執筆者:院長 上川名 修

近年注目を集めているリーキーガット症候群。
日本人の三人に一人がなっているという説もあります。

もしかするとあなたの不調の原因はリーキーガットかもしれません。
このページでは自律神経とリーキーガットの関係について解説します。

リーキーガット症候群とは

皆さんは「リーキーガット」という言葉を聞いたこと、ありますか?リーキーとは英語で「液体などが漏れる」という意味を持つ動詞リーク(Leak)の形容詞。よく『情報をリークする』といった表現でも耳にしますね。

リーキーとは漏れている状態。腸は英語でガット(Gut)。つまり”リーキーガット”は”腸の粘膜に穴が空き、異物(菌・ウイルス・たんぱく質)が血中に漏れだす状態にある腸”のことを指します。日本語では「腸管壁浸漏(ちょうかんへきしんろう)」といいます。

リーキーガットって知っていますか?|腸内環境改善|健康道場||SUNSTARより

直訳すれば漏れる腸、ということになりますが日本人の7割がリーキーガットであるという説まであります。

人間の消化管はいわゆる一つの管である。
大きなマカロニのような管がありそれに頭や手足がついたのが人間です。
大雑把に言うとそんなイメージです。

だから消化管の内部というのは外の世界なんですよね。
口から肛門までの管の内部というのは人間の体の外の世界です。

栄養は腸から吸収されますが、その時に体の内部に物質が取り込まれます。
なるべく細かい小さな単位で物質が取り込まれるように腸壁は細かいザルの編み目のようになっています。
それで大きな単位の物質を取り込まないようにふるいにかけているのです。

しかしリーキーガットになると、そのザルの編み目が大きくなってしまいます。本来体の内部に入ってくるべきでない状態の物質まで取り込んでしまいます。
タンパク質が分解されないままに体内に入ってきてアレルギーの原因になります。

糖質も急速に吸収されてしまうために血糖値を乱し、自律神経を乱す原因となります。

リーキーガットが関連する病気や症状

リーキーガットによって細菌やウイルスが体内に入りやすくなり、さらには体内で慢性炎症を起こし様々な病気が引き起こされることがわかってきました。

  • 動脈硬化
  • 糖尿病
  • 食物アレルギー
  • 関節リウマチ
  • 多発性硬化症
  • エイズ脳症
  • 強直性脊髄炎
  • 重症筋無力症
  • 肥満

リーキーガットを引き起こす要因

  • 非ステロイド系消炎鎮痛剤
  • 経口避妊薬
  • 抗生物質
  • 細菌毒素
  • 長期間の点滴
  • 外傷、火傷などのストレス
  • 糖類
  • アルコール
  • グルテン
  • レクチン
  • サポニン/グルコアルカロイド
  • カプサイシン
  • タンニン
  • 牛乳

消炎鎮痛剤、いわゆる痛み止めは胃腸にダメージを与えます。
経口避妊薬は潰瘍性大腸炎やクローン病などの消化管に原因不明の炎症を起こす病気を引き起こすことがあります。

糖質の取り過ぎは自律神経のアンバランスを引き起こしますが、同時に病原性微生物の繁殖を促し腸内細菌のバランスを悪化させます。それがリーキーガットにも繋がります。

参考文献:原始人食が病気を治す 崎谷博征著 マキノ出版

「原始人食」が病気を治す (ヒトの遺伝子に適合した物だけ食べよう)

リーキーガットと自律神経の関係

リーキーガットと自律神経の関係についてはあまり語られていないようですが、リーキーガットにより腸内環境が悪化するとストレス耐性が弱まりますし、腸脳相関の関係性もありますので自律神経のバランスが悪化するのではないかと考察しています。

分子栄養学や機能性医学を取り入れた小西統合医療内科の小西康宏医師はご自身のブログにて下記のように語っています。

腸内環境が健常である時には、腸内細菌がバリアーの働きをして腸管内のエンドトキシンが血液中に移行するのを防ぎます。しかし、リーキーガットを起こすとこのバリアーが破たんし、血中に移行したエンドトキシンが身体の中で炎症を誘発するのです。

私は、自律神経のアンバランスを主症状とする起立性調節障害を含めて、これらの疾患がまったく別々の病態ではなく、腸内環境の乱れを原因とした一連の病態であると思っています。

もちろん、これは私の個人的な仮説ですが、それを裏付けるような研究も散見されます。今後いろいろな面から検討されなければいけませんが、実際にこの仮説に基づいて治療を行うことで多くの患者さんが劇的に改善しているのです。

リーキーガットと慢性疲労症候群との関係について|ドクター小西の『統合医療情報局』 より

当院のクライアント様の体験でも、腸内環境を整える食事に変えた結果様々な不定愁訴が改善しています。
原因不明のだるさや倦怠感には特によい成果が得られています。

だるさ・倦怠感の改善例

自律神経失調症のクライアント様の改善例です。
症状はだるさ、倦怠感、肩こり、めまい、不整脈などの不定愁訴がありました。

整体の施術と併せて上にも紹介した「原始人食が病気を治す」を読んでナチュラルパレオ食を実践したところ、あれほど悩んで体のだるさがウソのように消えたと喜ばれました。

「 肩こり、めまい、不整脈、気分の変調が数週間で消えている。体が軽い。もっと健康になっていきたいと前向きに考えられるようになった。 」

「 数値としては問題なく、病気にまで至らない症状には対応策がなく、ドクターショッピングをしましたが、御院では根本的な対処法を知り、施術をしてもらうことにより、体が変化してゆくことを感じています。考え方を変える第一歩になりました。 」

と感想を頂きました。

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