
「突然、強い不安に襲われて自分をコントロールできなくなりそうになる」
そんな感覚を経験したことはないでしょうか。
今回ご紹介するのは、ふとした瞬間にソワソワ感が出たり、呼吸が浅くなったり、身体が常に緊張状態になることで悩まれていた20代男性(大学生)の整体症例です。
症状が出るたびに、「また倒れてしまうのではないか」「このままおかしくなってしまうのではないか」という恐怖感が強まり、夜も安心して眠れない状態が続いていました。
ご本人もご家族も、できることなら薬に頼る前に、根本的に整える方法を試したいと考え、当院の整体を選ばれました。
この症例では、心の問題として片づけられがちな不安や恐怖感が、実は自律神経の乱れと身体の緊張によって引き起こされていたことが大きなポイントでした。
整体によって身体が安心できる状態へと整っていくことで、不安感は自然と和らぎ、眠りの質にも変化が現れています。
同じような恐怖感や緊張、不眠で悩んでいる方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
ご来院までの経緯【不安感・自律神経の乱れが起きた背景】

今回の方は20代の大学生の男性です。
現在の不安感や緊張状態の背景には、約3年前に経験した出来事がありました。
それは、低血糖によって突然倒れてしまった経験です。
その時の強い恐怖や衝撃が身体に残り、「また同じことが起きるのではないか」という不安を常に抱えるようになっていきました。
それ以降、特にきっかけがなくても、
・理由もなくソワソワする
・呼吸が浅くなる
・身体に力が入り抜けなくなる
・自分をコントロールできなくなりそうな感覚に襲われる
といった症状が出るようになり、夜も安心して眠れない日が続いていたそうです。
ご家族に相談したところ、精神科や心療内科で薬に頼る前に、身体の状態そのものを整える方法を試してみてはどうかという話になりました。
お母様は医療関係のお仕事をされていますが、西洋医学だけでなく、民間療法や自然な回復力を引き出す方法にも理解があり、当院の整体に興味を持たれたとのことです。
「できることなら、根本的に良くなりたい」
そんな思いから、インターネットで当院を見つけ、ご来院くださいました。
来院時の症状と身体の状態【不安感・呼吸が浅い・緊張が抜けない】

不安感と恐怖感が突然出てしまう状態
来院時、もっともつらい症状として訴えられていたのが、突然湧き上がってくる強い不安感と恐怖感でした。
特に明確なきっかけがあるわけではなく、日常生活の中で急にソワソワし始め、「このまま自分をコントロールできなくなってしまうのではないか」という感覚に襲われるとのことでした。
こうした症状は、精神的な問題として捉えられがちですが、実際には身体が常に危険を察知している状態になっているケースが少なくありません。
呼吸が浅くなり身体が常に緊張している状態
身体の状態を確認すると、呼吸が非常に浅く、胸や喉周辺に強い緊張が見られました。
深呼吸をしようとしても息が入りにくく、無意識のうちに肩や首に力が入り続けている状態です。
また、背中やお腹まわりも硬さがあり、リラックスするために必要な副交感神経が働きにくい身体の状態になっていました。
このような状態では、ちょっとした刺激でも不安感が強まりやすくなります。
自律神経が過剰に働き続けていた身体の特徴
全体を通して感じられたのは、交感神経が優位になり続けている、いわゆる自律神経の過緊張状態です。
身体が「常に警戒モード」に入っており、安心して力を抜くことができない状態でした。
そのため、
・眠ろうとしても身体が休まらない
・少しの違和感で不安が大きくなる
・考えなくても恐怖感が先に出てしまう
といった悪循環が起きていたと考えられます。
心の問題ではなく身体の反応として起きていた不調
この症例で重要なのは、不安感や恐怖感が**「気持ちの弱さ」や「考え方の問題」ではなかった**という点です。
身体が安心できない状態になっていたため、思考よりも先に自律神経が反応してしまっていました。
整体では、このようなケースを「心の問題」と切り分けるのではなく、身体の状態を整えることで結果的に心も落ち着いてくると考えています。
不安感の原因は心ではなく自律神経の乱れだった【整体的な見立て】

強い不安感は自律神経の誤作動によって起きていた
この方の不安感や恐怖感は、性格や気持ちの問題ではなく、自律神経が過剰に反応してしまう状態によって引き起こされていました。
身体が常に「危険が迫っている」と判断し、交感神経が働き続けてしまっていたのです。
その結果、実際には安全な状況であっても、
・動悸がする
・呼吸が浅くなる
・身体がこわばる
・不安や恐怖が一気に高まる
といった反応が自動的に起きていました。
過去の低血糖体験が自律神経に強い影響を残していた
約3年前に経験した低血糖で倒れた出来事は、身体にとって非常に強いストレス体験でした。
このような体験は、記憶としてだけでなく、身体の感覚として残り続けることがあります。
「また同じことが起きるかもしれない」という意識がなくても、
身体はその体験を覚えており、少しの変化にも敏感に反応するようになります。
これが、自律神経を常に緊張させ、不安感を引き起こす一因になっていました。
栄養バランスの乱れが自律神経を不安定にしていた
さらに、自律神経の乱れを強めていた要因として、栄養面の問題も見逃せませんでした。
詳しくお話をうかがうと、食事内容に偏りがあり、特にタンパク質が不足しがちな状態でした。
自律神経やホルモン、神経伝達物質は、日々の食事から摂取する栄養を材料に作られています。
タンパク質が不足すると、身体はエネルギーを安定して作れず、血糖値も乱れやすくなります。
その結果、
・急な不安感
・集中力の低下
・イライラや緊張感
・眠りの浅さ
といった症状が起きやすくなります。
身体・自律神経・栄養が悪循環を起こしていた状態
この症例では、
過去の強い体験による自律神経の過緊張
+
栄養不足による身体の不安定さ
が重なり、不安感が繰り返し起きる悪循環に陥っていました。
整体では、このようなケースに対して、
「心だけ」「身体だけ」
ではなく、自律神経・身体の緊張・栄養面を含めた全体的な調整が必要だと考えています。
自律神経を整える整体施術の内容【当院のアプローチ】

強い刺激を使わず安心感を優先した整体施術
当院では、不安感や恐怖感が強い方に対して、無理な矯正や強い刺激は行いません。
自律神経が乱れている状態では、身体が刺激に過敏になっているため、まずは「安心できる感覚」を身体に取り戻すことを最優先に考えています。
今回の症例でも、身体が自然にゆるみ、呼吸が深くなっていくような、やさしい整体施術を行いました。
呼吸が自然に深くなるように整える施術
呼吸は自律神経の状態を映す大切な指標です。
来院時は浅く速い呼吸になっていたため、無理に深呼吸をさせるのではなく、身体の緊張を取ることで自然と呼吸が深くなるように調整していきました。
特に、
・首・喉まわり
・胸郭
・横隔膜周辺
これらの部位を中心に、呼吸を妨げていた緊張を丁寧にゆるめていきました。
自律神経に関係する首・背骨・内臓への整体アプローチ
自律神経は、背骨や内臓の状態とも深く関係しています。
この方の場合、首から背中にかけての緊張が強く、内臓の動きも低下している状態でした。
整体では、
・首・背骨のバランス調整
・内臓の緊張をゆるめるアプローチ
・身体の中心軸を整える施術
を行い、交感神経が過剰に働き続けない身体づくりを目指しました。
リラックスして施術を受けられることが整体効果を高めた
この症例でとても大切だったのが、ご本人が施術を強く信頼し、リラックスして受けてくださったことです。
不安感が強い方ほど、「ちゃんと受けなければ」「早く治さなければ」と力が入りがちですが、今回は自然体で身体を預けてくださいました。
その結果、初回の施術中から身体の緊張が緩み、施術後には「息がしやすい」「身体が軽い」という変化を実感されていました。
整体後の変化と回復経過【不安感・不眠の改善】

初回整体後から睡眠の質が大きく改善
この方は、初回の整体施術を受けたその日の夜から、久しぶりにぐっすり眠ることができたと話してくださいました。
これまで夜になると不安感が強まり、寝付けない、途中で目が覚めるといった状態が続いていましたが、身体の緊張が抜けたことで自然な眠りに入れるようになりました。
睡眠は自律神経の回復にとって非常に重要であり、初回から変化が現れたことは、身体が安心できる状態へ向かい始めたサインでもあります。
3日連続の整体通院で不安感が大きく軽減
初回施術後の変化を踏まえ、初回から3日続けて通院されました。
短期間で続けて施術を行ったことで、自律神経の過緊張状態がリセットされやすくなり、不安感の出現頻度が明らかに減っていきました。
「ソワソワする時間が短くなった」
「不安が出ても、前ほど大きくならない」
といった変化を、ご本人もはっきりと実感されています。
身体の緊張が抜け「大丈夫」という感覚が戻ってきた
施術を重ねるにつれて、首・肩・背中の緊張が徐々に和らぎ、身体全体がリラックスしやすくなっていきました。
特に、来院時に強く出ていた**「何かあったらどうしよう」という漠然とした恐怖感**が薄れ、身体の内側から安心感が戻ってきたのが印象的でした。
喉周辺にはまだ緊張が残っているものの、回復の方向性は安定しており、「このまま良くなっていく感じがする」と前向きな言葉も聞かれています。
自律神経が整い始めたことで日常生活にも変化が出た
自律神経の状態が安定してくるにつれて、日常生活にも少しずつ変化が現れました。
呼吸がしやすくなり、緊張しやすかった場面でも身体が過剰に反応しにくくなっています。
不安感や恐怖感が完全になくなることを目標にするのではなく、
「出てもすぐに落ち着く」「引きずらない」
という状態になってきている点が、非常に大きな改善ポイントです。
栄養指導によるサポート【低血糖・タンパク質不足への対応】

自律神経を安定させるために必要な栄養の考え方
不安感や緊張状態が続いている方の場合、整体による身体調整だけでなく、栄養面からのサポートも非常に重要になります。
自律神経やホルモン、神経伝達物質は、日々の食事から摂取する栄養を材料として作られているためです。
この方の場合、身体の緊張が抜けにくい背景として、エネルギーを安定して作れない状態が見られました。
タンパク質不足が不安感を強めていた可能性
お話をうかがうと、食事内容は比較的しっかりしているように見えましたが、実際にはタンパク質の摂取量が不足気味でした。
タンパク質は、筋肉や内臓だけでなく、神経やホルモンの材料にもなります。
不足すると、
・血糖値が安定しにくい
・疲れやすい
・不安感が出やすい
・眠りが浅くなる
といった影響が出やすくなります。
精製糖質を減らし血糖値を安定させる食事へ
過去に低血糖で倒れた経験があることからも、血糖値の乱高下は大きな注意ポイントでした。
そこで、白砂糖や甘いお菓子、清涼飲料水などの精製糖質を控え、血糖値が急激に上下しにくい食事を意識してもらいました。
急激な血糖変動は、自律神経を刺激し、不安感や動悸を引き起こす原因になることがあります。
プロテイン摂取の開始とその目的
食事だけでタンパク質を十分に摂るのが難しいため、プロテインの摂取もスタートしました。
これは筋肉をつける目的ではなく、あくまで身体と自律神経を安定させるための補助です。
整体による身体調整と、栄養面のサポートを同時に行うことで、回復がよりスムーズに進んでいます。

