
「なぜか、この人と一緒にいると疲れる」
反対に、「この人といると、なぜかホッとする」「一緒にいるだけで気持ちが落ち着く」。
そんな経験はありませんか?
人は言葉や態度、表情など目に見えるものだけで影響を受けているわけではありません。私は、人と人との間には、目には見えない「波動」のようなものがあり、お互いに影響し合っていると考えています。
家族や職場の同僚、友人など、普段から長い時間を一緒に過ごす人ほど、その影響は大きくなります。また、物理的な距離が近い人からも、知らないうちに影響を受けていることがあります。
だからこそ、心や身体を整えるためには、自分自身の状態を整えておくことも大切です。
私自身、施術者としてできるだけニュートラルな状態で施術に入ることを心がけています。自然体でいること、穏やかな気分でいること、余計な力が入っていないリラックスした状態でいること。
そのために、仕事だけでなく休日の時間も、自分自身を整えるために使っています。
今回は「波動の同調」という視点から、人は周りの人からどのような影響を受けるのか、そして自分自身を整えておくことがなぜ大切なのかについてお話しします。
波動の同調とは?人はお互いに影響し合っている

人と人が一緒にいると、言葉を交わしていなくても、なんとなく相手の状態を感じることがあります。「この人といると落ち着く」「なぜかこの人といると疲れる」と感じるのも、その一つかもしれません。私は、こうした現象の背景には、人と人との間で起こる「波動の同調」があると考えています。
人はそれぞれ固有の「波動」を発している
私たちは普段、言葉や表情、態度など、目に見える情報を通して相手とコミュニケーションをしています。しかし、それだけでは説明できないような感覚を持つこともあります。初対面なのになぜか安心できる人もいれば、特に嫌なことをされたわけでもないのに、なぜか緊張してしまう人もいます。
人には、その人の心身の状態が醸し出す独特の雰囲気があります。私はそれを「波動」という言葉で捉えています。もちろん、波動という言葉を特別なものとして考える必要はありません。元気なときと疲れているときでは、自分自身の雰囲気が違うように、心の状態や身体の状態は、知らないうちに周囲にも伝わっています。
穏やかな気持ちでいる人のそばにいると、こちらまで落ち着いた気分になることがあります。反対に、イライラしている人や緊張している人のそばにいると、こちらまで落ち着かなくなることもあります。人は、自分では気づかないところでも、お互いに影響を与えながら過ごしているのです。
一緒にいる人の状態に無意識に影響される「同調」
「同調」という言葉には、周囲のものに自然と状態が合っていくという意味があります。人間関係の中でも、似たようなことは起こります。
たとえば、家族の誰かがピリピリしていると、家の中全体がなんとなく落ち着かない雰囲気になることがあります。職場でも、忙しさや緊張感が高まっていると、自分はそれほど焦っていなくても、いつの間にか身体に力が入っていることがあります。
逆に、穏やかで安心感のある人と一緒にいると、自然と呼吸が深くなったり、肩の力が抜けたりすることもあります。
このように、私たちは一人で完結して生きているわけではありません。周りにいる人の影響を受けながら、自分自身の心や身体の状態も変化しています。
特に、家族や同僚、友人など、普段から接する時間が長い人ほど、その影響は無視できません。自分では「最近なんとなく疲れる」と感じていても、その原因が自分自身だけにあるとは限らないのです。
だからこそ、心身を整えるときには、自分の内側だけを見るのではなく、「普段、誰と一緒に過ごしているのか」「どんな環境に身を置いているのか」という視点も大切になります。
波動の同調で感じる、一緒にいて「疲れる人」と「安心する人」

「特に嫌いなわけではないのに、なぜかこの人といると疲れる」
「反対に、何を話すわけでもないのに、この人といると安心する」
そんな人が、皆さんの周りにもいないでしょうか。
人間関係では、相手から受ける影響を自分では意識していないことが多くあります。会話の内容や相手の態度だけではなく、その人がまとっている雰囲気や心身の状態にも、私たちは無意識のうちに影響を受けています。これも、波動の同調の一つだと私は考えています。
家族・友人・職場の人から受ける波動の影響
特に影響を受けやすいのが、普段から関わる時間が長い人です。
たとえば家族。家ではリラックスしているつもりでも、家族の誰かがいつもイライラしていたり、緊張していたりすると、知らないうちに自分まで落ち着かなくなることがあります。
職場でも同じです。常に忙しく、ピリピリした雰囲気の中で仕事をしていると、自分自身はそれほど焦っていなくても、いつの間にか身体に力が入っていることがあります。
友人関係でも、会うといつも愚痴や不満を聞かされる相手と長時間一緒にいると、帰宅したころにはどっと疲れていることがあります。
反対に、一緒にいるだけで自然と笑顔になれたり、安心して話せたりする人もいます。その人と過ごした後は、気持ちが軽くなっていることもあるでしょう。
これは、相手の言葉だけが自分に影響しているわけではありません。相手の心身の状態や、その場の雰囲気そのものに私たちが影響されているからです。
一緒にいる時間と距離が近いほど波動に同調しやすい
人から受ける影響は、誰からでも同じように受けるわけではありません。
毎日のように顔を合わせる家族や職場の人、頻繁に会う友人など、長い時間を一緒に過ごす人ほど、その影響を受ける機会は増えていきます。
また、物理的な距離も関係します。近くにいる人の表情や声、呼吸、動き、身体の緊張感など、さまざまな情報を私たちは無意識に受け取っています。
だからこそ、「最近なんとなく身体が重い」「家に帰ると何もしたくなくなる」「特定の人と会った後だけ疲れる」という場合には、自分自身の問題だけではなく、周囲の環境にも目を向けてみるといいかもしれません。
もちろん、すべての不調を「誰かの波動のせい」と考える必要はありません。ただ、自分がどんな人と、どんな環境で、どれくらいの時間を過ごしているのかを振り返ることは、自分の心と身体を理解するうえで大切なことです。
人は一人で生きているようで、実は周りの人と影響し合いながら生きています。
だからこそ、自分を整えるためには、自分自身を変えることだけではなく、「どんな環境に身を置くか」「誰と一緒に過ごすか」ということも大切なのです。
波動の同調が心と身体に与える影響

人から受ける影響というと、「嫌なことを言われて落ち込んだ」「楽しい人と話して元気になった」など、心の変化をイメージするかもしれません。
しかし、人から受ける影響は気持ちだけにとどまりません。心が緊張すると身体にも力が入るように、周囲の環境や人の状態は、私たちの身体にもさまざまな形で影響を与えています。
波動の同調によって気分だけでなく身体も変化する
たとえば、緊張感のある場所に長時間いると、知らないうちに肩や首に力が入っていることがあります。呼吸が浅くなったり、身体がこわばったりして、家に帰ってからどっと疲れを感じることもあります。
反対に、安心できる人と一緒にいると、自然と身体の力が抜けて、呼吸が楽になることがあります。
これは特別なことではありません。
心と身体は別々に存在しているわけではなく、常に影響し合っています。心が緊張すれば身体も緊張しますし、身体がゆるめば気持ちも落ち着きやすくなります。
そのため、人間関係や生活環境から受ける影響も、結果的に身体の状態に表れてくることがあります。
私はこれを「波動の同調」という視点から捉えています。
自分では気づかないうちに周囲の緊張感に同調してしまい、身体まで緊張した状態が続いていることもあります。
「自分の疲れ」だと思っていたものが周囲からの影響かもしれない
整体で身体をみていると、「特に無理をした覚えはないのに身体が重い」「最近ずっと疲れている」という方も少なくありません。
もちろん、睡眠不足や仕事の疲れ、運動不足、食生活など、身体の不調にはさまざまな原因があります。
そのうえで、一度考えてみてほしいのが「最近、どんな人と一緒に過ごしているだろう?」ということです。
毎日一緒にいる家族、職場で長時間過ごす同僚、頻繁に会う友人など、自分にとって身近な人との関係を振り返ってみるのです。
その人と会った後に、なぜか疲れていることはないでしょうか。
逆に、ある人と話した後には気持ちが軽くなっていることはないでしょうか。
こうした感覚は、必ずしも気のせいとは言い切れません。人は周囲の人や環境からさまざまな刺激を受けながら生活しているからです。
だからといって、「あの人の波動が悪い」と決めつけたり、誰かを避けなければいけないという話ではありません。
大切なのは、自分がどんな環境にいるときに心地よく、どんな環境にいるときに疲れやすいのかを知っておくことです。
自分の身体の声に耳を傾けていくと、「今日は少し一人で過ごしたい」「自然の中でゆっくりしたい」「安心できる人と話したい」など、自分に必要なものが少しずつ見えてきます。
心身を整えるということは、何か特別なことをするだけではありません。
自分にとって心地よい状態を知り、そこに戻っていくこと。
それもまた、自分自身を大切にするための大切な方法なのだと思います。
施術者こそ自分を整える|波動の同調とニュートラルな状態

人は周りにいる人の影響を受けています。
そう考えると、身体を整える仕事をしている施術者自身が、どんな状態でいるのかということも、とても大切になります。
施術者が疲れていたり、イライラしていたり、心に余裕がなかったりすると、その状態は言葉にしなくても相手に伝わるものです。
だから私は、施術をする側こそ、自分自身を整えておく必要があると考えています。
施術者として自然体で穏やかな状態を大切にする
私が施術に入るときに心がけているのは、できるだけ「ニュートラルな状態」でいることです。
何かを無理にしようとするのではなく、自然体でいる。
気持ちを穏やかにして、余計な力を抜き、リラックスしている。
自分の中に焦りや緊張があると、それが施術にも表れてしまいます。反対に、自分自身が落ち着いていると、相手も安心して身体を預けやすくなります。
整体では、身体の状態を見ることはもちろん大切です。しかし、それだけではなく、施術者と受ける側との間にある空気感も大切だと思っています。
「この人なら安心できる」
そう感じてもらえるような状態でいることも、施術者の役割の一つではないでしょうか。
そのため、私は施術中も自分自身の状態を意識しています。
呼吸が浅くなっていないか。
身体に余計な力が入っていないか。
気持ちが焦っていないか。
自分自身が自然体でいられているか。
こうしたことを確認しながら、できるだけニュートラルな状態で施術を行うようにしています。
波動の同調を考えるからこそ、自分自身を整えておく
人はお互いに影響し合っています。
だからこそ、施術者が自分自身を整えておくことには意味があると思っています。
もちろん、毎日いつでも完璧な状態でいられるわけではありません。私自身も疲れることがありますし、気持ちが乱れることもあります。
だからこそ、「乱れないようにする」のではなく、「乱れたら自分で戻していく」ことを大切にしています。
仕事が終わったら、仕事の緊張をそのまま持ち帰らない。
休日には、仕事とは違う時間を過ごす。
自然の中に身を置いたり、温泉でゆっくりしたり、何も考えずに過ごしたり。
そうやって、自分の状態をリセットしていきます。
施術者自身が整っていれば、それだけで良い施術ができるという単純な話ではありません。
技術や知識、経験ももちろん必要です。
ただ、その土台にある「人としての状態」は、施術をするうえでとても大切なものだと思っています。
人から人へ影響が伝わるのであれば、できるだけ穏やかな状態で人と接したい。
それが、私が施術者として「自分を整えること」を大切にしている理由の一つです。
波動の同調から考える、自分自身を整える大切さ

ここまで、波動の同調についてお話ししてきました。
人は一人で生きているようで、実際には家族や友人、職場の人など、周りにいる人からさまざまな影響を受けながら生活しています。
一緒にいると疲れる人もいれば、そばにいるだけで安心できる人もいる。
その違いには、言葉や態度だけではなく、お互いの心や身体の状態が関係しているのかもしれません。
波動の同調を意識して、自分の状態を見つめる
大切なのは、「誰から影響を受けているのか」を気にしすぎることではありません。
「あの人の波動が悪い」「この人とは一緒にいないほうがいい」と、人のせいにしてしまうと、かえって自分自身が疲れてしまいます。
それよりも、「自分は今、どんな状態なのだろう」と自分自身に意識を向けてみることです。
最近、身体に力が入っていないか。
呼吸が浅くなっていないか。
なぜか気持ちが落ち着かない日が続いていないか。
反対に、どんな人と一緒にいると自然体でいられるのか。
どんな場所にいると、身体の力が抜けるのか。
そうした自分自身の感覚を大切にしていくと、自分にとって心地よい環境や、人との距離感も少しずつ見えてきます。
休日も自分を整える時間にする
私自身も、施術者としてできるだけニュートラルな状態でいるために、休日の過ごし方を大切にしています。
仕事をしていると、さまざまな人と接します。
その中でいろいろな刺激を受けますし、知らないうちに身体や心に力が入っていることもあります。
だからこそ、休日には自分自身を整える時間をつくります。
ゆっくり過ごしたり、自然の中に身を置いたり、温泉に入ったり。
何か特別なことをするというより、自分が自然体に戻れる時間を大切にしています。
これは私にとって、仕事のためだけではありません。
自分自身が穏やかで心地よい状態でいることが、結果として人と接するときにも良い影響を与えると思っているからです。
身体を整えることも大切ですが、その前に「自分がどんな状態で生きているのか」に気づくことも大切です。
周りから受ける影響を知り、自分自身の状態にも意識を向ける。
そして、疲れたときには無理をせず、自分が心地よい状態に戻る時間をつくる。
それだけでも、心と身体は少しずつ変わっていきます。
波動の同調という視点をきっかけに、今一度、自分自身の心と身体の状態を見つめてみてはいかがでしょうか。

