自律神経とホルモンの深い関係｜整体でできること

自律神経が乱れると起こるホルモンの不調

自律神経は、ホルモンの分泌をコントロールする役割を担っています。そのため、自律神経が乱れるとホルモンバランスも崩れ、さまざまな体調不良が現れることがあります。具体的にどのような不調が起こるのか、代表的なものを見ていきましょう。

① ストレスによるコルチゾール過剰分泌（副腎疲労）

自律神経が乱れ、交感神経が過剰に働くと、副腎から ストレスホルモン（コルチゾール） が大量に分泌されます。これが長期間続くと、副腎が疲労し、コルチゾールの分泌が減少してしまいます。

👉 起こる不調

• 慢性的な疲労感

• 朝起きるのがつらい

• 集中力の低下

• 免疫力の低下（風邪をひきやすい）

② 女性ホルモンの乱れ（エストロゲン・プロゲステロンのバランス崩壊）

自律神経と女性ホルモン（エストロゲン・プロゲステロン）は密接に関係しています。ストレスや生活習慣の乱れによって自律神経が乱れると、卵巣の働きにも影響が出てしまいます。

👉 起こる不調

• 生理不順・PMS（月経前症候群）

• 更年期症状の悪化（のぼせ、イライラ、不眠）

• 肌荒れ、抜け毛

• むくみ、冷え性

③ 甲状腺ホルモンの異常（新陳代謝の低下）

自律神経の乱れが続くと、甲状腺の機能にも影響を与えます。甲状腺ホルモンは 体の代謝を調整する 重要なホルモンで、不足するとエネルギーを作る力が低下し、倦怠感や体温調節の異常が現れます。

👉 起こる不調

• 倦怠感、やる気が出ない

• 体重が増えやすくなる

• 冷え性（手足がいつも冷たい）

• 便秘やむくみ

④ インスリンの乱れ（血糖値の不安定化）

ストレスが続くと、血糖値をコントロールする インスリン の働きが乱れやすくなります。これにより血糖値の急激な上昇・下降が起こり、エネルギー不足や集中力の低下が引き起こされます。

👉 起こる不調

• 急に甘いものが欲しくなる

• 食後に強い眠気を感じる

• イライラしやすくなる

• 太りやすくなる

⑤ メラトニン不足（睡眠障害）

自律神経が乱れると、睡眠ホルモンである メラトニン の分泌が減少します。特に 夜に交感神経が優位 になると、リラックスできず眠れなくなることがあります。

👉 起こる不調

• 寝つきが悪い、夜中に目が覚める

• 朝スッキリ起きられない

• 日中に強い眠気を感じる

整体でホルモンバランスを整える？その仕組みと効果を解説！

ホルモンバランスの乱れは、疲れやすさ、不眠、イライラ、冷え、体重増加など、さまざまな不調を引き起こします。そんなホルモンバランスの崩れを整える方法の一つとして 整体 があります。

整体というと「骨格の歪みを整えるもの」というイメージが強いかもしれませんが、実は 自律神経を整えることでホルモンバランスにも良い影響を与える ことができます。ここでは、整体がどのようにホルモンバランスを調整するのか、その仕組みと効果を詳しく解説していきます。

① ホルモンバランスと自律神経の密接な関係

ホルモンは 脳（視床下部や下垂体） からの指令によって分泌され、全身に影響を及ぼします。そして、このホルモン分泌の指令を出す脳の働きを支えているのが 自律神経 です。

自律神経には「交感神経（活動モード）」と「副交感神経（リラックスモード）」があり、これがバランスよく働くことでホルモンの分泌がスムーズに行われます。

しかし、ストレスや生活習慣の乱れによって自律神経が乱れると、ホルモンの分泌にも影響が出てしまいます。

② 整体でホルモンバランスが整う理由

整体では、背骨や骨盤の歪みを整えることで、自律神経のバランスを改善 し、それによりホルモンの分泌が正常化することが期待できます。

1. 背骨の調整で自律神経を整える

脊柱（背骨）には自律神経が集まっており、特に 首・背中・腰 の歪みがあると自律神経の働きが乱れやすくなります。整体で背骨の歪みを整えることで、交感神経と副交感神経のバランスが改善され、ホルモン分泌が安定します。

特に効果が期待できるのは：

✅ 首（頚椎） → 自律神経の司令塔である脳幹に影響

✅ 背中（胸椎） → 副腎・甲状腺・心臓・肺などの働きを調整

✅ 骨盤（仙骨） → 生殖器・女性ホルモン・腸の働きをサポート

2. 骨盤の調整で女性ホルモンを正常化

骨盤の歪みは 子宮や卵巣の働き に影響を与え、女性ホルモン（エストロゲン・プロゲステロン）のバランスが崩れる原因になります。整体で骨盤の位置を正しく整えることで、生理不順や更年期症状の改善が期待できます。

3. 呼吸の改善でストレスホルモンをコントロール

整体で姿勢を整えると、深い呼吸がしやすくなります。呼吸が深まると 副交感神経が優位になり、ストレスホルモン（コルチゾール）の分泌が抑えられる ため、リラックスしやすくなります。

③ 整体で改善が期待できるホルモンバランスの乱れ

✅ ストレスホルモンの調整（コルチゾール） → 副腎疲労を防ぐ

✅ 女性ホルモン（エストロゲン・プロゲステロン）の正常化 → 生理不順・PMS・更年期症状の改善

✅ 甲状腺ホルモンの調整 → 代謝アップ・冷え性改善

✅ インスリンの働き改善 → 血糖値の安定・太りにくい体質へ

✅ 睡眠ホルモン（メラトニン）の増加 → 質の高い睡眠

④ 日常生活でできるホルモンバランス改善のセルフケア

整体の効果を持続させるためには、日常生活でも自律神経を整える習慣を意識するとより効果的です。

1. 体を冷やさない

冷えは血流を悪くし、ホルモン分泌を妨げます。特に 首・お腹・足首 を温めることを意識しましょう。

2. 深い呼吸を意識する

ストレスを感じたら 鼻からゆっくり吸い、口からゆっくり吐く 深呼吸をすると、副交感神経が優位になり、ホルモンバランスが整いやすくなります。

3. 睡眠の質を高める

ホルモン分泌は睡眠中に活発になります。特に 成長ホルモンやメラトニン は夜10時～2時に多く分泌されるため、なるべくこの時間に深い眠りにつけるよう意識しましょう。

4. リラックスする時間を作る

副交感神経を高めるために、好きな音楽を聴く・アロマを楽しむ・ゆっくりお風呂に入る など、意識的にリラックスする時間を持つことが大切です。

まとめ：整体でホルモンバランスを整え、心と体の健康を取り戻そう！

整体は単に体の歪みを整えるだけでなく、自律神経のバランスを調整し、ホルモン分泌を正常化 する効果も期待できます。

ホルモンバランスの乱れによる不調に悩んでいる方は、整体を取り入れてみるのも一つの方法です。
また、普段の生活習慣も見直しながら、心と体のバランスを整えていきましょう！