この記事では機能性ディスペプシアの症状や、根本的な原因と整体での改善法について解説しています。
胃もたれ、吐き気、腹部の膨満感、消化不良などの症状でお困りの方で検査をしても異常が見つからない方はぜひこのページの情報を参考にされてみてください。

機能性ディスペプシアとはどんな病気?

機能性ディスペプシアは、胃や腸の機能が正常であるにもかかわらず、消化器系の不快な症状が現れる状態を指します。
症状は、消化不良、腹部の不快感や膨満感、胃もたれ、胃痛、吐き気など、さまざまな形で現れることがあります。

この疾患は、器質的な異常が見当たらないため、「機能性」と呼ばれています。
つまり、内視鏡検査や画像検査などの検査をしても、明確な病変や異常が見つからないのです。
これは、消化器官の構造や組織に異常がないことを意味します。

機能性ディスペプシアは、消化器官の神経や筋肉の異常、消化器官の過敏性、ストレスや心理的要因など、さまざまな要因が関与していますが、具体的な原因ははっきりと解明されていません。

このような症状を経験している人々は、しばしば日常生活に支障をきたし、生活の質を低下させることがあります。

他の消化器系疾患との違いは?

機能性ディスペプシアは、消化器系の症状が現れるものの、器質的な異常がない状態を指します。
内視鏡や画像検査によっても胃や腸の組織に病変が見当たらず、症状の原因は不明確です。

この疾患は症状の個人差が大きく、特定の食品や条件に反応する一貫性がなく、症状の持続時間も様々です。
他の消化器疾患とは異なり、特定の炎症や損傷が胃や腸に見られないため、診断が難しく、治療法も異なります。

機能性ディスペプシアの症状は、数か月以上続くことがあり、慢性化する傾向があります。

機能性ディスペプシアの症状と診断

主な症状は、食後の胃のもたれ感や、食べ始めてすぐにお腹がいっぱいになる早期膨満感、みぞおちの痛みや焼けるような感覚である心窩部痛や心窩部灼熱感、そして吐き気です。
これらの症状は、主に食後に現れますが、食事とは関係なく出ることもあります。

診断

診断には、症状の詳細な聴取や身体診察に加えて、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)や上部消化管造影検査、ピロリ菌検査などが行われます。
これによって、他の病気が原因でないかを確認します。

一般的な治療法

治療には、生活習慣の改善と薬物療法が主に使われます。
食生活の見直し、禁煙、適度な睡眠、ストレス管理が重要です。
また、消化管運動機能改善薬や胃酸分泌抑制薬、抗うつ薬、漢方薬などが処方されることがあります。

当院の考える機能性ディスペプシアの原因

当院では機能性ディスペプシアの主な原因について以下のように考えています。

  1. 自律神経系の機能不全
  2. 背骨と骨盤の骨格バランスの歪み
  3. 横隔膜の緊張
  4. 腸内環境の悪化

それぞれについて解説します。

1.自律神経系の機能不全

胃腸の機能は自律神経のバランスと深く関係しています。
緊張していたり不安な気持ちの時は食欲がなくなるという経験は誰もがしていることでしょう。

一般的な自律神経失調症でも、胃腸の不調はよくみられる症状です。
その場合検査をしても器質的な疾患や異常は見つかりません。

自律神経系の機能が正常化すると胃腸の調子も整ってきます。

2.背骨と骨盤の歪み

胃腸の不調に悩む人はほとんど全員姿勢が悪くなっています。

猫背になることで腹腔が狭くなり、内臓が圧迫されます。
内臓が圧迫されるとその機能が妨げられてしまう可能性があります。

また骨盤が歪むとその上に乗っている背骨も歪みます。
背骨の中には脊髄神経が通っていますから、神経の働きも悪化する傾向があります。

3.横隔膜の緊張

機能性ディスペプシアに悩む人はみぞおちが固くなっています。
みぞおちが固い人は横隔膜も緊張しています。

横隔膜は呼吸に関する最も大切な筋肉です。
横隔膜が緊張していると呼吸が浅くなります。

深い呼吸として腹式呼吸が知られていますが、この筋肉が深く関わっています。
横隔膜が柔軟な状態だと呼吸時(吸気時)に横隔膜が大きく下がります。

横隔膜の動きが内臓にマッサージ効果を与えます。
呼吸と共に横隔膜がしっかり動いていると内臓も活性化しやすくなります。

胃腸の不調がある人の大半はみぞおちと横隔膜が固くなっているのです。

4.腸内環境の悪化

ストレスや乱れた食生活の影響で腸内環境が悪化している可能性があります。
腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいます。
それらが腸内細菌叢(腸内フローラ)を形成しています。

腸内細菌のバランスが乱れ、悪玉菌が増加すると胃腸の働きが悪くなります。
食生活を改善して腸内環境を整えることが必要です。

機能性ディスペプシアに対する自律神経整体アプローチ

脚の施術

現代医学では基本的に対症療法になります。
今出ている症状を薬で抑えるだけなので、原因が変わらず治りにくい傾向もあります。

当院では整体と生活改善を組み合わせることで、機能性ディスペプシアの根本改善のサポートをしています。

自律神経系の機能回復

ストレスや不規則な生活習慣などの要因によって自律神経のバランスが乱れると、消化器の機能も乱れが生じやすくなります。
そこで、当院では、独自の手技を用いて自律神経の働きを正常化し、消化器の機能改善を図ります。
また、リラクゼーションや呼吸法を取り入れることでストレスを軽減し、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。

骨格調整

身体のバランスを整えることで自律神経の働きを正常化し、消化器の機能改善を促します。
背骨や骨盤の歪みは、姿勢の悪化や身体の負担などによって生じることがあります。

これによって神経の圧迫が生じ、消化器の正常な機能が阻害される可能性があります。
施術では、背骨や骨盤の歪みを矯正する手技や調整を行うことで、神経の圧迫を解消し、血液や神経の流れを改善します。

横隔膜のリリース

横隔膜の緊張がリリースされると一番わかりやすい変化として呼吸が楽になります。
呼吸時に横隔膜がしっかり動けるようになると、内臓が連動してマッサージ効果が得られます。

また、セルフケアとしてゆっくりと腹式呼吸を実践すると胃腸の調子が改善しやすくなります。

栄養療法

自律神経を整えるための食事法があります。
とくに大切になることが血糖値のコントロールと腸内環境の改善です。

血糖値が乱れやすい食事を日常的に摂っていると自律神経のバランスが乱れやすくなります。
またそのような食事内容は腸内環境を悪化させることが多いです。

分子栄養学に基づいた栄養療法のアドバイスをしています。
機能性ディスペプシアのような胃腸の不調の改善には食生活の改善がとても重要になります。

ストレスケア

機能性ディスペプシアの改善に向けたストレスケアには、以下のような方法があります。

瞑想や呼吸法を取り入れることが有効です。
深い呼吸や瞑想は、心身の緊張を和らげ、ストレスホルモンの分泌を抑制します。

軽い運動やウォーキングなどの身体活動もストレス軽減に効果的です。
定期的な運動は、体力の向上やストレスの解消につながります。

また、ストレスを引き起こす状況や関係を見直し、適切なストレス管理のための生活習慣の改善も重要です。
良質な睡眠を確保し、バランスの取れた食事を心がけることも大切です。

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やすらぎの杜整体院ではこれらの方法を組み合わせることで、機能性ディスペプシアの根本改善のサポートをしています。

 

【関連ページ】

>>自律神経失調症の整体