後縦靭帯骨化症は指定難病の一種です。
後縦靱帯骨化症とは、椎骨の後縁を上下に連結し、背骨の中を縦に走る後縦靭帯が骨化した結果、脊髄の入っている脊柱管が狭くなり、脊髄や脊髄から分枝する神経根が押されて、感覚障害や運動障害等の神経症状を引き起こす病気です。骨化してしまう脊椎の部位によってそれぞれ頚椎後縦靱帯骨化症、胸椎後縦靱帯骨化症、腰椎後縦靱帯骨化症と呼ばれます。
引用元:難病情報センターより
ところが、症状がなくても骨化がみられるケースもあります。
成人のレントゲン写真による調査では1.5%から5.1%、平均3%の人に骨化が見られると報告されています。
その大半の人は無症状です。
つまり骨化が見られたからといって必ず症状があるわけではないのです。
このページでは後縦靭帯骨化症に関する一般的な医学的な見解と共に、当院が考える原因と対策について解説します。
現在、後縦靭帯骨化症の診断を受けてお困りの方にぜひ読んで頂きたいです。
当院では現代医学とは異なる考えとアプローチをしています。
診断を受けて気持ちが落ち込んでいた人でも、整体で症状が改善できるケースもありますので諦めずに希望を捨てないでください。
後縦靭帯骨化症とは?症状・原因・治療法
後縦靭帯骨化症(こうじゅうじんたいこつかしょう)は、脊椎(背骨)における靭帯の石灰化または骨化が進行する疾患です。
具体的には、脊椎間の後縦靭帯が異常な形で骨化し、脊椎の可動性を制限することがあります。
この疾患は主に頸椎(首の部分)に影響を及ぼすことが多いですが、他の部位にも現れることがあります。
後縦靭帯は、脊椎間の椎骨を支え、安定させる重要な組織の一部です。
しかし、後縦靭帯骨化症では、この靭帯が異常に骨化し、脊椎に圧力をかけることがあります。
その結果、以下のような症状が発生することがあります。
症状
後縦靭帯骨化症(OPLL)の症状は、病態の進行度や個人差によって異なりますが、一般的には以下のような症状が報告されています。
症状は頸椎(首の部分)に主に影響を及ぼすことが多いですが、胸椎や腰椎にも現れることがあります。
頸部痛
後縦靭帯骨化症の初期症状として、頸椎周辺に痛みや不快感が生じることがあります。
この痛みは首の動きや特定の姿勢で増加することがあります。
運動制限
徐々に進行する骨化により、頸椎の可動域が制限されます。
首の動きが制約され、日常生活での活動に制約をもたらすことがあります。
頭を回す、首を傾ける、または上下に動かすことが難しくなることがあります。
神経症状
後縦靭帯骨化症が進行すると、脊椎に圧力がかかり、周囲の神経に影響を及ぼす可能性があります。
これにより、以下のような神経症状が現れることがあります。
手や腕のしびれ
頸椎の圧力が神経に影響を与え、手や腕のしびれやチクチク感が感じられることがあります。
筋力低下
筋肉に対する神経信号の伝達が妨げられることで、筋力が低下することがあります。
協調性の低下
神経の機能障害により、手の協調性や動きに問題が生じることがあります。
歩行障害
後縦靭帯骨化症が胸椎や腰椎に影響を及ぼす場合、脊髄に圧力がかかり、足の筋力や感覚に問題を引き起こすことがあり、歩行に支障をきたすことがあります。
尿や便のコントロールの問題
重度の後縦靭帯骨化症により脊髄に圧力がかかると、排尿や排便のコントロールに問題を引き起こすことがある場合があります。
原因
後縦靭帯骨化症の原因はまだ完全に解明されていない複雑な疾患です。
しかし、研究によりいくつかの要因が関連している可能性が示唆されています。
単一の原因で生じる病気ではなく、複数の要因が関与して発病すると考えられています。この病気に関係するものとして、遺伝的素因、性ホルモンの異常、カルシウム・ビタミンDの代謝異常、糖尿病、肥満傾向、老化現象、全身的な骨化傾向、骨化部位における局所ストレス、またその部位の椎間板脱出などいろいろな要因が考えられていますが原因の特定には至っていません。特に家族内発症が多いことから遺伝子の関連が有力視されています。
引用元:難病情報センター
遺伝的要因
遺伝的傾向が発症に影響を与えることが示唆されています。
特定の遺伝子や遺伝子変異が発症リスクを高める可能性があります。
生活習慣や環境要因
生活習慣や環境要因も発症に関与する可能性があります。運動不足、肥満、喫煙、アルコールの過剰摂取などが、骨化症状を悪化させる要因とされています。
これらの要因が後縦靭帯骨化症のリスクを高める可能性があります。
代謝異常
一部の研究では、カルシウムやリンなどのミネラル代謝異常が後縦靭帯骨化症と関連している可能性が示唆されています。
これにより、靭帯が骨化するプロセスに影響を及ぼすことが考えられます。
炎症や免疫系の異常
一部の研究では、炎症や免疫系の異常が後縦靭帯骨化症の発症に関連する可能性があることが示唆されています。
免疫系の過剰な反応が骨化プロセスに寄与する可能性が考えられています。
後縦靭帯骨化症の具体的な原因はまだ明確に解明されていないため、詳細なメカニズムやリスク因子の役割についての研究が継続されています。
個々の患者の状況に応じて、遺伝的要因や環境要因などが相互作用して後縦靭帯骨化症が発症する可能性が高いと考えられています。
診断と現代医学による治療法
後縦靭帯骨化症は進行性の疾患であり、症状が時間とともに悪化することがあります。
診断には画像診断(X線、MRI、CTスキャン)が使用され、骨化の程度と影響範囲を評価します。
治療法は症状の重症度に応じて異なり、薬物療法、理学療法、外科手術などが行われます。
外科手術は特に神経圧迫が進行している場合や症状が重い場合に検討されます。
早期の診断と治療は、症状の進行を遅らせるために非常に重要です。
当院が考える後縦靭帯骨化症の原因
腰椎の椎間板ヘルニアが健常者にもみられることがわかっています。
同様に後縦靭帯に骨化が見られても症状がない人もいます。
国内の一般外来を受診する成人の頚椎側面単純レントゲン写真からの調査では、骨化が見つかる頻度は、1.5%から5.1%、平均3%と報告されています。しかし、レントゲン写真で骨化があっても必ずしも全員が症状を出すわけではなく、実際に症状が出現するのは一部の人です。
引用:難病情報センターより
つまり、骨化そのものが症状の原因ではないとも考えられます。
構造ではなく機能の問題
現代医学では骨格や関節などの構造の異常で症状が出ると考えられています。
しかし、実際には構造の問題があっても症状がまったくないケースもみられることがわかっています。
椎間板の変性や腰椎の変形があっても無症状のケースも多いのです。
後縦靭帯骨化症の症状である、頸部痛、運動制限、神経障害などは首や肩の筋肉の硬直に起因していることもあります。
ですから、後縦靭帯骨化症の診断を受けていても頸部の筋肉の緊張が緩和することにより、各種症状も緩和していくことも可能であると考えています。
排泄障害などの重度の症状がない場合は、整体である程度症状の緩和は可能と考えております。
当院の施術で症状が改善するメカニズム
当院の施術で後縦靭帯骨化症の症状を改善させるメカニズムを紹介します。
構造の問題である「靭帯の骨化」そのものを治すことはできません。
しかし筋肉の機能を正常化することで症状の軽減、改善は可能と考えています。
全身バランスの調和
後縦靭帯骨化症の人は首だけでなく、全身の筋肉に緊張がみられたり、脊柱や骨盤のバランスも歪んでいます。
整体手技により全身のバランスを優しく整えます。
全身の骨格バランスが整うと、自律神経機能が高まり血流が改善します。
また神経の働きが良くなりますので自然治癒力が高まります。
頸部の筋群のストレスの緩和
全身バランスが調和するとそれだけでも首にかかる力学的なストレスが軽減します。
さらに頸部の筋肉をピンポイントで調整することで、頭がすっきりします。
首や肩周りの緊張が緩み、神経の圧迫や牽引が正常化します。
手がしびれたり力が入りにくかったりと言った神経症状が改善する可能性も見込まれます。
脳と神経のリラックス
頭蓋骨の調整、脳のヒーリングを行うことで脳と神経が深くリラックスできます。
首の緊張がある人は常に脳が緊張状態にあります。
いつも緊張している状態なので力が抜けた状態がわからなくなっているのです。
脳の緊張が緩むと同時に身体の緊張もほどけていきます。
力で無理に緩める手技ではなく、脳が安心することで自発的に緊張が緩みますから一般的な整体と比べて効果も持続しやすい特徴があります。
当院の整体の特徴
当院の整体手技の特徴を紹介します。
優しい整体
当院の整体は非常に優しい刺激で行います。
強い力は使わずに優しいデリケートな施術をします。
痛みや不快感はありません。
強い刺激を使うと脳と神経の緊張を引き起こしてしまいます。
無意識に身体を固めて刺激から身を守ろうとするのです。
神経へのアプローチは優しい力で十分なのです。
神経の緊張が緩むと筋肉も自発的に緩んできます。
深層筋から緩める
マッサージや指圧は表面にある筋肉や筋膜には刺激が伝わりますが、深層にある筋肉には刺激が届きません。
当院では身体の連動の法則をうまく活用することで、身体の深部にある筋肉にもしっかり刺激を伝えます。
通常の手技では緩めることが難しい深層筋へしっかりアプローチできるので施術後の変化を感じやすく、楽になった体感が得られやすいのです。
精神的な安心感
痛みを伴う強い刺激や、激しいアクロバティックな手技は一切行いません。
とても繊細で優しい刺激のみで施術を行っています。
妊婦さんや小さなお子様や高齢の方も安心して受けて頂けます。
また施術の刺激はとても心地よいものですから、精神的にも身体的にも深いリラックス状態で施術を受けられます。
イエローフラッグの除去
本来なら自然に回復するはずの症状がなかなか改善しない場合に、心理的因子が関わっていることがあります。
そのような心理的因子をイエローフラッグと言います。
イエローフラッグには以下のようなものがあります。
■イエローフラッグの例
- 病気や症状に対する不安、恐怖感が強い
- 不安や恐怖をあおる病名を告げられた
- 安静にしないと悪化すると言われた
- 治らないという思い込みがある(医者から治らないと告げられた)
- 生活の中で強いストレスを感じている
- 抑うつ状態がある
等々。
これらのイエローフラッグがある場合には、手技と併せて心理的アプローチも行い不適切な思い込みや信念を外していきます。
後縦靭帯骨化症の施術症例
50代女性。5年前に後縦靭帯骨化症の診断を受けました。
パニック障害、めまい、首こり、肩こり、肩の痛み、手首痛、手や腕のしびれ、腕のだるさ、背部痛、足の痺れ、足裏痛、不眠、むくみ、のぼせ、動悸、不安感、倦怠感等、多数の不定愁訴、自律神経の不調もあります。
首を急に動かしたり上を見るのは禁止されており、常に悪化して寝たきりになるのではないかという不安がありました。
自分が難病であるという不安と恐怖が強く、生活の中での行動もかなり制限していたようです。
症状の大半が自律神経の不調から見られるところもありました。
- イエローフラッグの除去
- ヒーリングの施術
- 骨盤の操体法
等を行ったところ、首や肩の緊張が緩み可動域も大幅に改善しました。
5年間横になって寝たことがなかったのですが、横になることもできるようになりました。
ご本人曰く「奇跡が起きました!」と喜んでくださいました。
心理面、エネルギー面、栄養面、バランスの改善など総合的に取り組んでいくとさらに改善していくと思われます。
院長よりメッセージ「後縦靭帯骨化症でも諦めないで!」
病院で後縦靭帯骨化症の診断を受けると精神的にショックを受けます。
原因もはっきりせず、治療法も確立していない病気で難病指定されていますから当然です。
しかし、現代医学的にもまだまだ解明されていないことは多いのです。
病院で治らないと言われても民間療法で改善するケースはたくさんあります。
本当に骨化が原因で症状が出ているなら治しようがありませんが、整体を受けて症状が緩和しているケースもありますので、希望を捨てないでいただきたいと思います。
人間の自然治癒力は素晴らしいのです。
あなたの自然治癒力を活性化するお手伝いをしています。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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やすらぎの杜整体院 院長 上川名おさむ