耳ひっぱりという自律神経を整える方法があります。
このページをご覧になったあなたは、なぜ耳をひっぱるだけで自律神経のバランスが整うのか不思議に思っているかもしれません。

このページではなぜ、耳ひっぱりで自律神経が整うか解説します。
さらに耳ひっぱりのやり方もお伝えします。

自律神経のバランスが改善する耳ひっぱりとは?

「1日1分であらゆる疲れがとれる耳ひっぱり」という本があります。
著者は雑誌などでも活躍中のロルファーの藤本靖先生です。

耳をひっぱることで心身の疲れを効率的にやわらげる方法が書かれています。

なぜ自律神経のバランスが整うのか?

なぜ耳ひっぱりで自律神経のバランスが整うのか?

耳を外側に引っぱると耳だけでなく近くの筋膜も一緒に引っぱられます。
頭蓋骨の側頭骨という骨の周りの筋膜が引っぱられます。
側頭骨の周辺の筋膜が緩むと側頭部の締め付けが楽になります。

左右の側頭骨の間には蝶形骨という骨があります。
脳を支える受け皿のようになっている骨です。
蝶が羽を広げたような形をしています。

頭の芯の部分にある骨と言ってもよいでしょう。
この蝶形骨がこわばると神経が緊張します。

普段目や耳や鼻や口などを酷使すると、なんとなく頭ががこり固まったような感じになりますよね。
これらの感覚器の筋肉の奥が蝶形骨に繋がっているので、目や耳や鼻や口が疲れると蝶形骨も緊張して頭も疲れたように感じるのです。

蝶形骨と自律神経の関係

蝶形骨は脳の前頭部をのせるお皿のような構造になっています。
前頭部には前頭葉があり、人間の理性や思考をつかさどっています。

前頭部の少し後ろの部位に視床下部という部分があります。
視床下部も蝶形骨が支えています。

この視床下部は自律神経の最高中枢と呼ばれています。

蝶形骨は前頭葉と、視床下部を支える構造になっています。
この重要な蝶形骨が歪むと脳が苦しくなると言われています。

目や耳や口や鼻の緊張によって蝶形骨が周りから引っぱられると、頭蓋骨全体のバランスが崩れます。

また蝶形骨にはたくさんの穴が空いており、重要な神経や血管がその穴を通っています。
蝶形骨が歪んだりこわばったりすると、神経や血管が圧迫されることにもなるのです。

耳を引っぱる→筋膜を介して側頭骨がゆるむ→側頭骨の間にある蝶形骨がゆるむ→視床下部のストレスが軽減→自律神経のバランスが整う

という流れになっています。

耳ひっぱりの方法

耳ひっぱりの方法

耳をひっぱると側頭部の筋膜が緩み、その間にある蝶形骨が自由を取り戻します。
耳ひっぱりを実際に試してみて下さい。

引っぱる強さは気持ちよく感じるくらいでいいでしょう。
方向は外側とか斜め上とか、いろいろ試してみて気持ちよく感じる方向にひっぱります。

起きてやっても寝てやってもかまいません。
仕事中の方はイスに座ったままできます。

耳を引っぱっているとじわーっと気持ちよい感じがします。
耳だけでなくなんとなく首の方までじんわりと伸びる感じがするかもしれません。

一日パソコンの前で仕事をしている方に特におすすめします。

整体の施術例

当院では自律神経失調症や目の疲れや頭痛など首から上の症状があるクライアント様に耳ひっぱりの施術を行うことが多いです。

他の施術もしますが、耳ひっぱりも含めて行ないます。

耳を軽くつまんで気持ちが良いように外側に軽くひっぱります。
そのまま寝息を立てて眠ってしまう方もいます。

呼吸が楽になったり、腰のあたりがぽかぽかするという人もいます。
とてもリラックスするようです。

自分でやってもいいのですが、誰かにやってもらった方がより気持ちよさも深まります。
家で寝っ転がりながら家族にやってもらえると良いですね。

効果を感じられない方へ

耳ひっぱりをやってみたけれど効果がよくわからないという人もいらっしゃるかもしれません。

大体以下のようなやり方をしていることが多いです。

  • 強くひっぱりすぎている
  • 時間が短すぎる
  • 考え事をしながらひっぱっている

強く引っぱりすぎているケース

耳を引っぱる強さは軽くてよいのです。
一生懸命耳をひっぱらなくても大丈夫です。

強い力で引っぱると体が緊張してしまいます。
優しくそーっとふわーっと引っぱると良いでしょう。

私は数年前に上の本の著者の藤本靖先生に直接耳ひっぱりを習いに行きましたが、引っぱっているかどうかわからないくらいの優しい力でした。

むしろ引っぱるという意識を捨てた方がよいくらいです。
優しい力のほうが緩みます。

時間が短すぎるケース

耳を引っぱる時間は少なくとも1分間程度持続するとよいでしょう。
数秒だけ引っぱってもあまり効果は感じられないでしょう。

自分でやるときはあまり長いと疲れるので、1分程度でよいです。
疲れない範囲で気持ちよくやってみましょう。

誰かにやってもらえるときは数分間やってもらえるととても気持ちよくリラックス出来ますよ。

考え事をしながら引っぱっているケース

耳ひっぱりをやるときは、そのことに集中してやると効果的です。
ストレッチや筋トレなどをするときも同様です。
その部位に意識を向けて行ないます。

耳を引っぱってどんな感じがするか、丁寧に感じます。
耳や耳の周りだけでなく、呼吸がどうなるか?
体の他の部分がどう感じるか?

どこかが温かく感じたり脈打つような感じがするかもしれません。
身体の感覚に意識を向けることで雑念が鎮まります。

ゆっくり丁寧に感覚を確かめながら行なうととてもリラックス出来ますし、耳ひっぱりの効果も感じやすくなるでしょう。

自律神経失調症の人に耳ひっぱりをお勧めします

耳ひっぱりは脳をリラックスさせる効果があります。
自律神経の最高中枢である視床下部や、思考をつかさどる前頭葉にも良い影響を与えます。

頭がゆるむと体もゆるみます。

自律神経失調症というのは、頭や体の緊張が続いている状態です。
だから積極的に緊張をゆるめてリラックスしていくことが大切です。

いろいろな方法がありますが、耳ひっぱりは安全なセルフケア方法です。
自分で仕事中にもできますし、家で家族にやってあげたりやってもらえたりもできます。

自律神経失調症で現在お困りの方はぜひお試しください。

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