が入っていたり、腰の関節に負担がかかるような立ち方をしていることもあります。同じく足裏のどこで立つかによっても足裏の負担は変わってきます。

足底筋膜炎と足裏の柔軟性

足裏の筋肉が柔らかいという事は、足を構成する骨や関節が自由に動けるということでもあります。

足を構成する骨の数は片足28個。両足で56個あります。全身の骨が208個と言われていますから実に四分の一以上の骨がくるぶしから下に集まっているのです。

それだけ重要だからこそ人間の身体はそのようにデザインされているのです。車で言えばタイヤやサスペンションの働きをします。

車のタイヤがパンクすればシートやハンドルもガタつきます。足底筋膜炎とまではならなくとも足本来の機能が低下すれば、その影響は全身に及びます。

足裏の筋肉の柔軟性は全身のバランスや健康にとってとても大切なのです。

足指の調整

足指の関節の柔軟性も関係します。足指が固まっている人が多いです。

足指が屈曲している人。(足指が日常的にグーを作っている)逆に反り返っている人。(浮指)足指がうまく機能していないことが、足裏痛や膝痛や股関節痛、腰痛などを引き起こすことがあります。

やすらぎの杜整体院では足指の関節を柔らかくするセルフケア指導も行っています。

中足骨の可動域調整

中足骨の可動域検査をすると動きの制限が見られたり、左右でかなり異なっていたりします。

足底筋膜炎でお悩みの方もこの中足骨の動きが悪くなっている人が多いです。中足骨の動きが良くなると足裏が柔らかくなったり足首の動きも改善します。

仙台やすらぎの杜整体院では、独自の整体方法で中足骨の調整を行っています。

アキレス腱の柔軟性

アキレス腱やふくらはぎの筋肉も固まっていることが多いです。しかし、やすらぎの杜整体院では固いところを直接緩めるのではなく、足関節や中足骨や足指のバランス調整を行い、その結果としてアキレス腱やふくらはぎの緊張も緩和します。

固くなっている部位は理由があってそのように固まっていますから、直接緩めるということはあまりやりません。固まっている原因を取り除くことによって結果として緩むという方がより自然です。

できるだけ自然な整体を心がけています。

足首の可動性

足底筋膜炎になると当然ながら足首の可動性も悪くなります。実際に本人に動かしてもらって確かめると動きがぎくしゃくしていたり、痛みが出たりします。

足首周辺のバランスが変わるとその場で瞬時に足裏の痛みが軽減・消失したり、可動性もよくなったりします。

とにかく調和したバランスが取り戻されることで人間の身体は自然治癒力が高まり、回復しやすくなるのです。

骨盤との関係性

足裏や足首周辺だけでなく、膝関節や股関節との繋がり、骨盤との繋がりも同時に調和するようにアプローチしていきます。

足裏が柔らかい人と、足裏が固まっている人の違いは、たとえば高性能なランニングシューズで走るのと、木靴で走るのとの違いを考えてみればわかると思います。

木靴を履いてジョギングをしたら、ものの数分で膝や股関節等いろいろなところが痛くなるかもしれません。

足裏が柔らかい人は自由に足裏の骨が動いて自律的にバランスを調整します。足裏が固まっている人はたくさんの骨が一つの塊になっていますからバランス調整機能も低下します。

その影響が下肢だけでなく、骨盤の歪みを引き起こしたり、さらには腰痛や肩こりなど上半身の症状も引き起こす可能性があります。

足底筋膜炎の場合でも骨盤や脊柱とのバランスを考慮して整体を行う必要があります。

足底筋膜炎・足裏痛のセルフケア

足底筋膜炎で病院へ行くと湿布や痛み止めを処方されることが多いです。対症療法としてはそれが正しいやり方ではありますが、根本解決を考えるとその場しのぎになってしまうどころか、回復を遅らせてしまうこともあります。

炎症は冷やして対処するというのが常識ですが、実際には温めた方が早く治りやすいです。

「体を温める」とすべての痛みが消える―腰痛、ひざ痛、股関節痛、間欠性跛行が治った! (ビタミン文庫)
坂井 学
483761230X

この本がとても参考になります。足底筋膜炎の場合でも温めると改善しやすいです。

根本療法ではありませんが、足裏のマッサージなども良いでしょう。気持ち良い範囲の刺激であれば試してみる価値はあります。

アキレス腱のストレッチも良いでしょう。アキレス腱も足裏の筋膜と繋がっていますので気持ち良い範囲でストレッチします。

(2016年7月)

足底筋膜炎・足裏痛の整体症例1

足底筋膜炎と診断を受けた方が来院しました。40代女性です。病院へ行って痛み止めをもらっていますが改善せずに当院に来院しました。

お体を拝見してお話を伺って、大きく三つの原因が考えられたのでお伝えしました。

骨盤の歪み

1つは身体の歪み。骨盤の動きがかなり制限されていました。足首も強く内反しています。股関節もうまく動けずにいました。足首を動かすだけで足裏や踵に痛みが走ります。

骨盤の歪みを調整して動きが良くなることで下半身の血流も改善します。足首や腓骨、脛骨のバランスも調整しました。

食生活のアンバランス

極端に甘いものをたくさん食べる生活をしていました。食事代わりに甘いものを食べる。甘いコーヒー、甘いヨーグルト、甘いジュースも摂っています。そして麺類も大好きです。

ストレスからの過食で一年半で10キロ以上体重も増えたそうです。

小麦の摂取が多いので腸もダメージを受けています。肌の炎症も起こしていました。足底筋膜炎の足裏の痛みだけでなく、手首痛や肘痛、肩痛もありました。

身体のあちこちの関節が痛い場合には身体の内部で炎症を起こしやすい状態になっています。関節の糖化を起こしている可能性があります。

その場合の原因は主に糖質の過剰摂取ですので糖質制限食も効果的です。

精神面のバランス

なぜそんなに甘いものが欲しくなるかというと、ストレスがいっぱいかかっていることも挙げられます。実際にこの方も仕事の人間関係で悩みを抱えていました。毎日相手の顔を見るたびにイライラして、相手の行動にイライラして、相手と会っていない時も考えてイライラしているわけです。

嫌いな人の事を考えて嫌な気分になっていると、引き寄せの法則によりさらに嫌なことを引き寄せることになります。

総合的な整体アプローチ

足底筋膜炎は足裏だけの問題ではないという事です。この方もお話を通じて深く納得されていました。なぜ自分の身体の痛みが出ているのかよくわかったと話されていました。

納得すると次の行動が見えてきます。何をどうしたらいいのかわからないところから、こうすればよいという事がわかれば道が見えます。希望が湧いてくるのです。

整体も身体の面だけでなく、心の面や食べ物の面も大事なので、総合的なアプローチやアドバイスができる整体院でありたいと思っています。

(2016年9月追記)

足底筋膜炎・足裏痛の整体臨床例2

40代女性クライアント様。ご新規の来院です。
二か月前から右の足裏痛と腰痛に悩んでいます。

以前は自転車通勤だったのが転勤により徒歩と電車になって
歩く機会が増えてから腰痛と右の足裏の痛みが出てきたそうです。

ここで整体をする者として考えなくてはいけないことがあります。
なぜ右足裏だけ痛くて、左足裏は痛くないのか?ということです。

この方もそうですが身体が大きく体重が重たい場合に
病院などで体重が重いせいにされることがあります。
しかし体重が原因ならば両足に痛みが出るはずです。

片足に痛みが出ているということは、左右で何かが違うのです。
その左右の違いに着目して整体(多次元操体法)を行います。

身体の動きをチェックすると右足、右肩に症状がありましたが
左腰が固くなっていました。このような場合には
症状を追いかけるのではなく、反対側にアプローチした方が
うまく行くことが多いです。

操体操法の選択

操体法の操法は以下のことをしました。

つま先上げ操法
脊柱圧操法
膝倒し逆モーション操法

両膝伸ばし操法
伏臥位大腰筋操法

逆バタフライ操法
頸椎の操法

基本操法以外のものはやすらぎの杜整体院オリジナル操法です。
基本操法についても当院のオリジナルアレンジをしています。

とても反応が良い方でした。

操体法初心者の先生がクライアントに操法を試しても
うまく行かない場合には操法の精度が低いケースと
操法を上手にやってもコミュニケーションがまずいケースがあります。

操体法は一方的な施術ではなく、クライアント自身が
自力で動いて調整が行われていきます。
なので上手に動いてもらうためのコミュニケーションが必要です。

操体法とコミュニケーション

稀に感覚がずば抜けて良いクライアントさんがいますが
そういうことは本当に稀ですので、特に初めての場合には
丁寧にコミュニケーションを取りながら誘導していきます。

上手に動いてもらうための説明をしながら
ちょっとしたリハーサルも入れながらステップを踏みます。

こういうコミュニケーションは他の整体法にはないところです。
操体独特のコミュニケーションですが、このステップを
いかに自然に階段をつけていくかがカギなのです。

このクライアントさんも特別感覚が良いわけではありませんが
丁寧にコミュニケーションを取りながらお手伝いすると
気持ちよさを味わえるようになりました。

その結果、劇的に身体が変化して不思議がって
面白がってくれました。(皆さん不思議で笑い出します)

直接触っていない所が変化すると慣れてない人は
とても不思議に感じるようです。

足裏痛(足底筋膜炎)の施術のポイント

さて、全体の身体のバランスを整えるのと同時に
患部付近の調整も行いました。

足底筋膜炎などの足裏痛の施術のポイントは
足裏そのものよりもアキレス腱やふくらはぎにあります。
この方もふくらはぎから膝裏にかけて筋肉が
非常に凝り固まっていました。

つまんでみると非常に痛みもあります。
こういう場合にはつま先上げ操法が効果的です。

膝裏のコリも緩んでふくらはぎも柔らかくなりました。
つま先上げ操法は膝裏やふくらはぎの緊張を緩めるのに
とても効果的ですが同時に全身のバランスが
大きく変化する操法です。

下肢から骨盤、脊柱とあらゆる部位に効果が及びます。
実際、つま先上げ操法をやって膝裏が緩んで
さらに肩の動きも良くなってびっくりされていました。

症状を追いかけない

操体法の施術では症状を追いかけません。
身体のバランスを調和させることに徹します。
その哲学をクライアント様にも理解して頂くと
より回復が早まります。

ただ力任せに患部を揉み解してもらいたい人には不向きです。
そういう人はリラクゼーションサロンやマッサージの治療院に
行った方が良いのです。

慰安目的ではなくより根本からの改善を目指す場合には
患部とは異なる部位への施術が必要になることがほとんどです。
患部にはほとんど触れないことの方が多いです。

このクライアントさんは肩こりもひどかったのですが
肩には一切触れないで肩こりがゆるゆるに緩みました。
触られた感じが「全然違います!」と喜んでくださいました。

主訴は首こり肩こり、腰痛、足裏痛でしたが
全身のバランスを調和させることで身体の治癒力を底上げします。
身体の力で治っていくようにお手伝いしていきます。

(2017年3月追記)