執筆者:院長 上川名 修

バレエのパフォーマンス向上

バレエと言えば子供の頃から始めるもの、なんてイメージがありましたが大人になってからバレエを始める方も増えているようです。

当院に定期的に通っているクライアントさんもその一人です。
バレエのブログも初めてそれがブログランキングの上位になったりしてかなり精力的にバレエに取組まれています。

週に数回バレエのレッスンを受けられていて、当院には毎週通院しながらその時々で気になっているところが改善するようにお手伝いをしています。

今回は、左右でバレエのポーズを取った時の違いがあるのでそこに焦点を置きながら整体で調整してみました。

ポーズの名前は忘れちゃいましたが、いわゆる片足を曲げて片足で立つバレリーナっぽいポーズです(^_^;)

左脚を軸にしたときにはしっかり安定するのですが、右足を軸にするとグラグラと体幹がグラつきます。
試しに私も同じようなポーズを取って立ってみると右のわき腹のあたりに負担を感じました。

そこで、クライアントさんの右わき腹が伸びるような整体をやってみようかと思ったのですが、彼女の場合は逆に左わき腹の緊張が強いことがわかりましたので、その辺りが伸びるような操法を試してみました。

それで再度ベッドの横に立ってもらうと、今度はすっと安定して立てるようになりました!
と言いたいところですが、やはり右脚を軸にするとグラグラ身体が揺れます。

先ほどは全体がグラグラして見えたのですが、今度は足首のあたりに不安定さを感じました。
私の直観が足首だ、と言いました(^^)

直観に尋ねて足首の自由を取り戻す

そこで、再度ベッドに仰向けになってもらって足首の底屈、背屈の動きを調べると左足に比べて右足首の動きがやりにくいことがわかりました。

そこで右足首の調整をしました。これでOK!
ともう一度ベッドから立ち上がってもらってまた同じポーズを取ります。

OKと思ったけど、やっぱりなんかグラつきます。
私の直観もなかなかあてになりません(^_^;)
そこで直接クライアントさんに訊いてみます。

「右脚を軸にしてポーズを決めた時、どこに負担を感じますか?」

するとやはり「右の足首の内側に違和感があります。」とのこと。

足首は間違ってなさそうです。
先ほど底屈、背屈の動きは改善しましたが、今度はうつ伏せになってもらって内転、外転の動きをしてみると外転の動きの制限が見つかりました。

ちなみに左の足首は内転、外転ともにクルクルスムーズに動きます。
そこでうつぶせのまま足首ひねり操法をやって、そこから骨盤や脊柱に連動を繋げていきます。
気持ちよさを味わってもらいました。

そして、再度立ってポーズを取ってもらうと、今度はしっかりすっと立てるようになりました。
先ほどのグラグラ感もなくなり静止して綺麗に立てるようになりました。

スポーツやダンスやバレエなどにおけるパフォーマンス向上のお手伝いもしていますが、日常生活の中で痛みがあるわけでないので、可動域なども通常以上に細かく検査をしながら観ていきます。

それでもわからない時にはご本人の感覚に尋ねます。
わからなくない時でも直接尋ねることもあります。

体に訊きながら調整を進めると間違いないのです。