症例1「手首痛」

手首の痛みに対するエネルギー操体の不思議なお話です。

鍼灸師の久本先生(仮名)は、非常に感覚が鋭い方です。
過去に交通事故に合い大怪我をして、何年もかけて社会復帰を果たした体験をお持ちです。

そのせいかどうか、とにかく感覚が鋭いのです。
一般の方にはわからないような気の流れやエネルギーの流れをはっきりと感じます。
私は気功師でも、超能力者でもありませんが、久本先生は私の施術を気に入ってくださり時々来院します。
その都度私は不思議な体験をします。

久本先生が、「ここに触れて欲しい」というところに、私が順番に手を当てていくのですが、それにより心身の不調がどんどん改善していくのです。
施術をしている私自身がとても不思議なのですが、施術を受ける久本先生も非常に不思議がっています。

久本先生よりいただいたメールをご紹介します。

エネルギー操体法体験談

上川名先生、おはようございます。
久本(仮名)です。先日は大変お世話になりました。
施術の後は頭と手首の痛みや重苦しさがとれ、心身ともに軽く、気持ちがとて明るくなりました。
ありがとうございました。

今回の施術で感じたことをお話し致します。
去年の6月に眼精疲労で風の操体をしていただいた時、風が体の表面だけでなく、体の中を吹き抜ける感じが伝わりました。
その後、気持ちが良くなり痛みや疲れ等の症状が改善したのを覚えています。

今回の施術では、風の操体をしていただかなくても、先生の誘導で快適に感じると体の表面と内部に存在するであろうエネルギーが動きだすのを感じました。

そして気持ち良くなり症状が改善していくのです。
それがどのようなエネルギーかはわかりませんが、私には風が吹き抜ける爽やかな感じでした。

先生が気持ちの良い方向に動かしたり、気持ちの良いな部分に触れたり、手を体から少し離してみたり、気持ち良いイメージに導いてくださると微風ですが吹き抜ける感じがします。

ただ何か問題のある部分では、その風はとまり痛みや不快感としてメッセージを送ってくれるようです。
そして先生に快適な施術を繰り返し施していただくと、風が吹き抜け痛み等の不快感は消えてゆくのでした。
本当に不思議な施術です。

翌日、先生から教えていただいたセルフケアを実践してみました。 卵オ-ラ法と呼ぶのでしょうか。
先生にアドバイスいただいたように、金色に着色している卵の殻で全身を包み込むイメージで、ネガティブなエネルギーを寄せ付けないという気持ちで行ってみました。
すると何かに守られている感じがして気持ちが落ち着き、全身の力が抜けリラックスできました。

体に何か変化があるのではと思い、顔を鏡に映してみました。
すると顔の緊張もとれてリラックスしています。
そして何気なく頭のほうをみたらエーテル体の部分が薄いオレンジのような黄色のような光を放っていました。

そしてこの日は、今まで感じたことのない気づきと感動がありました。
ありがとうございました。

(2009年1月)

症例2「腕のしびれ」

名取市より来院の40代男性です。
定期的にメンテナンス通院をされています。

椎間板ヘルニアの診断を受け、坐骨神経痛や
腕のしびれの症状もありましたが現在は落ち着いています。

今日はまあまあ調子も良いということでした。
毎日腕立て伏せを頑張っているそうです。

腕立て伏せをすると右肘の関節がポキポキ鳴るというので
全身のバランスを調整した後に最後にみてみました。

だいたい当院では気になる部位は最後にみます。
全体のバランスが調和してそれで部分も調和するように
どちらも大事にしています。

肘を曲げると確かに「ポク ポク」と肘関節から
音が聞こえます。関節内部の靭帯が擦れているような感じです。

痛みなどはないそうですが、肘を曲げるたびに音がするので
気になるということです。それはそうだと思います。

関節の動きに特に問題はない感じでしたけど
何とかその音が消えないかとあれこれやってみました。

前腕の筋膜をねじって気持ちが良いところで
味わってもらいましたが音は消えません。

音が聞こえてくる肘関節の橈骨側を押さえて
肘を曲げ伸ばしてみました。音は相変わらずしています。
押さえる場所をいろいろ変えてみても音は変わりません。

今度は尺骨側の前腕あたりを押さえてみると
手の方までジンジンしびれると言います。
それで肘関節を曲げ伸ばしすると音が消えました。

しばらくそのまま何度かやってみて
それから押さえていた部分を離して
また肘の曲げ伸ばしをやってみたら
だいぶ音が小さくなりました。

それで押さえる場所を教えて
「自分でも気持ちが良い範囲でやってみてください」
とお伝えしました。

昔野球肘で痛めた過去があったそうです。
もう治ってはいますが、腕立てを始めたことで
当時痛めたときの影響が出てきたのかもしれません。

でも本当のことはわかりません。

身体に聞きながらあれこれ試してみると
わからないなりに答えらしきものが見えてきます。

症例3「手の痛みと痺れの改善例」

40代女性クライアントさん。主訴は右手の痛みとしびれです。二年前から体の右側に違和感があり、肩→肘→手と症状が広がってきて、最近では手の指を動かすのも痛くなっていたそうです。

3日前に初めて来院して、今日が2回目の来院です。来るや否や「先生、手の痛みが取れました!」とのこと。まだ少し違和感が残っているものの、痛みやしびれはすっかり消失したそうです。

しかし、いつものごとく手や指に対する施術はしていません。全身のバランスが良くなるように調整のお手伝いをさせて頂きました。前回受けられた時に「これは初めての体験!不思議です!」と喜んでくださいました。

患部に触れずとも患部も含めて体の各部が楽になっていく感覚。これは全体のバランスが調和することにより結果としてもたらされたものです。

人生も整体も嫌な逆をやる

操体法は基本楽な方に気持ちよく動かします。嫌な逆をやるのです。大まかに言えばそういうことです。嫌な逆とは?ということをさらに丁寧に問いかけていくのが多次元操体法です。

人生もそれと似ています。嫌だなぁと思っていることばかりしていると人生辛くなります。だからその逆をやれば良いのです。おおざっぱに考えれば仕事が嫌だなぁと思っているならその仕事を辞めれば良いのです。

でも、仕事を辞めれば収入も途絶えるしもっと嫌なことが起きるかもしれません。だから仕事辞めないでもすむ方法をいろいろ考えればいいのです。どうしても思いつかない場合には辞めるという選択をすればいいのです。

仕事が嫌なら仕事がどうしたら楽しくなるかなぁと考える選択もあります。仕事に行くのは嫌だけど、仕事そのものは好きで職場にいる人間が嫌いということもあります。

そういう場合は嫌いな相手が嫌いでなくなるか、気にならなくなるか、もしくはその人と会わないようにするとか、いろいろ方法あります。

 いろんな選択肢がある中で、今すぐに出来そうなところから取り組んで行けばよいのです。それを身体でやっていくのが多次元操体法なのです。

右手の指の痛みが取れた方法

一回目の施術でかなり痛みはなくなったようですが、手を握ると右手の親指の第一関節のあたりが痛みがあるということなので、その関節を屈曲したところから伸展するようにゆっくり動かしてもらいました。

そこに絶妙な補助抵抗を加えます。そうすると指から手首にかけてふわーっと緩むような優しく伸びるような気持ちよさが広がります。

それを味わってもらったら指の痛みがまた楽になりました。「嫌な逆」って覚えておくと何かと便利なのです。

症例4「左腕のしびれ」

腕のしびれの症例を紹介します。仙台市泉区在住50代女性クライアントさんです。毎月定期的に通院されています。

本日は左腕のしびれ、違和感がありました。左の胸や左のわき腹など、腕以外にも左半身に違和感があります。突っ張るような痛いような苦しいような感じだそうです。

骨盤矯正

まずは下半身からチェックします。骨盤の歪みもチェックします。やはり骨盤の動きに左右差がありました。左半身の筋膜の緊張が強いのです。そのために左腕や左胸が引っ張られている状態でした。

骨盤の調整をしてみると、クライアントさんが「腕が楽になってきました」と言います。「実は仰向けになった時に左腕が勝手に外側に捻じれて行ってたんです。普通にまっすぐしようとすると苦しくて自然と外側に捻じれてたんです。でも今は捻じれて行かないです。」と教えてくださいました。

骨盤の捻じれが解消すると上半身や腕の歪みも同時に改善します。それで腕が捻じれなくなってきたようです。

上肢の調整

さらに腕からアプローチしていきます。腕に触れますが、腕だけを調整するのではありません。腕はもちろんのこと、上腕骨、肩甲骨、鎖骨、肋骨、脊柱と刺激を伝えていきます。

骨格と同時に周辺筋膜にも効かせていきます。気持ちよい伸びが伝わります。その気持ちよい感覚を頼りにちょうどいい刺激を味わいます。気持ちよい感じを味わうとちょうどよいあんばいに身体のバランスが整っていきます。

頸椎の調整

次に頭と頸部の調整をします。首のストレスを解放します。肩の筋肉の緊張がさらに緩みます。ぱーんと突っ張っていたのがフワフワに柔らかくなりました。

身体が整う

上の文章だけ読むと私が整体の施術を行って体を調整しているように思えるかもしれませんが、文章や言葉の難しいところでして、私はほとんど調整らしいことはしていないのです。

結果として調整されていく、という表現の方が近いです。その部位を整えようとして整えているのではないのです。どうしたらいい感じがするだろうか?という問いかけを身体にしながら触れて絶妙に皮膚や筋膜や骨格にかかるテンションを調整してるのです。

経験上、体が回復するときの良い感じのテンションというのは自分の身体に還ってくる感覚でだいたいわかります。よくわからない時はクライアントさんに訊いて直接教えてもらいます。

操体法の長所と短所

操体法の長所は本人の感覚に問いかけることで、その人自身の治癒力を引き出せることです。しかし、それが同時に短所にもなります。感覚がよくわからない人も中にはいるのです。

操体法をやる先生の中には感覚がよくわからない、という人には操体法は使えない、と思われている人も多いです。たしかに感覚が良い人に比べるとやりにくい面はありますが、使えないことはありません。

多次元操体法ではそういう人もしっかり感覚的に変化がわかるように工夫してきました。感覚がわからない人でも無理なく自然に気持ちよく身体が変化するように試行錯誤してきたやり方が多次元操体法なのです。

頭で感覚を捉えがちの人は、感覚がよくわからないと思ってしまいがちですが、身体の方はちゃんとわかっていますから、その人の思考を通さずに直接身体と対話をしています。

非言語のやり取りです。だから言葉で表現するのがとても難しいです。でも実際に感覚でわかってくるとむしろ簡単になります。