- お腹の痛みは排便すると和らぐ
- 腹痛があって、水のような下痢を起こすことがある。
- 腹痛があって、強くいきまないと出ないような便秘をすることがよくある。
- 1日3回以上下痢を起こすことがよくある。
- 週に3回以下しか便が出ないことがよくある。
- 下痢と便秘を繰り返すことがよくある。
- 緊張したり、不安を感じるとお腹が痛くなることが多い。
- お腹が張っていることが多い。
- 便をした後に、便が残っている感じがする。
- 出勤時に限ってお腹の調子が悪くなる。
今あなたが上記のようなことでお困りでしたら改善のお手伝いをいたします!
過敏性腸症候群(IBS)とは
過敏性腸症候群(IBS)は、腸の機能障害に関連する慢性的な消化器疾患であり、一般的な症状には、腹痛、腹部不快感、腹部膨満感、排便パターンの変化(下痢、便秘、または交互に両方)が含まれます。
IBSの原因は完全には明らかではありませんが、腸の過敏性、腸内細菌のバランスの乱れ、食事やストレスの影響など、複数の要因が関与していると考えられています。
生活習慣やストレス、食事の変化によって症状が悪化することがあります。
IBSは診断が難しく、他の消化器疾患との鑑別が必要です。
治療法には、食事療法、ストレス管理、適切な運動、薬物療法などがありますが、個々の症状や病態に応じて個別にアプローチする必要があります。
IBSは身体的な症状だけでなく、心理的なストレスや生活の質にも影響を与えるため、総合的なアプローチが必要です。
治療には長期的な取り組みが求められますが、適切な管理により、多くの患者が症状を改善し、日常生活をより快適に過ごすことができます。
女性の方が男性の 3倍多く起こると言われています。
過敏性腸症候群の症状
レントゲンや内視鏡などの検査をしても異常が見つかりません。
器質的疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病など)とは違い、主にストレスが原因となって起こります。
腸に器質的な異常はないのに、正常に機能しない疾患です。
主な症状
- 便意はあるが、排便がない。
- 便意はあるが便が少量しか出ない。
- 腹痛をともなった下痢や便秘が起こる。
- 夜就寝中には下痢がない。
- 下痢が続いても栄養障害や体重減少が起こらない。
- おならがよく出る。
過敏性腸症候群の原因
過敏性腸症候群(IBS)の正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、複数の要因が関与していると考えられています。
一般的な原因として以下の要因が挙げられます。
腸の過敏性
IBS患者の腸は、通常よりも外部刺激に対して過敏に反応することが知られています。
これは、腸の運動や感覚神経の異常が関与している可能性があります。
たとえば、腸の収縮が異常に強い場合や、腸の感覚神経が過剰に反応することが考えられます。
腸内細菌のバランスの乱れ
腸内細菌叢は、健康な腸の機能に重要な役割を果たしています。
腸内細菌叢のバランスが乱れると、特定の微生物が増殖し、有害な代謝物質を生成することがあります。
また、善玉菌の減少や悪玉菌の増加が見られることもあります。
食事やストレス
食事やストレスがIBSの症状を悪化させることが知られています。
特定の食品が消化器官に刺激を与え、症状を引き起こす可能性があります。
また、ストレスや精神的な不安が腸の運動や感覚神経に影響を与え、症状を悪化させることがあります。
神経性因子
IBSの発症には、腸と脳の間の神経相互作用も関与しています。
腸内の神経の異常や、脳との相互作用がIBSの症状を引き起こす可能性があります。
特定の神経伝達物質の異常や、腸脳相互作用の異常が考えられます。
環境要因
環境要因や遺伝的要因もIBSの発症に関与している可能性がありますが、その詳細なメカニズムはまだ十分に理解されていません。
特定の環境要因(感染症、ストレスなど)や遺伝的素因がIBSのリスクを増加させることが考えられます。
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これらの要因は複雑に絡み合い、個々の患者によって異なるため、IBSの治療法はその人に合ったやり方が必要となります。
過敏性腸症候群と腸内環境の関係
腸内細菌叢のバランスが過敏性腸症候群(IBS)の発症や症状の悪化に関与しているという研究結果があります。
健康な腸内細菌叢は、腸の健康を維持するために重要であり、腸内細菌の異常な増殖や減少が過敏性腸症候群の原因とされています。
また、食事内容やストレスなどの要因によって、腸内細菌叢や腸の運動性が変化し、IBSの症状が悪化することがあります。
特に、ストレスが腸の運動性や感受性を増加させ、IBSの症状を悪化させる可能性があります。
プロバイオティクスやプレバイオティクスなどの腸内細菌叢を調整するための補助的な治療法が、IBSの症状改善に有効であるとされています。
これらの治療法は、腸内環境のバランスを修復し、IBSの症状を軽減することが期待されます。
総じて、腸内細菌叢のバランスや腸内環境の変化が、過敏性腸症候群の発症や症状の悪化に関与していることが示唆されています。
腸内環境の改善や腸内細菌叢の調整は、IBSの治療や症状管理に重要なアプローチとなり得ます。
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自律神経と腸内環境の関係について
腸内環境と自律神経系は密接に関連しており、互いに影響を与え合います。
腸内細菌叢は、腸の健康や免疫機能を調節するだけでなく、自律神経系とも相互作用します。
例えば、腸内細菌の異常な増殖や減少は、自律神経のバランスを乱し、交感神経と副交感神経の活動に影響を与えることがあります。
また、腸と脳は神経系を介して密接に結びついています。
迷走神経を通じて、腸からの情報が脳に伝達され、脳からの指令が腸に送られます。
(脳から腸に送られる情報よりも腸から脳に送られる情報の方が多いそうです。)
この脳腸相互作用は、腸の運動性や分泌機能の調節に影響を与えます。
ストレスや感情の変化は、この脳腸相互作用に影響を与え、腸の機能や微生物叢に変化をもたらすことが知られています。
自律神経系のバランスが乱れると、腸の運動性や消化機能が変化し、消化器系のトラブルが引き起こされるのです。
逆に、腸内環境の変化や消化器系の問題も、自律神経の活動に影響を与えることがあります。
このように、腸内環境と自律神経系は相互に関連し、健康なバランスを維持することが重要です。
食事やストレス管理などの方法を通じて、腸内環境と自律神経のバランスをサポートすることが、消化器系の健康を維持するために役立ちます。
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腸内フローラと免疫力の関係
腸内フローラは免疫システムに深く関与しており、健康な腸内フローラは免疫力を高める役割を果たします。
善玉菌や日和見菌は、免疫細胞を活性化し、免疫反応を調節することで、身体の防御機能を強化します。
さらに、腸内フローラが産生する短鎖脂肪酸や抗菌性ペプチドなどの代謝物質は、免疫システムのバランスを維持し、炎症を抑制する働きを持っています。
逆に、腸内フローラのバランスが乱れると、免疫システムの正常な機能が損なわれ、炎症性疾患や自己免疫疾患のリスクが高まる可能性があります。
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SIBO(小腸内細菌異常増殖症)と過敏性腸症候群の関係
SIBO(小腸内細菌増殖症)は、通常大腸に多く見られる細菌が小腸に過剰に増殖する状態を指します。
小腸は主に消化と栄養素の吸収を行う場所であり、通常は細菌の数が非常に少ないのが特徴です。
しかし、何らかの理由でこのバランスが崩れると、小腸内で細菌が異常増殖し、腹部膨満感、ガス、腹痛、下痢、便秘などの症状を引き起こします。
最近の研究では、過敏性腸症候群(IBS)の症状を示す患者の中に、実際にはSIBOが原因である可能性が高いと指摘されています。
ある研究では、IBSと診断された患者の約84%にSIBOが存在していたと報告されています。
このことから、IBSと診断された場合、SIBOの可能性も検討することが推奨されています。
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当院の整体
過敏性腸症候群の原因は、腸にあるわけではありません。
脳と自律神経の伝達システムがうまく働いていないのです。
ですから、脳と自律神経が正常に働くようにする必要があります。
そこで整体で心身の調和を整え、過敏性腸症候群を根本的に改善するためのお手伝いを致します。
症状を抑えるのではなく、根本的な改善を目指す方にお勧めです。
操体法で深部の筋肉を緩める
過敏性腸症候群の人はお腹周りの筋肉も緊張している傾向があります。
骨盤内部の深い部分にある筋肉(深層筋)はなかなか手が届きにくく緩みにくいです。
当院では深層の筋肉も効果的に緩む施術を行っています。
当院の施術の柱である操体法は、体の奥にある筋肉にも効果的にアプローチします。
操体法は仙台発祥の自然な整体法です。
痛いことはせずに楽な動きや気持ちよい動きをしながら体の歪みを整えます。
ゆったりとした動き、繊細な刺激で体のバランスが変わります。
神経がリラックスする施術
過敏性腸症候群は精神的な緊張が関係している症状ですから、心から安心して深くリラックスすることが大切と考えています。
当院の施術はエネルギーワークと整体が融合した独自のスタイルで行なっています。
施術を受けると交感神経優位の状態が副交感神経優位に切り替わり、自律神経のバランスが整います。
ストレス、トラウマの解放
過敏性腸症候群は緊張する場面で症状が酷くなります。
「授業中におなかが鳴ったらどうしよう…」
「電車の中でおなかが痛くなったらどうしよう…」
などといった精神的な緊張が実際にお腹の不調を引き起こします。
気にするほどに症状が酷くなってしまうのです。
こういう問題は思考レベルで対処してもうまくいきません。
潜在意識や無意識のレベルにアプローチする必要があります。
当院では無意識に抑圧したネガティブな感情を解放するセッションを行なっています。
生活習慣改善アドバイス
当院では体に対する施術だけでなく、メンタル面のサポートや体質改善のアドバイスを積極的に行なっています。
ものの見方、捉え方が変わるだけで症状も変わるものです。
心の在り方も過敏性腸症候群の症状と関係しています。
また食生活や心を穏やかに保つ方法など総合的なアプローチで改善のお手伝いをさせて頂きます。
心を穏やかに保つ方法としては瞑想もお薦めです。
過敏性腸症候群の改善法
過敏性腸症候群(IBS)の治療は、症状の程度や個々の患者の状況によって異なります。
以下に、より詳細な治療法を説明します。
食事療法
IBSの治療において、食事療法は非常に重要です。
特定の食品や食材(FODMAPs、刺激性食品など)の摂取を制限することで、症状の改善が期待されます。
一般的な制限食には、低FODMAP食、低脂肪食、低刺激性食などが含まれます。
※FODMAPs(フォドマップス)は、特定の糖類や短鎖炭水化物の略称です。
一部の人々は、これらのFODMAPsを消化できず、腸内で発酵されるときに不快感や消化器症状を引き起こす可能性があります。
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ストレス管理
ストレスや精神的な不安は、IBSの症状を悪化させる可能性があります。
リラクゼーション法やストレス管理のテクニック(深呼吸、瞑想、リラクゼーション)を取り入れることで、症状の緩和が期待できます。
適切な運動
運動はIBSの症状管理に役立つことがあります。
適度な運動は腸の運動を促進し、消化を改善する助けになります。
ウォーキング、ストレッチ、ヨガなどの穏やかな運動が推奨されます。
整腸剤・サプリメント
患者の症状に応じて、サプリメントや整腸剤の使用も効果的です。
プロバイオティクスや消化酵素などのサプリメントは、腸の健康をサポートするのに役立ちます。
過敏性腸症候群でお悩みの方へ
すぐにお腹が痛くなったり、トイレが近かったり、便秘や下痢を繰り返したり、過敏性腸症候群になったことのある人にしかわからない辛さです。
私も子供の頃からお腹の調子があまり良くなく、学生時代もテストなど緊張することがあるとすぐにお腹が痛くなり下痢になっていました。
正露丸を片手にテストを受けていたこともあります。
またトイレのないバスや電車だと緊張してしまい、お腹が緩くなっていました。
しかし、生活習慣を改善しながら操体法を実践するうちにお腹の調子も改善し、今ではまったく気にならないようになりました。
症状のことを忘れたり気にならなくなると良くなるものです。
- 自律神経の調整
- 内臓の調整
- メンタルケア
- 食事改善のアドバイス
- サプリメントなどの栄養指導
- リラクゼーションのセルフケア
などを組み合わせてあなたが心身共に元気になるように総合的にサポートいたします。
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