最近、けん玉をやっています。

子どもが小さい頃に、一緒に少しやっていた時期がありました。

その後しばらく離れていたのですが、昨年くらいから、またけん玉をやり始めました。

せっかくなので、もう少し上手くなってみようと思い、市内のけん玉サークルにも入り、時々練習会にも参加しています。

実際にやってみると、これがなかなか面白い。

そして、やっているうちに気づいたのが、

「けん玉って、意外といい運動になるな」

ということです。

けん玉というと、子どもの遊びというイメージが強いかもしれません。

でも実際には、玉の動きを目で追いながら、タイミングを合わせて手を動かし、膝や股関節を使って身体を上下させ、バランスを取りながら技を決めていきます。

つまり、手先だけではなく、身体全体を使っているんですね。

しかも、集中力も必要ですし、何度も失敗しながら繰り返し練習するので、脳にもかなり刺激があります。

そこで今回は、私自身がけん玉をやっていて感じたことも交えながら、けん玉にはどんな健康増進効果があるのかについて考えてみたいと思います。

けん玉は全身運動

けん玉をやったことがある人なら分かると思いますが、けん玉は見た目以上に身体を使います。最初は「手で玉を受けるだけだから、それほど運動にはならないだろう」と思っていました。ところが、実際にやってみると、そうでもありません。

手先だけではなく、全身を使っている

玉を皿に乗せるときも、ただ腕を動かしているわけではありません。膝を曲げたり伸ばしたりしながら、身体全体で玉の動きに合わせていきます。足裏でバランスを取り、膝や股関節を柔らかく使い、骨盤や体幹も安定させる。うまくいかないときは、身体の位置を微妙に調整しながら、もう一度チャレンジします。

つまり、けん玉は手先だけの運動ではなく、足から身体全体を連動させて行う運動なんですね。

下半身の強化にもなる

特に使っていると感じるのが、下半身です。技をするときには、膝を使って身体を上下させることが多く、スクワットに近いような動きになることもあります。これを繰り返していると、太ももやお尻などの筋肉もしっかり使います。また、足裏で身体を支えながら細かなバランス調整をするので、普段あまり意識することのない足元の感覚にも刺激が入ります。

体幹とバランス感覚も使う

玉を受ける瞬間には、身体がグラグラしているとうまくいきません。身体を安定させながら、玉の動きに合わせて微妙に身体を動かす必要があります。そのため、腹部や背中などの体幹を使いながら、身体のバランスを調整しています。

ただ力を入れて身体を固めるのではなく、動きながらバランスを取る。 この感覚は、日常生活の身体の使い方にも大切なものだと思います。

意外といい運動になる

さらに、練習を続けていると意外と息が上がることもあります。一つ一つの動きはそれほど激しくありませんが、立ったまま身体を動かし続けるので、ちょっとした有酸素運動にもなります。

「けん玉=手先の遊び」というイメージがありますが、実際には、下半身、体幹、バランス感覚を使いながら全身を動かす運動。 これが、私がけん玉をやっていて最初に感じた意外なところでした。

けん玉は脳にもいい刺激になる

けん玉をやっていて、もう一つ感じるのが「かなり集中力を使う」ということです。簡単そうに見える技でも、実際にやってみるとなかなか成功しません。玉がどこにあるのかを目で追いながら、落ちてくるタイミングを予測して、手を動かします。そして、身体の位置や膝の動きも微妙に調整する。一瞬の間に、いろいろなことをやっているわけです。

「見る・考える・動く」を同時に行う

けん玉では、まず玉の動きを目で捉えます。そして、「今、どのタイミングで動けばいいか」を判断して、手や身体を動かします。もし少しズレれば、すぐに修正しなければなりません。つまり、見る → 判断する → 動く → 修正するということを、繰り返しているわけです。

ただ筋肉を動かすだけの運動とは違い、目から入ってくる情報をもとに、脳と身体を連携させる必要があります。

集中力が必要

けん玉をやっているときは、自然と玉に意識が集中します。「次はこう動こう」と考えているうちに、いつの間にか他のことを考えなくなっている。私自身も練習会などでけん玉をやっていると、かなり集中していることに気づきます。

これは、普段の生活ではなかなかない感覚です。スマホを見たり、いろいろなことを考えながらできる運動ではありません。目の前の玉に意識を向けて、身体を動かす。そんな時間が、良い気分転換にもなっています。

小脳を含め、脳の運動調節機能を使う

けん玉のように、目で見た情報をもとに身体を細かく調整する運動では、小脳を含む脳の運動調節に関わる機能も使われます。玉の位置やスピードを感じ取り、それに合わせて手や身体の動きを微調整する。この「微調整」の繰り返しが、けん玉の面白いところでもあります。

上手な人の動きを見ていると、身体の動きがとても滑らかです。無駄な力が入っておらず、玉の動きに合わせて身体が自然についていく。これも、脳と身体がうまく連携しているからこそできる動きなのだと思います。

動体視力や反応力も使う

さらに、動いている玉を目で追うため、視覚的な情報を素早く捉える力も必要になります。玉が落ちてくる瞬間に合わせて手を出すため、反応の速さも求められます。

つまり、けん玉は、集中力、視覚、判断力、反応力、身体の協調性など、さまざまな能力を同時に使う運動でもあります。

「身体を動かしながら、脳もしっかり使う」。これも、けん玉の大きな魅力の一つではないでしょうか。

けん玉は忍耐力と達成感も育てる

けん玉の面白いところは、簡単にはできないところです。見ていると簡単そうなのに、実際にやってみるとなかなか玉が思ったところに乗りません。何度やっても失敗することもあります。

できないから、何度もやりたくなる

私も練習していると、「なぜ今のはできなかったんだろう」と思うことがあります。少し身体の使い方を変えてみたり、膝の動きを意識してみたり、玉を見るタイミングを変えてみたりする。それでもうまくいかないことがあります。

でも、何度か繰り返しているうちに、突然できるようになることがあります。

この「できなかったことが、できるようになる」という感覚が、けん玉の大きな魅力です。

集中していると、余計なことを考えなくなる

けん玉をしているときは、玉を成功させることに意識が向いているので、他のことを考える余裕がありません。

普段はいろいろなことを考えたり、仕事のことや先のことを心配したりすることがありますが、けん玉をしている間は目の前の玉に集中する。

そういう意味では、良い気分転換にもなります。

身体を動かしながら一つのことに集中する時間は、心をリセットするという意味でも大切なのではないかと思います。

「できた!」が次のやる気になる

そして、何度も失敗したあとに技が成功すると、やっぱり嬉しいものです。

「できた!」

この小さな達成感が、また次の練習へのモチベーションになります。

健康のために運動を始めても、つらかったり、面白くなかったりすると、なかなか続きません。

その点、けん玉は「運動しなければ」と頑張るというより、**「もう一回やってみよう」**という気持ちで続けられるところがいいのだと思います。

身体だけでなく、心にも刺激を

健康というと、筋肉を鍛えたり、体力をつけたりすることを考えがちです。

もちろんそれも大切ですが、集中すること、何かに挑戦すること、失敗してもまたやってみること、そしてできたときに喜ぶこと。

こうしたことも、心身の健康には大切なのではないでしょうか。

けん玉は、身体を動かしながら、集中力や忍耐力、達成感まで味わえる。

そんなところも、私がけん玉を続けている理由の一つです。

大人の健康づくりに、けん玉がおすすめな理由

ここまで紹介してきたように、けん玉は下半身や体幹を使うだけでなく、バランス感覚や集中力、反応力など、身体と脳を同時に使います。

そして、もう一つ大きなメリットがあります。

それは、楽しみながら身体を動かせることです。

「運動しなければ」と思わなくてもいい

健康のために運動をしたほうがいいと分かっていても、ウォーキングや筋トレなどを「やらなければいけない」と思うと、なかなか続かないことがあります。

私も、健康のためだけに毎日何かをやろうと思うと、少し気が重くなることがあります。

その点、けん玉は「運動」というより、まず「遊び」や「趣味」として楽しめます。

「今日はこの技をできるようになりたい」と思って練習しているうちに、自然と身体を動かしている。

これは、けん玉の大きな魅力だと思います。

年齢に関係なく楽しめる

けん玉は子どもの遊びというイメージがありますが、大人がやっても十分に楽しめます。

実際に練習会に参加してみると、いろいろな年代の人がいます。

技の難易度もさまざまなので、自分のレベルに合わせて楽しむことができます。

簡単な技から始めて、少しずつ難しい技に挑戦する。

その過程で身体を動かし、集中し、できたときには達成感も味わえる。

年齢を問わず楽しめる健康習慣として、けん玉はなかなか面白い存在だと思います。

身体と脳を一緒に使うことが大切

年齢を重ねると、筋力や体力だけでなく、バランス能力や身体を思い通りに動かす能力も大切になってきます。

けん玉では、目で玉を見て、脳で動きを判断し、手足を動かして、身体全体でバランスを取ります。

つまり、身体と脳を一緒に使う。

このような運動を、楽しみながら習慣にできるのは、とても良いことではないでしょうか。

もちろん、けん玉だけをやっていれば健康になれるということではありません。

食事、睡眠、適度な運動、ストレスとの付き合い方など、健康にはさまざまな要素があります。

その中の一つとして、楽しみながら身体と脳を使えるけん玉を取り入れてみる。

そんな健康習慣も、意外といいのではないかと思います。