私は、めったに風邪をひきません。

もちろん、風邪をひかない理由がビタミンCだけだとは思っていません。

睡眠や食事、運動、ストレスなど、日頃の生活習慣も関係しているでしょう。

その中でも、私がかなり意識しているのが「ビタミンC」です。

私は毎日、4,000mg以上のビタミンCを摂っています。

「えっ、4,000mg?そんなに摂るの?」

と思われるかもしれません。

厚生労働省が示している成人のビタミンC推奨量は、1日100mgです。

それと比べると、私が摂っている量はかなり多いですよね。

では、なぜ私はそこまでビタミンCを摂るのでしょうか?

その理由は、ビタミンCを単なる「風邪予防のための栄養素」と考えていないからです。

ビタミンCは、免疫機能や抗酸化、コラーゲンの生成など、身体のさまざまな働きに関わっています。

分子栄養学では、栄養素を「欠乏しないために最低限摂る」というだけではなく、身体の機能を十分に発揮させるためにはどのくらい必要なのか、という視点から考えることがあります。

いわゆる「メガビタミン」という考え方も、その一つです。

今回は、私自身が実践しているビタミンCの大量摂取について、風邪予防や免疫力との関係だけでなく、抗酸化や美容、身体の修復、ストレスとの関係なども含めて、整体師・分子栄養学の視点からお話ししてみたいと思います。

ビタミンCと風邪予防|免疫力を支えるビタミンC

風邪をひかないために、皆さんは何をしていますか?

手洗いやうがい、十分な睡眠、バランスの良い食事など、いろいろあると思います。私自身が健康のために毎日欠かさず摂っているものの一つが、ビタミンCです。

私は、めったに風邪をひきません。もちろん、それがビタミンCだけのおかげだとは思っていません。生活習慣や体質など、さまざまな要因があるでしょう。

ただ、長年ビタミンCを大量に摂ってきた自分の体感として、「ビタミンCは身体を守るうえでかなり重要なのではないか」と感じています。

風邪予防にビタミンC?

「風邪にはビタミンC」という話は、昔からよく聞きます。

ビタミンCは、免疫細胞の正常な働きや、身体の抗酸化システムに関わっている栄養素です。風邪などの感染症にかかると、身体の中では免疫反応が起こり、それに伴って酸化ストレスも増えます。ビタミンCは、こうした身体の防御反応を支えるために利用されます。

ただし、ここで誤解してはいけないのは、「ビタミンCを飲めば絶対に風邪をひかない」ということではありません。

研究を見ても、一般の人がビタミンCを摂ったからといって、風邪をひく確率が大きく下がるとは限りません。一方で、普段からビタミンCを摂っている人では、風邪をひいた場合の期間が短くなったり、症状が軽くなったりする傾向が報告されています。

つまり私は、ビタミンCを「風邪を防ぐ薬」のように考えているわけではありません。

身体が本来持っている防御力を発揮するための材料の一つ

として考えています。

免疫力は「身体の状態」と切り離せない

整体をしていると、「免疫力を上げたい」という方から相談されることがあります。

しかし、免疫だけを取り出して考えることはできません。睡眠不足が続いている、仕事や人間関係でストレスが多い、食事が乱れている、身体がいつも緊張している、呼吸が浅い。

こうした状態が続けば、身体全体の働きにも影響してきます。

だからこそ私は、免疫力を考えるときにも、身体全体を整えるという視点が大切だと思っています。

整体で身体を整えること。しっかり睡眠をとること。食事から必要な栄養を摂ること。そして、身体が必要としている栄養素を不足させないこと。

ビタミンCも、その中の一つです。

「風邪をひかないようにビタミンCを飲む」というより、

身体が自分で身体を守れる状態をつくる。

私は、そんな考え方でビタミンCを摂っています。

ビタミンCは風邪予防だけじゃない|身体のさまざまな働きを支える

ビタミンCというと、「風邪をひいたときに飲むもの」というイメージが強いかもしれません。

確かに、ビタミンCは免疫機能を支える重要な栄養素の一つです。しかし、ビタミンCの働きはそれだけではありません。

ビタミンCは、身体の中でさまざまな化学反応に関わっていて、健康を維持するために幅広く使われています。

私は分子栄養学を学ぶようになってから、ビタミンCを単なる「風邪予防のビタミン」ではなく、身体が正常に働くために必要な基礎的な栄養素として考えるようになりました。

ビタミンCが身体を守る「抗酸化」と「免疫」

ビタミンCの代表的な働きの一つが、抗酸化作用です。

私たちの身体では、呼吸をしたり、運動したり、食事をしたり、免疫反応が起きたりする中で、常に活性酸素などが発生しています。

活性酸素というと、「身体に悪いもの」というイメージがあるかもしれません。しかし、すべてが悪者というわけではありません。免疫細胞が外敵に対応するときなど、身体にとって必要な働きにも利用されています。

問題になるのは、活性酸素が過剰になり、身体の抗酸化能力とのバランスが崩れた状態です。

ビタミンCは、こうした酸化ストレスに対抗する抗酸化システムの一端を担っています。また、免疫細胞の正常な働きにも関わっています。

現代人は、仕事や人間関係などの精神的なストレスだけでなく、睡眠不足、過労、激しい運動、紫外線、感染など、さまざまなストレスにさらされています。

だから私は、ビタミンCを「風邪を予防するため」だけではなく、日々の生活の中で発生するさまざまなストレスから身体を守るためにも必要な栄養素だと考えています。

美容と身体の修復にも欠かせないビタミンC

ビタミンCの重要な働きは、抗酸化や免疫だけではありません。

ビタミンCは、コラーゲンをつくるためにも必要です。

コラーゲンというと「肌に良い美容成分」というイメージが強いと思いますが、実際には皮膚だけでなく、血管や骨、軟骨、腱、靭帯など、身体のさまざまな組織に関係しています。

つまり、ビタミンCは美容のためだけではなく、身体の組織を維持し、修復していくためにも重要な栄養素なのです。

私自身、毎日ビタミンCをしっかり摂るようになってから、シミができにくくなったように感じています。

もちろん、シミには紫外線や年齢、生活習慣などさまざまな要因がありますので、ビタミンCだけで説明できるものではありません。

ただ、自分の身体を長く観察していると、「ビタミンCを摂っていると調子がいい」という感覚があります。

整体でも同じことが言えます。

いくら身体のバランスを整えても、身体そのものをつくる材料が不足していれば、十分な回復は期待できません。

身体は食べたものからつくられています。筋肉も、皮膚も、血管も、神経も、さまざまな栄養素を使って維持されています。

だから私は、「身体を整えること」と「身体をつくる材料を入れること」はセットだと考えています。

整体で身体の環境を整える。そして、食事や栄養によって身体が働くための材料を入れる。

この両方があってこそ、身体が本来持っている「治る力」を十分に発揮できるのではないでしょうか。

ビタミンCは、風邪をひいたときだけ思い出す栄養素ではありません。毎日の健康を支え、身体が本来の働きをするための土台の一つとして考えてみてほしい栄養素です。

ビタミンCとストレス|必要な量は人によって違う

「ビタミンCは1日に100mg摂れば十分」

一般的な栄養学では、健康な人が不足しないための基準として、このような量が示されています。

実際、日本人の食事摂取基準では、成人のビタミンC推奨量は1日100mgです。

では、私が毎日4,000mg以上のビタミンCを摂っているのは、単純に「40倍摂れば健康になる」と考えているからでしょうか。

もちろん、そんな単純な話ではありません。

ここで知っておいてほしいのが、「欠乏しないための量」と「身体が十分に働くための量」は、必ずしも同じではないという考え方です。

ストレスが多い現代人はビタミンCをどう考えるか

私たちの身体は、毎日さまざまなストレスにさらされています。

仕事や人間関係などの精神的なストレスだけではありません。睡眠不足、過労、激しい運動、紫外線、感染、偏った食生活なども、身体にとってはストレスになります。

こうした状態では、身体はいつも以上にさまざまな防御や修復の仕組みを働かせる必要があります。

分子栄養学では、このような「身体が置かれている状況」によって、必要となる栄養素の量も変わるのではないか、と考えます。

つまり、健康な人が不足を防ぐための最低限の量だけを考えるのではなく、その人の生活環境やストレス、身体の状態まで考えて栄養を捉えるということです。

もちろん、「ストレスがあるから何mg必要」という明確な数字が決まっているわけではありません。

私自身も、4,000mg以上摂れば誰でも同じような効果が得られる、と考えているわけではありません。

大切なのは、数字だけを見るのではなく、自分の身体の状態を観察することだと思っています。

「必要量」は人によって違うという考え方

同じ100mgのビタミンCを摂っていても、その人の生活環境や身体の状態はそれぞれ違います。

あまりストレスのない生活をしている人と、毎日忙しく働き、睡眠時間も少なく、強いストレスを感じている人では、身体が置かれている条件が違います。

また、食事内容や運動量、年齢、生活習慣などによっても、身体が必要とする栄養素は変わってきます。

だから私は、栄養を考えるときに「この量を摂れば全員OK」という考え方だけではなく、自分の身体がどう変化しているのかを見ることが大切だと思っています。

これは整体にも通じる考え方です。

同じ腰痛でも、原因や身体の状態は人によって違います。だから、全員に同じ施術をすればいいわけではありません。

栄養も同じです。

「ビタミンCは100mgで十分なのか」「もっと必要なのか」という数字だけを見るのではなく、食事、生活習慣、ストレス、睡眠、身体の状態などを含めて考えていく。

それが、私が分子栄養学を学んで感じた大きなポイントの一つです。

ビタミンCを「不足しないために摂る栄養素」と考えるのか、それとも「身体が本来の働きをするために、十分な量を確保する」という視点で考えるのか。

この違いを知るだけでも、ビタミンCに対する見方はかなり変わってくると思います。

なぜビタミンCを毎日4,000mg以上摂るのか|メガビタミンという考え方

ここまで読んで、「では、なぜ4,000mg以上もビタミンCを摂っているの?」と思われた方もいるかもしれません。

厚生労働省が示している成人の推奨量は1日100mgです。それに対して、私が実際に摂っている量は4,000mg以上。数字だけを見ると、かなり多いと感じると思います。

私がこれだけの量を摂るようになった背景には、分子栄養学を学んだことがあります。

分子栄養学では、病気や欠乏症を防ぐために必要な最低限の量だけではなく、身体の機能をより良い状態に保つために、どのくらいの栄養素が必要なのかという視点から栄養を考えることがあります。

その考え方の一つとして知られているのが「メガビタミン」という考え方です。

100mgと4,000mgでは何が違うのか?

ここは誤解してほしくないところです。

「100mgでは足りないから、40倍摂れば40倍健康になる」という話ではありません。

ビタミンCは水溶性ビタミンなので、体内に大量に蓄積されるわけではありません。また、一度に大量に摂れば、それがすべて身体の中で利用されるわけでもありません。

では、なぜ大量に摂るのでしょうか。

分子栄養学の考え方では、ビタミンCを単に「欠乏を防ぐための栄養素」としてではなく、抗酸化やコラーゲンの合成、免疫機能など、身体のさまざまな働きを支える栄養素として捉えます。

そのため、必要最低限の量を確保するだけでなく、身体の状態や生活環境などを考えながら、より多くの量を摂取するという考え方があります。

私の場合は、実際に毎日摂るようになってからの自分の体調や感覚を長く観察してきました。

もちろん、4,000mg以上という量をすべての人に勧めているわけではありません。

私にとっては、食事だけでは十分な量を確保するのが難しいこともあり、サプリメントを利用して補っています。

大量に摂るなら「量」だけを追いかけない

ただし、メガビタミンという言葉だけを聞いて、「とにかく大量に摂ればいい」と考えるのはおすすめしません。

ビタミンCだけを大量に摂っていれば健康になれる、というものではないからです。

身体はさまざまな栄養素が関わり合って働いています。タンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルなど、身体をつくり、代謝を行うための材料が必要です。

また、睡眠や運動、ストレス、食生活なども身体の状態に大きく関係します。

そして、ビタミンCは一度に大量に摂ると、下痢や腹痛などの胃腸症状が出ることがあります。

ですから、たくさん摂れば摂るほど良いという単純な話ではありません。

私が伝えたいのは「4,000mg摂りましょう」ということではなく、ビタミンCを身体のさまざまな働きを支える栄養素として考えてみてほしいということです。

栄養は、薬のように「症状が出たから飲む」というだけではありません。

毎日の身体づくりのために、必要な材料をきちんと入れておく。

そして、身体が本来持っている働きを邪魔しない生活をする。

私は、これも「治る身体づくり」の大切な一部だと考えています。

ビタミンCと自然治癒力|「治る身体」をつくるために

ここまでビタミンCについてお話ししてきましたが、私が栄養について考えるとき、最も大切にしているのは「病気を治すために何をするか」ということだけではありません。

それよりも、身体が本来持っている力を十分に発揮できる状態をつくることが大切だと考えています。

人間の身体には、傷ついた組織を修復したり、外から入ってきた異物に対応したり、身体の状態を一定に保とうとする働きがあります。

いわゆる自然治癒力です。

この力は、何か特別なことをしなくても、私たちの身体の中で毎日働いています。

「治す」よりも「治る環境」をつくる

整体では、私は「身体を治してあげる」という考え方をあまりしません。

施術によって身体の緊張をゆるめたり、動きやすい状態に整えたりすることはできます。

しかし、実際に身体を修復しているのは、その人自身の身体です。

これは栄養についても同じです。

ビタミンCを飲んだから身体が自動的に健康になるわけではありません。

ビタミンCは、身体が働くために必要な材料の一つです。

身体を建物に例えるなら、整体は建物の歪みや環境を整えること。そして栄養は、その建物を維持・修復するための材料を入れることです。

どちらか一方だけではなく、「身体の環境を整えること」と「身体をつくる材料を入れること」の両方が大切だと私は考えています。

整体と栄養を合わせて身体全体を見る

「身体の不調があるから整体に行く」

もちろん、それも大切です。

ただ、身体の状態を根本から考えるなら、「なぜ今の状態になっているのか?」というところまで見ていく必要があります。

睡眠は十分なのか。

食事はどうなのか。

慢性的なストレスを抱えていないか。

呼吸は浅くなっていないか。

身体はいつも緊張していないか。

そして、身体をつくるために必要な栄養素は足りているのか。

こうしたことは、すべて別々の問題ではありません。

身体は一つにつながっています。

だから私は、整体だけでなく、食事や栄養についてもお伝えしています。

ビタミンCについても、「風邪をひかないために飲みましょう」という単純な話ではありません。

身体が本来持っている力を発揮するために、必要な材料をきちんと入れておく。

そして、整体によって身体が働きやすい環境を整える。

その両方から身体を見ていくことが、私が考える「治る身体づくり」です。

ビタミンCは、そのための一つの材料にすぎません。

これだけ摂ればすべて解決するというものではありませんが、毎日の健康を考えるうえで、知っておいて損のない栄養素だと思います。