「うつで薬を飲んでいるがなかなかよくならない」
「薬を飲む以外にうつを改善する方法を知りたい」
「うつを改善する食事について知りたい」

このページはそんな方に向けて書きました。

近年、うつや自律神経失調症などの病気と栄養の関連が注目されています。
不足している栄養を補い、過剰になっている栄養を減らすことで心も体も元気になるのです。

体は食べたもので作られていますし、脳内に分泌されるホルモンも原材料は食べ物です。
健康にとって食べ物が非常に大切なことはご理解いただけることと思います。

うつ消しごはん-糖質制限とタンパク質と鉄をたっぷり摂る

うつ消しごはん-糖質制限とタンパク質と鉄をたっぷり摂る

うつ消しごはんという本があります。
著者は広島県の精神科医の先生です。

うつ消しごはん

整体の同業の先生の間でも評判になっています。
後半に症例が紹介されていますが、うつ病が完治した例も載っています。

また、うつだけでなくパニック障害や起立性調節障害、ADHD(注意欠陥多動性障害)やLD(学習障害)の改善例も掲載されています。

病名を付けられていなくても精神的に不安定な人は栄養が不足していることが原因かもしれません。
栄養不足の場合には薬物療法や心理療法を受けてもあまり良い効果があらわれない可能性があります。

そんな方はぜひこのページの情報を参考にされてみてください。

薬物療法だけではうつが完治しない現状

うつ消しごはんの著者の藤川徳美先生は広島県廿日市市で「ふじかわ心療内科クリニック」を開院されています。
開院当初は一般的な精神科や心療内科クリニックと同じように治療を行っていました。
ところが一般的な治療をしてもうつ等の精神疾患は完治するのがとても難しいようなのです。

完治というのは薬を飲まなくても症状が出ないことを言います。

しかし、多くの場合には薬を完全に辞めることは難しく薬を飲みながら症状をコントロールしていくことになります。このような状態を寛解と言います。
一般的な精神科治療では適度に薬を使用しながら寛解状態を維持していくことになります。

当院にも長年精神安定剤や抗うつ剤を服用している人が来院することがあります。

中にはどこに行っても良くならずに転院を繰り返している人もいます。
薬を飲み始める前よりも体調が悪化しているという人も少なからずいます。
薬の副作用や離脱症状に苦しんでいる人もいました。

当院ではこのような方に対して整体の施術をするだけではなく、積極的に生活習慣の改善に取り組むことをお勧めしています。

特に食事を変えることで体調が劇的に改善していく人もいらっしゃいます。
※自分で取り組むのが難しい場合には専門のクリニックを紹介しています。

次に具体的な食事方法について紹介します。

うつの人にお薦めの食事法

うつの人にお薦めの食事法

うつの人にお薦めの食事法としては、大きなポイントとして次の4つが挙げられます。

  1. 糖質制限
  2. タンパク質をしっかり摂る
  3. 鉄をしっかり摂る
  4. 悪い脂肪を減らす

それぞれの項目について説明します。

糖質制限

現代人は精製された糖質を取りすぎている傾向があります。
そもそも人類の歴史上で現代ほどに糖質を大量に摂っていた時代はなかったのです。
しかも精製された糖質は人間の体内の様々な働きを狂わせます。

糖尿病、がん、膠原病も糖質が原因とされています。

糖質制限のことを聞くと、「日本人は昔から米を食べてきたのだからご飯を食べないのは不自然だ」という意見もあると思います。

米やパンを食べている人が皆不健康かといえばそんなこともありませんので、糖質制限は本当に効果があるのか?と疑問に感じる人もいらっしゃることでしょう。

しかし、人類の歴史上でこんなにも精製された糖質が大量に体内に入ってくるような時代はなかったのです。
現代はうつ病、糖尿病の患者数は膨大な数になりますし、二人に一人が癌になる時代となっています。
その原因の一つとして糖質の過剰摂取が挙げられるように思います。

糖質制限が近年注目を集めているのも、その効果を実感している人が多いからと言えるでしょう。
私自身も5年以上糖質制限を実践していますが、食後におそってくる眠気やだるさが大幅に改善されました。

糖質の過剰摂取がうつを引き起こす仕組み

なぜ糖質の摂りすぎがうつを引き起こすのでしょうか?
その仕組みについて解説します。

  1. 白米、小麦、砂糖などの精製された糖質を食べると血糖値が上昇する
  2. 血糖値を下げるためにインスリンが分泌
  3. インスリンが多量に分泌されると血糖値が下がり低血糖になる
  4. 血糖値を上げるホルモン(ストレスホルモン)が分泌される
  5. ストレスホルモンの合成のためにビタミンB群やミネラルが使われて不足する
  6. ビタミンB群やミネラルが不足するとモノアミン系神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン等)の合成が滞る
  7. うつやパニック障害を生じやすくなる

上記のような流れになっています。

とくに空腹時に体内に精製された糖質が入ってくると血糖値が急激に上昇します。
すると血糖値を下げるために多量のインスリンが分泌されるのです。

  • 朝パンを食べる
  • お昼におにぎりやサンドイッチやラーメンを食べる
  • 休憩時間におやつを食べる
  • 夜もご飯を食べる

このような食事をしているとほぼ間違いなく糖質の摂りすぎになっています。

また当院に来院したクライアントでうつやパニック障害、自律神経失調症などメンタル系疾患で悩んでいる人の食事の内容を伺うとほぼ全員が糖質に偏った食事をしています。

以上のことからうつの改善のためには糖質制限が必要であることがおわかり頂けるでしょう。
しかし、単に糖質制限するだけではうまく行きません。

タンパク質や脂質をしっかり摂ることも大切なのです。
次にタンパク質について説明します。

タンパク質をしっかり摂る

糖質はエネルギーして働きますが、私たちの身体を作っている原材料となるもっとも大切な栄養はタンパク質です。
筋肉や骨や皮膚や臓器や髪の毛だけでなく、血液、代謝酵素、消化酵素、ホルモンなどの原料もタンパク質です。

体の面だけでなく、タンパク質は精神面の健康にも深くかかわっています。
脳内の神経伝達物質の原材料もタンパク質なのです。

うつの原因の一つとして脳内神経伝達物質のセロトニンやドーパミンの不足説がありますが、栄養が足りないと精神も不安定になりやすいのです。

タンパク質は肉や魚や卵などを毎日しっかり補給しましょう。
食欲がなくてどうしても食べられない場合には筋トレ用のプロテインがお勧めです。

鉄をしっかり摂る

うつ消しごはんの藤川先生によると、うつやパニック障害で悩んでいる女性が多くは鉄不足になっているそうです。タンパク質と鉄をしっかり補うことでうつやパニックの症状がすっかりなくなる方はとても多いとのことです。

「潜在性鉄欠乏症」になるとうつと同じような症状が現れます。
うつ病と診断されている人の中にも潜在性鉄欠乏症の人も多くいると考えられます。
また潜在性鉄欠乏症が原因となってうつやパニック障害などになっているケースもあると考えられます。

悪い脂肪を減らす

脂肪の選択も非常に重要です。
特にトランス脂肪酸は摂ってはいけない脂肪です。

マーガリンやショートニングに含まれています。
体に害をもたらすとして諸外国では規制の対象になっています。
日本国内ではその害についてほとんど認知されておらず野放しの状態です。

トランス脂肪酸以外ではサラダ油も避けた方がよいでしょう。

ドレッシングの原材料ラベルを見るとほとんど「植物油脂」「食用植物油」などと表示されていますが、これらの油の摂りすぎは体内の炎症を強めてしまう働きがあります。

【関連記事】

【医師も推薦】うつを改善する地中海式食事

まとめ

  • 薬物療法だけではうつを完治させるのは難しい場合が多い
  • 積極的に生活改善に取り組むことが大切
  • 食事を変えることで精神疾患がよくなる人がたくさんいる
  • 糖質制限、タンパク質をたっぷり摂る、鉄をたっぷり摂る、悪い油を減らす

以上参考になれば幸いです。

 

【参考文献】

うつ消しごはん

うつ病

産後うつ