整体と併せて食事の改善をするととても効果的です。画期的な食事健康法を紹介します。

整体を受けると多くのクライアントさんが楽になります。なぜなら整体を受けて体の歪みが改善されると、筋肉の緊張が和らぎ、血流が改善します。

自然治癒力も向上し、回復の反応が起きやすくなります。ところが、整体を受けて楽になって、良い状態が続く人がいる一方で、その場は楽になっても良い状態が継続しにくい人がいます。いったい何が違うのでしょうか?

生活習慣は人それぞれですので、普段の体の使い方や、精神的なストレスや、その人がどんな考え方をしているか、ということも症状の回復と密接に関係しています。

いろいろな生活習慣の中でも、食生活に問題を抱えていると整体の効果が出にくかったり、良い効果が持続しにくかったりします。このページでは整体と栄養について解説します。

整体と血流改善

整体を受けると多くの場合、全身の血流が良くなります。全身の血流が良くなるということは、細胞に酸素と栄養が届きやすくなります。

例えて言えば、道路の渋滞が解消し、物資を運ぶトラックの道路事情が良くなった状態です。目的地に速やかに必要な物資を届けられるようになった状態です。

ところが、その必要物資が不足したらどうでしょう?せっかく道路事情が良くなっても目的地に物資を届けることができません。

同様に、せっかく血流が良くなっても食生活に問題を抱えていて、必要な栄養素が不足していると細胞に栄養が行きわたらないということが起こります。

私の臨床経験でも、なかなか改善しにくい人や改善しても効果が持続しにくい人の多くが食生活に何らかの問題を抱えていることが多いことを感じています。


整体と食改善

当院では、整体と併せて食生活の改善指導にも力を入れています。それだけ健康の回復のために大切と考えているからです。

必要な栄養が不足しているのなら、それを補ってやればいいのです。必要な栄養を奪うような食品をたくさん食べているのなら、そういう食品をあまり食べないようにすればいいのです。

日本では医師の教育課程では栄養学は詳しく学びませんから、基本的にお医者さんも栄養についてはあまり詳しくないことがほとんどです。だから病院に行っても栄養の指導を受ける機会はほとんど在りません。

栄養学と言っても、カロリー計算をするための栄養学ではなく、「分子レベルで栄養素がどんな働きをするのか」「病気を治すためにどんな栄養素が必要か」ということに焦点を当てた「分子整合栄養医学」という栄養学があります。

「分子栄養学」「分子整合栄養療法」などと言われることもあります。検索すると専門医のブログや書籍もたくさんあります。当院ではそういった情報も食改善のアドバイスの参考にしています。

原始人食が病気を治す

分子整合栄養療法では、血液検査を行い不足している栄養素を見つけ出し、食事改善指導と共にサプリメントを補助的に摂取します。ところが、この療法を行っている病院は全国的に見てもまだまだ少ないですし、高額なサプリ代も必要です。

保険も効きませんので検査もそれなりに費用がかかります。誰もが気軽に受けられる治療ではありません。

しかし、2013年になってから画期的な内容の本と出会いました。分子整合栄養医学の内容とも大筋は共通している内容ですが、サプリに頼らなくとも健康になる食事の内容が紹介されています。

「原始人食」が病気を治す (ヒトの遺伝子に適合した物だけ食べよう)
崎谷博征
483767190X

私は前職が自然食品店の店長をしていたことがありますので、玄米菜食で有名なマクロビオティック的な食べ方が体に良いと信じていました。しかし、この本によると動物性たんぱく質を制限して、玄米菜食を行うことはそれはそれで問題があると言うのです。

むしろマクロビオティックの考え方では避けるべき食品である肉や魚を積極的に摂るように書かれています。

人類の歴史は260万年。その殆どを肉や魚などの動物性たんぱく質を主に食べてきたのです。今から一万年前に農耕が始まり、それから穀物を食べるようになりました。糖質が大量に体内に入ってくるようになったのです。ところが人間の体はまだ穀物の糖質を大量に処理するようには対応していないそうです。

糖質の摂取が多すぎることがいろいろな病気の原因になるそうです。普通にパンやご飯を主食でたくさん食べていると病気の発生リスクが高まります。この本を読んで糖質に対する考え方が大きく変わりました。砂糖を使った菓子だけでなく、パンやご飯の摂り過ぎも体に悪影響を与えるのです。

また、腸に穴が開くリーキーガット症候群についても詳しく書かれています。食事の内容によっては腸内細菌のバランスが崩れて腸に穴が開き、そこからいろいろな物質が体内に入り込み炎症を引き起こす原因になると言います。そして、リーキーガット(腸に穴が開いた状態)を引き起こす食品というのが、ごくごく一般的に食べられている食品だったり、むしろ体に良いと言われて積極的に摂っている人もいるような食品なのです。

人によってはかなり衝撃的な内容と思います。しかし、非常に論理的で納得がいく内容でしたので私もこの本の内容に従って食事を変えてみました。完璧ではありませんが、以前と比べてかなり摂取する栄養のバランスが変わりました。それに伴い、疲れにくくなったり肌のハリやツヤが良くなったりという体調変化が起きました。

高血圧で薬を飲んでいる父にも本を紹介したところ、実践して一か月ほどで血圧も下がってきたのです。当院の患者さんや知り合いの治療家の先生にもお薦めしていますが、実践した人はいろいろと良い変化が得られています。

分子栄養整合医学関連の本や、糖質制限食に関する本もあれこれ読みましたが、この本はそれらの本ではカバーしきれていない内容についても書かれており、非常に勉強になりましたし、実際に様々な慢性病に効果が得られているようです。


原始人食が特に効く病気や症状

  • メタボリックシンドローム(高血圧、肥満、糖尿病、心臓や血管の病気、脳卒中など)
  • 骨粗しょう症
  • 自己免疫疾患(関節リウマチ、多発性硬化症、炎症性腸炎、全身性エリトマトーデス、シェーグレン症候群、慢性甲状腺炎、強皮症、乾癬、自己免疫性蕁麻疹、自己免疫性肝炎)
  • 消化器系の病気(便秘、痔、胸やけ、消化不良、虫垂炎、胃・十二指腸潰瘍、胆石)
  • 腎結石
  • メニエール病
  • 消化器系の病気(ぜんそく、肺気腫)
  • 近視
  • ガン

原始人食はこのように従来の西洋医学では治りにくい慢性の病気や、難病と言われる病気にも効果があるようです。つまり正しい食事を摂ることで体は健康になっていくと言うことが言えるでしょう。

「原始人食」が病気を治す (ヒトの遺伝子に適合した物だけ食べよう)
崎谷博征
483767190X

さらに詳しく知りたい方は、﨑谷先生のこちらの本もお薦めです。

間違いだらけの食事健康法 ~現代人が「慢性病」を抱えた理由~ (知りたい! サイエンス)
崎谷 博征
4774156213

(2013年8月)