足裏の痛み(足底筋膜炎)でお悩みのあなたへ。
病院へ行って湿布を貰ったり、治療院でマッサージを受けたり、ストレッチをしても、足裏の痛みがなかなか治らなくてお困りではありませんか?
でも安心してください。
このページでは足底筋膜炎の症状と原因、そして根本的に改善する方法について丁寧に解説しています。
このページを読んでいただくと、あなたの足裏痛が治らなかった理由がわかります。
そして、どうしたら改善するのかがわかります。
ぜひこのページを最後までお読みになってください。
- 歩くときに足の裏が痛い
- 走ったりジャンプをすると足の裏が痛い
- 起床時や歩きはじめに足の裏が痛む
- 足の裏やかかとが痛くなる
- 立ちっぱなしでいると足裏が痛くなる
- 長く歩いた後に足裏が痛くなる
目次
足底筋膜炎の症状
まずは足底筋膜炎の症状を解説します。
歩くと足裏が痛い
「歩くときに足裏が痛い」という症状が見られます。
起床時やしばらく座っていた後に歩き始めた時などに痛みが出ます。
歩いているうちに痛みが和らいでくる人もいます。
ちなみに、歩き始めは足裏が痛いけど歩いているうちに少しずつ楽になるという場合は足裏の筋肉が凝り固まっていますからこういう場合は青竹踏みをしたり、足裏のマッサージなどをすると改善する可能性があります。
踵の痛み
踵に痛みが出る場合はとてもやっかいです。
何がやっかいかというと、踵痛で治療院などで治療を受けてもなかなか治りにくいという点が挙げられます。
痛いところだけに焦点を当てて治療をしてもなかなか根本的に治りにくいのです。
当院では、踵の痛みは「踵だけの問題ではない」という考えに基づいて施術を行います。
諦めていたような長年の踵の痛みがほんの数分の施術でなくなってしまうことも珍しくありません。
「なぜ踵に負担がかかっているのか?」
ということを考慮して踵にかかる物理的なストレスを解放していく必要があります。
足裏を押すと痛い
足の裏を押すと痛い部位があります。
痛いところを押した方が早く治るのではないかと勘違いして押す人がいますが、不快な痛みを伴う行為は避けた方が良いです。
痛いことをするとかえって体は緊張してしまいます。
足底筋膜炎の原因
それでは次に足裏の痛みの原因を解説します。
当院では足底筋膜炎の原因として以下の三つを考えています。
- 足裏の筋膜の緊張
- 足の柔軟性の欠如
- 下半身の血流障害
それぞれについて解説します。
原因1.足裏の筋膜の緊張
直接の原因は足裏の筋膜が固くなってしまっていることです。
そして多くの場合、足裏だけでなく足の甲や足指、足首、アキレス腱、ふくらはぎなども同時に固くなっています。
ですから整体施術は足裏の筋膜の繋がりを考慮しながら全身のバランスを調和させていくことが必要です。
足裏の筋膜が緊張する要因
足底筋膜炎の直接原因は足裏の筋膜が固くなることです。
ではなぜ足裏の筋膜が固くなるのでしょうか?
1つは足裏の筋膜、筋肉に負担がかかり過ぎていること。
歩き過ぎていたり、足裏に負担がかかるサンダルや靴を履いている事も原因です。
また運動不足により歩かなかったり、足裏を使うことが少なくても足は固くなっていきます。
不適切な歩き方や立ち方も関係します。
足裏に負担がかかるような歩き方をすれば足も固まります。
しなやかに歩くのか、ドスンドスンと音を鳴らしてあるくのか、によっても足裏の負担は変わります。
立っている時の足裏のどこに重心がかかっているのか、ということも関係します。
足裏や足全体に負担がかかる立ち方をしている人も多いと思います。
楽に立つということはなかなか難しいものです。
立つ練習などしたことない人がほとんどですから、自分がどんな立ち方をしているかと意識したことのない人が多いのではないでしょうか?
脚の筋肉に不要に力が入っていたり、腰の関節に負担がかかるような立ち方をしていることもあります。
同じく足裏のどこで立つかによっても足裏の負担は変わってきます。
原因2.足裏の筋肉の柔軟性の欠如
足裏の筋肉が柔らかいという事は、足を構成する骨や関節が自由に動けるということでもあります。
足が硬くなるとそれの骨や関節が自由に動けなくなります。
足を構成する骨の数は片足28個。両足で56個あります。
全身の骨が208個と言われていますから実に四分の一以上の骨がくるぶしから下に集まっているのです。
それだけ重要だからこそ人間の身体はそのようにデザインされているのです。
車で言えばタイヤやサスペンションの働きをします。
車のタイヤがパンクすればシートやハンドルもガタつきます。
足底筋膜炎とまではならなくとも足本来の機能が低下すれば、その影響は全身に及びます。
足裏の筋肉の柔軟性は全身のバランスや健康にとってとても大切なのです。
原因3.足裏の血流障害
健康な状態であれば、たとえ足裏の筋膜を一時的に痛めたとしても数日で痛みが治ったりします。
ところが1度痛めてそれから数週間~数ヶ月経ってもなかなか治らないという人がいます。
そういう人はほぼ皆さん下半身の血流が悪いために足に酸素と栄養がうまく届いていないのです。
そのためになかなか痛みが回復しません。
下半身の血流障害を引き起こす要因としては、下半身全体の冷えがあるケースや、骨盤周辺や下肢の筋肉や筋膜の緊張により血液循環が阻害されているケースがあります。
足裏だけでなく、下半身全体の血液の流れを改善していく対策が必要になります。
足底筋膜炎の整体の流れ
当院の足底筋膜炎の施術の流れを紹介します。
足指の調整
足指の関節の柔軟性も関係します。
足指が固まっている人が多いです。
- 足指が屈曲している人(足指が日常的にグーを作っている)
- 逆に反り返っている人(浮指)
等など、足指がうまく機能していないことが足裏痛を引き起こすことがあります。
当院では足指の関節を柔らかくする施術とセルフケア指導を行います。
中足骨の可動域調整
中足骨(足の甲の骨)の可動域検査をすると動きの制限が見られたり、左右でかなり異なっていたりします。
足底筋膜炎でお悩みの方は中足骨の動きが悪くなっている人が多いです。
中足骨の動きが良くなると足裏が柔らかくなったり足首の動きも改善します。
独自の整体方法で中足骨の調整を行います。
アキレス腱の調整
アキレス腱やふくらはぎの筋肉も固まっていることが多いです。
足関節や中足骨や足指のバランス調整を行うとアキレス腱やふくらはぎの緊張も緩和します。
固くなっている部位は理由があってそのように固まっています。
固まっている原因を取り除くことによって結果として緩むという方がより自然です。
できるだけ自然な整体を心がけています。
足首の関節の調整
足底筋膜炎になると当然ながら足首の可動性も悪くなります。
実際に本人に動かしてもらって確かめると動きがぎくしゃくしていたり、痛みが出たりします。
足首のバランスが変わるとその場で瞬時に足裏の痛みが軽減・消失したり、可動性もよくなったりします。
とにかく調和したバランスが取り戻されることで人間の身体は自然治癒力が高まり、回復しやすくなるのです。
下半身全体のバランス調整
足裏や足首周辺だけでなく、膝関節や股関節との繋がり、骨盤との繋がりも調和するように調整します。
足裏が柔らかい人と足裏が固まっている人の違いは、「高性能なランニングシューズで走る」のと「木靴で走る」のとの違いにたとえることができます。
木靴を履いてジョギングをしたら、ものの数分で膝や股関節等いろいろなところが痛くなるかもしれません。
足裏が柔らかい人は自由に足裏の骨が動いて自律的にバランスを調整します。
足裏が固まっている人はたくさんの骨が一つの塊になっていますからバランス調整機能も低下します。
その影響が下肢だけでなく、骨盤の歪みを引き起こしたり、さらには腰痛や肩こりなど上半身の症状も引き起こす可能性があります。
足底筋膜炎の場合でも骨盤や脊柱とのバランスを考慮して施術します。
セルフケアのアドバイス
早期の改善のためにセルフケアのアドバイスも行なっています。
- 温熱エネルギーによるケア
- ストレッチやエクササイズ
- 操体法
- 栄養面の指導
- 体の使い方指導
等など状況に応じてアドバイスをしています。
足底筋膜炎で病院へ行くと湿布や痛み止めを処方されることが多いです。
対症療法としてはそれが正しいやり方ではありますが、根本解決を考えるとその場しのぎになってしまうどころか、回復を遅らせてしまうこともあります。
炎症は冷やして対処するというのが常識ですが、実際には温めた方が早く治りやすいです。
「体を温める」とすべての痛みが消える―腰痛、ひざ痛、股関節痛、間欠性跛行が治った! (ビタミン文庫)
坂井 学
この本がとても参考になります。
足底筋膜炎の場合でも温めると改善しやすいです。
気持ちよく感じる範囲で足裏のマッサージも効果的です。
アキレス腱のストレッチも良いでしょう。
アキレス腱も足裏の筋膜と繋がっていますので気持ち良い範囲でストレッチします。
整体症例
足底筋膜炎の症例を紹介します。
症例1:足底筋膜炎 40代女性のケース
足底筋膜炎と診断を受けた方が来院しました。
40代女性です。病院へ行って痛み止めをもらっていますが改善せずに当院に来院しました。
お体を拝見してお話を伺って、大きく三つの原因が考えられたのでお伝えしました。
骨盤の歪み
1つは身体の歪み。骨盤の動きがかなり制限されていました。足首も強く内反しています。股関節もうまく動けずにいました。足首を動かすだけで足裏や踵に痛みが走ります。
骨盤の歪みを調整して動きが良くなることで下半身の血流も改善します。足首や腓骨、脛骨のバランスも調整しました。
総合的な整体アプローチ
足底筋膜炎は足裏だけの問題ではないという事です。この方もお話を通じて深く納得されていました。なぜ自分の身体の痛みが出ているのかよくわかったと話されていました。
納得すると次の行動が見えてきます。何をどうしたらいいのかわからないところから、こうすればよいという事がわかれば道が見えます。希望が湧いてくるのです。
整体も身体の面だけでなく、心の面や食べ物の面も大事なので、総合的なアプローチやアドバイスができる整体院でありたいと思っています。
症例2:足裏痛と腰痛
40代女性クライアント様。
ご新規の来院です。
二か月前から右の足裏痛と腰痛に悩んでいます。
以前は自転車通勤だったのが転勤により徒歩と電車になって
歩く機会が増えてから腰痛と右の足裏の痛みが出てきたそうです。
ここで整体をする者として考えなくてはいけないことがあります。
なぜ右足裏だけ痛くて、左足裏は痛くないのか?ということです。
この方もそうですが身体が大きく体重が重たい場合に
病院などで体重が重いせいにされることがあります。
しかし体重が原因ならば両足に痛みが出るはずです。
片足に痛みが出ているということは、左右で何かが違うのです。
その左右の違いに着目して整体(多次元操体法)を行います。
身体の動きをチェックすると右足、右肩に症状がありましたが
左腰が固くなっていました。このような場合には
症状を追いかけるのではなく、反対側にアプローチした方が
うまく行くことが多いです。