五十肩の痛みの原因は肩以外にあります!

五十肩の痛みはとても辛いものです。
ひどく悪化するとじっとしていても痛い。

痛くて寝返りも打てない。
痛みで眠れない。
眠れないから体調も悪化する、という悪循環。

そのような辛い状態で来院する方も少なくありません。

整形外科で痛み止めを貰って飲んでも効かない。
痛みが止まっても薬が切れるとまた痛み出す。

痛くなって鎮痛剤を飲む繰り返しをしていると、副作用で胃腸もダメージを受けるし
さっぱり治らない…。

このページではそんなあなたのために、五十肩の痛みについて整体(多次元操体法)的な考え方や改善のための方法を説明します。

五十肩の痛みの原因はどこにある?

肩の痛みの直接の原因は肩にありますが、肩の関節やその周辺だけを治療しようとしてもなかなかうまく行きません。

肩痛で悩んでいる人は、首や肩の筋肉が凝り固まっている場合がほとんどです。
そしてその原因は頭と脊柱や骨盤のバランスの不調和にあります。

ですから、まずは下半身も含めて全身のバランスの調和を取り戻すことが大切です。
その上で肩甲骨や鎖骨、肩関節などの動きが取り戻されるようにサポートしていきます。

五十肩もどき

「肩関節は肩周辺の筋肉が痛くて腕が挙げられない」という場合に、骨盤の調整ですっかりその場で良くなってしまうケースがあります。

こういう場合は肩の治療だけ受けていても良くなりません。
原因が骨盤の歪みにあったわけですから、そのような場合には骨盤が変化することで肩も良くなっていきます。

私はそのようなケースを「五十肩もどき」と呼んでいます。
肩が悪かったのではないのです。

五十肩もどきの方も結構いらっしゃいます。
こういう人は骨盤と脊柱のバランスが改善すると劇的に肩の可動域がよくなります。

肩関節のリハビリの弊害

「このままだと肩が動かなくなるから」と痛いのにリハビリをして逆に悪化していることもあります。
病院の先生からも「痛くても我慢して動かしてください」と言われていたそうです。

このクライアントさんにはこのように言いました。

「肩を動かすと痛いんですよね。それは動かすと身体が危険を感じてそれ以上悪くならないように痛みを出して守ってくれているんですよ。」「痛みは大事なサインなんです。」

ということで、痛みを伴う運動などはいっさいやめてもらいました。
そうしたら痛みで寝れないほどだったのにどんどん回復していきました。

ある程度炎症が鎮まって回復してくると痛くないけどうまく動かない、という段階が来ます。
そうなったら肩周辺にアプローチしていきます。

痛くてちょっと動かすだけでも激痛が走る場合には、そうなることで身体が外部の刺激から守ってくれているのです。

痛いことや余計なことをせずに身体が望むことだけをやっていると肩もどんどん回復していきます。

五十肩と関節の糖化について

激痛を伴う場合には、出来るだけ生活の中で肩関節を守るようにしてもらいます。
そうすると日ごとに痛みが和らいでいきます。

ところが、いつまで経っても関節の痛みが治っていかない人がいます。
こういう人は多くの場合食生活に原因があります。

本来ならば人間の身体は自然と回復していきます。
風邪を引いても怪我をしても病気になっても、必要な栄養と休息をとることで回復していきます。

いつまで経っても治らないとすれば、「何かがおかしい!」と考えるべきです。

ここで病名を付けられて安心する人がいます。
「私は●●病だから治らない」、と考えてしまうわけです。

「私=病気」となることで安心してしまうのです。
こういう人もなかなか治りにくいです。
病気がその人のアイデンティティになっていますから回復のスイッチが入りにくいです。

その人の考え方や行動パターンによって、その人の病気の状態が作られていますから、治そうとすれば考え方と行動を変えなくてはなりません。

食べ物が原因で治らなくなっている人がかなり多いように感じます。
具体的には糖質の取り過ぎです。

様々な分野のお医者さんが糖質制限の有効性について本を書かれていますが、関節痛や身体の痛みが治りにくい人も糖質制限が有効と考えています。

「関節痛 糖化」などのキーワードで検索すると情報が出てきます。
膝痛や肩痛など関節痛の人は糖質を制限することでかなり改善しやすくなります。

肩痛が治りにくい人は糖質を出来るだけ減らしてください。
糖質制限食の関連書を読んだ上で自己責任で実践してください。

肩の痛みとタンパク質不足

糖質制限と同時に心がけて頂きたいのはタンパク質の摂取です。
糖質の割合が多くタンパク質が不足している方が多いように感じます。

肉、魚、卵等を積極的に摂りましょう。

身体の構成要素でもっとも多いのは水分、次にタンパク質と続きます。
糖質は身体の1%程度に過ぎません。

人体の構成要素

  • 水分60~70%
  • タンパク質15~20%
  • 脂質13~20%、
  • ミネラル5~6%
  • 糖質1% 

調べてみるとだいたいこのような割合です。

車が故障したら部品(タンパク質)を交換したり修理をします。
ガソリン(糖質)をたくさん入れても直りません。

関節の補修に必要なたんぱく質が不足してエネルギーにしかならない糖質ばかり摂っていると治るものも直って行かないと考えています。

糖質を制限して積極的にタンパク質を摂るようにしましょう。

肩痛と栄養補給

被災地に救援物資を届けたい、という場合にトラックに必要な物資を積んで目的地まで運転します。
この時に目的地までの道路が災害で通行止めになっていたり渋滞していては速やかに届けることが出来ません。

例え話ですが、私は整体とはこの時の道路事情を良くしていくことだと思っています。

そして道路事情が良くなっても、トラックに積む物資やトラックの台数が足りなければ目的地に必要なだけの物資を届けることも出来ません。
この時の物資とは人体に例えれば酸素と栄養です。

道路の交通事情を良くして必要な物資を届ける。
身体の中の血液やリンパやエネルギー循環を良くして、必要な栄養を補給する。

必要な栄養が足りていても循環が悪ければ細胞に届かない。
循環が良くなっても栄養が足りなければ細胞は元気になりません。

だから整体も栄養補給もどちらも大事だと考えてます。

整体と栄養 引き算が大切

栄養補給が大切というと、サプリメントなどの栄養補助食品をイメージする人がいるかもしれませんね。
だけど、大切なのは余計なものを減らすこと。

外から補う前に不要なものを無くしていくことが大事だと考えています。

悪いものや必要ないものをたくさん摂っていて、良いものを身体に入れてもあまり効果が出ないと思います。

余計なものを減らして必要なことをやっていく。
食べ物だって特別なものを食べなくても余計なものをやめていけば身体は元気になっていきます。

まとめ

最後にまとめます。

痛い肩はそっとしておきます。
そして糖質を減らしてタンパク質をしっかり補給します。

そうすると痛みが和らいできます。
だけど、肩の可動域制限は残ります。
それは整体で身体のバランスが変わるとさらに良くなっていきます。

その順番を無視して単に痛みだけ消し去ろうとすると、かえって問題がこじれます。

身体には身体の都合があり、痛みが出るのにも理由があります。
それをちゃんと理解して、栄養バランスを良くして(現代栄養学とは違った観点から)、身体の声を聴きながら全身のバランスを調和させていきます。

まとめると肩の痛みは肩だけの問題ではないという事です。
同様に腰痛も膝痛もそういうことです。

まるごと全体その人を見ないとダメだってことです。
今回は心の面のことはあまり書いていませんが、心の状態も身体に反映されます。

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